考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< September 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
音楽の効用
ギターを弾くと、ボケ予防になる、という話は聞いたことがあるが、楽器の演奏が成績がよい、という話は聞いたことがなかった。
カナダの研究チームが実施した大規模調査で明らかになった。

「このほどカナダのブリティッシュコロンビア大学が実施した大規模調査で、楽器の演奏をたしなむ高校生は、音楽をやらない学生と比べて数学・科学・英語の成績が有意に高いという結果が出た。これは音楽が発達中の脳に与えるよい影響をうかがわせると同時に、学校教育の一環として音楽を取り入れる重要性を再認識させるものだ。」

ということだ。

英語と書いてあるのは、つまりカナダの国語のことになるから、理数系と国語の成績がいい、という意味になる。
音楽という科目は楽器などにお金がかかるので、予算削減の対象になりやすく、小中学校では音楽教育そのものが存在しない学校もあるらしい。

このへんは日本は頑張っている(と思う)。
小学校では鍵盤ハーモニカ(昔はハーモニカと縦笛だった)をやる。
音楽会ともなれば、木琴、鉄琴、アコーディオン、リズムは大太鼓、小太鼓、シンバル、トライアングルなど、たくさんの楽器が出てくる。
中学・高校に入れば授業もあるし、部活ではブラスバンド(女子がほとんどだが)がある。

カナダでは、音楽に夢中になると、英語、数学、科学の成績が落ちる、という俗説があるらしい。
日本でも、昔はエレキを持つと不良だ、というようなことを言われたが、同じようなものか。
しかし今回の研究結果はその逆の結果になった。

ただ、研究対象の州の公立高校で音楽コースを選択するには、それ以前からのレッスンが必要らしい。
かなり高度な授業のようだ。
だから、初心者向けのギターなどは今回は研究対象外とのこと。
だから、日本の音楽の授業とはだいぶ違う。

結局、かなり高度なレベルまで楽器をやると、国語や数学の成績はよくなる、ということだ。
楽器の演奏をすることが、脳の認知機能などを高めるという研究結果もあり、そうかもしれないと思う。
でも、そういうレッスンにはお金がかかるから、家が金持ちでそれなりに家庭の社会資本が影響しているのではないかとも思う。

いつから始めても、音楽は楽しいものだ。
第九のコーラスも楽しいし、一人でギターを弾くのも楽しい。
カラオケで歌うことだって楽しい。

最近は一人で演奏しながらそれを録音して、その上に自分で音を重ねていく、ということもペダル一つでできるようになった。
すごい技術の進歩だ。
もちろん、声だって簡単に重ねられるから、一人アカペラもできる。

研究結果はさておき、音楽を楽しめばいいのだと思う。

それがどんな能力をつけてくれるかは、おまけにしておこう。


| | 考えたこと | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
蛍草 菜々の剣
BSの時代劇でやっていた。
武家の娘が、町人として武家に奉公し、偶然にも親の仇に出会い敵討ちをするという話。
書いてしまえば1行の話だが、一人で生きる菜々と周りの人たちの交流がいい。
仇討ちを描いた人情噺だ。

葉室麟の時代小説。
以前、葉室麟は同じようにドラマで見て「銀漢の賦」を読んだ。
この人の小説は、義理人情の世界だ。

時代劇は細かい約束事がなく、物語のエッセンスを描くことができる。
これがいいのだろう。

電話やパソコン、スマホもないし、何かを伝えるには会うしかない。
メールやSNSもないので、誰かの情報は本人か知り合いに聞くしかない。
写真も撮れないので、人の顔は覚えておくしかない。

時代が進んで便利になった。
便利になったことは、いいことだ。
世界中で貧しさが減り、だからこそ、世界の人口が増えている。
しかし、温暖化や覇権争いなど、問題も増えた。

そんな面倒くさいものは一切ない。
そういう世界でこそ、人の心の機微が描けるのかもしれない。
いい話だったから、本も読もう。

それと、このドラマの主役の清原果耶がぴったり。
作者が彼女を思い浮かべて、物語を書いたのかと思う。

いい話だった。


| | 考えたこと | 00:41 | comments(0) | trackbacks(0) |