![]() |
2022.03.25 Friday
感情のメディア
3.11の後の放射能騒ぎや今回のコロナ禍で痛感したのが、マスコミの煽り。
未だに「汚染水」などと報道し、福島の人たちを風評被害で苦しめている。 ワイドショーというやつだ。 無責任なコメンテーターやテレビ局御用達の「専門家」が、全く科学的でないことや事実に反することを、海外の事情などお構いなしでくちゃくちゃ話す。 未だにコロナが怖い怖いと言っている人など、その犠牲者だろう。 今やNHKまでもがそれに加担しているありさま。 ワイドショーでは、これでもか、これでもかと悲惨なシーンを流し、恐怖心を煽る。 ノーベル賞をもらったカーネマンが言っていた「速い思考」に訴えるやり方だ。 人間にはシステム1という「速い思考」と、システム2という「遅い思考」があるらしい。 速い思考は感情的なものだと言ってもいいと思う。 好きとか嫌いとか、気持ちいいとか気持ち悪いとか、安全か危ないか、というような判断。 そんなに時間をかけて考えずに結論を出せる。 遅い思考は、理性的に考えること。 感情を抜きにして、理屈で考えるものだ。 当然時間がかかるし、考えるエネルギーも必要。 ワイドショーのやっていることは、恐怖の感情に訴えること。 コロナが始まって何ヶ月か経って、とにかく「コロナは怖い」という人たちがマスクを求めて走り回ったりした。 海外の状況に比べてどうなのかなど関係なく、通常のインフルエンザと比べてどうなのかなども関係なし。 テレビの報道をすべて信じたら、他は目に入らない。 おまけにマスコミ御用達の「専門家」が出てきて、恐怖を煽る。 3.11のときと同じだ。 原爆が投下された広島と比較すれば比べ物にならない放射線であっても、テレビで「専門家」たちが放射能の恐怖を煽った。 おかげで今でも福島に戻れない人たちがいる。 復興を妨げているのは、復興してもらってはニュースの元がなくなると困るマスコミ自体だろう。 テレビは本当に感情のメディアになった。 これを続けていたら、確実にテレビは滅ぶと思う。 |
![]() |