考えたこと2

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法律の陳腐化
マイクロソフトが作った女子高生「りんな」が歌手になったという記事があったが、その技術が声優の仕事までやるかもしれない。
今までの音声合成は、駅のプラットフォームのアナウンスのように不自然だったが、りんなの歌を聞くと本当に人間が声を出しているようになったと思う。

その技術はもうすでにいろんな場所で使われているらしい。
そういえば、駅のアナウンスもだいぶ人間らしくなったような気がする。

最新技術を使えば、偽造写真など人の肖像をフェイクすることも可能になってきたし、次は声もフェイクができるということだ。
その技術が民生化すると、オレオレ詐欺などやり放題になるかもしれない。

さらに、人間の声を機械学習したりして、そっくりの声を出せるようになると、声も著作権を持つかもしれない。
こうなると、「声」は財産になる。
特徴的な声は、いろんなところで使われるようになったりして、「肖像権」ならぬ「音声権」みたいなものもできてくると思う。

もっと普及すると、作られたAIの声に、逆に人間の声が似ているとかいう事態も起こる。
こうなると、どっちの声が「権利」を持つかという争いも起こるかもしれない。

AIの時代には、昔作られた法律はどんどん役に立たなくなるのではないか。

日本は法律を作っても、微妙な部分は省令で決めるという文化があると聞いたことがある。
本来はそこを決めるのが法律のハズなのだが、それは省庁が省令で裁量的に決めていたりする。
あくまで原則として、法律はあるが、細かいところは骨抜きになったりもする。

法律を決めるのは制度上は国会だ。
しかし、国会議員が作るのではなく、ほとんどの法律は役所が作っている。
役所は自分のところの持っている権限は手放さないのが習性らしい。
ということで、法律を改正しても、肝心なところは省令で決めるというふうになりがちだ。

しかし、それをちゃんと決めるのが国会議員の仕事。
そのために、政務調査費などが出ている。

高度成長下の日本は、役人が作った法律でとりあえずうまくやってきた。
人口は増えるし、目標は明確だったし、日本人の得意分野だったのだろう。
うまくいくときは、何をやっても大丈夫だ。

でも、バブルが崩壊して、低成長の時代になった。
このあたりから、具合がわるくなった。
追い抜くべき目標はないし、「デジタル」という新たなものも出てきた。

そういう時代を20年以上過ごしてきた。

絶好調だった頃の制度が「年功序列」「終身雇用」というようなもの。
それらは時代遅れになった。
もう捨て去らないといけない、と思う。

これからの時代、もっと国会議員は賢くなって、法律もどんどん制定していかないといけない。
そうしないといろんなことが後手後手になる。

もっと優秀な議員を選ばないと…。


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