考えたこと2

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子どもの自殺
こないだ、孤独の問題について、話を聞いた。
孤独死のNPO「あなたのいばしょ」をやっている、大空幸星氏という若い人だ。
興味深かった。

弁護士の倉持麟太郎と対談しているのだが、最後の方でスクールカウンセラーの話が出てきた。

1995年から2020年でスクールカウンセラーの総数は200倍に増えているが、なんと中高生の自殺者は3.6倍に増えているという事実があるらしい。
ぼくが勤務していた大学は、臨床心理士の養成をやっていて、スクールカウンセラーの話題は結構聞いた。

結果として、ぼくが学校法人を辞めた2014年の時点では、臨床心理士をスクールカウンセラーにして、学校の問題を解決するという計画はうまく行かなかったと思っている。
しかし、まさかスクールカウンセラーが200倍に増強しているのに、自殺者が3.6倍に増えているとは思わなかった。
子どもの総数が減っているにも関わらず、3.6倍だから実質的な比率ではもっと増えているということだ。

対談の中ではEBPM(Evidence-based Policy Making)が全く出来ていないと言っていたが、全くそのとおりだと思う。
税金の無駄遣いをしたということだ。

もちろん自殺者を減らすことだけが目的ではなかったが、少なくとも自殺者が増えるとは思わない。
何かがオカシイ。

それをこの25年の間、誰も指摘しなかった。
これも問題だ。

この事実を臨床心理士を要請してきた大学の関係者は重く受け止めるべきだ。
公認心理師ができて、すでに臨床心理士は滅ぶべき資格になってはいると思うが…。

大空氏のようなまともな現場感覚を持った若い人がもっと出てくれば、日本も良くなると思う。


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