考えたこと2

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塗り絵
政府は少子高齢化が進む日本で、年金制度を維持するために長く働くことを考えている。
今は65歳定年だが、これを70歳にすると年金はだいぶマシになるらしい。
今の状態では2030年代には年金基金が底をつくということらしい。
貰う人がふえて、もらう期間が増えて、払う人が減っているのだから、誰が考えても当たり前だ。
今の若い人たちは社会保障のお金を法外にふんだくられているのだから、世代間格差を小さくするためにも、老人は働き続けないといけない。

しかし、長く働いても、まだまだ老後は残っている。
70歳や75歳まで働いても、まだ老後は長いのだ。
70歳までなら、平均で、男性の場合10年以上、女性の場合は15年以上は残る。
おまけに、その歳になるとそんなに健康ではないから、アクティブには過ごせない。
その頃には医療費も予算を圧迫するから削減せざるを得ない。だから、そんなに医療にもかかれない。
となると、自分で健康を意識せざるを得ない。

今はそんなことを考えられるが、ボケてしまうとそんなことも考えられない。
でも、それはもう自分ではないのだから、とりあえず考えるのはやめる。

身体の健康はさておき、心の健康が気にかかる。
精神的に健康を保つのは大変だ。
社会から離れるから、あまり人と接することができない。
人間の楽しみの大きな部分は、人とのコミュニケーションが担っているから、それは深刻だ。

ということで、「塗り絵」。
イギリスの調査チームが、塗り絵に精神安定作用があるということを証明したとのこと。
対象は50人の大学生。
塗り絵が、読書よりも効果があったという結果だ。
セラピーの現場でも役に立つ可能性があるとのこと。
そのうち、相談室に行ったら待合室に塗り絵と色鉛筆が置いてあるかもしれない。

模様は何でもいいらしいが、曼荼羅模様がいいのではないかとのこと。
動物などは今ひとつ(有意差はない)。
幾何学的な模様のほうがいいのだろう。

ネットで探せば、いろんな画像が出てくる。
色鉛筆とプリンタがあれば、素材はいくらでも入手できそうだ。

70歳(できれば75歳)まで働いて、それを過ぎれば「塗り絵」の毎日。

難しいと思うか、これはいいと思うか…。



| | 考えたこと | 22:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
70歳まで働く
今朝の就職関連会社の調査で、今の大学生の3割は70歳まで働きたいと思っているとのこと。
サンプルは1500人程度だから、そんなに当てにはならないが、今の年金の問題等を見ていて、自分たちの人生を考えるとそうなるということか。

ぼくはもう60歳を過ぎたが、歳をとるにしたがって、先のことも見えるし、やっぱり長く働きたいと思う。
しかし、これから働き始める人達でも、3割位は70歳まで働こうと思っている。
どちらかというと、積極的に働きたいというよりは「働かないといけない」という意識が強いんだろう。

年金をもらう人がどんどん増えて、払う人がどんどん減る日本。
年をとったら病気にもなるし、医療保険はもっと問題が大きい。
年金どころではなく、使う一方だから大変だ。
こちらも現役世代の負担になっている。

人口構成からして、こうなることはわかっていたはず。
高齢者は若い世代からお金をもらって生きていく仕組みが今の年金。
長生きになったから、余計にどうしようもない。
一応貯めた金はあるが、それ以上をもらうということは、現役世代のお世話になるということだ。
だから、できるだけ現役世代に迷惑をかけないようにしようというのが、普通の考えだろう。

今朝もニュースで年金が少ないという高齢者のことをやっていた。
テレビに出ていた人は、年をとったら好きなことをして暮らそうと思っていたが、とてもそんなことはできない、と言っていた。

年をとっただけで好きなことができるというのは、これまでの話。
今はもうそんなことはできないのだ、と考えたほうがいい。

人口構成や長寿化からこうなることはわかっていたのに、それを放置したのだから、仕方がない。
70年代から90年代の30年間、日本は奇跡的な成長を遂げて、ラッキーだったのだ。
そのころの年寄りはよかっただろう。

でも、もう今は違う。
90年代末から成長が止まって、長生きになって、少子高齢化だ。
ダブルパンチではなく、トリプルパンチだ。

きっと今のシステムを変えないといけないのだが、変えたくない人が多すぎてどうしようもない。
年金、医療の問題をどうするのか。
どうやって、止まった成長をもう一度動かすのか。

マスコミもそういう観点から報道をしないといけない。
年金が少ないから困った、という報道だけでは片手落ち。
そうなるのは当たり前、という側面も報道していかないと、意識は変わらない。

そういうことを本気で考えないといけないと思う。

| | 考えたこと | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) |