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2019.09.04 Wednesday
孤独
人間、歳をとると孤独になる。
だんだんと社会とのつながりが減るし、体力的に外に出るのが億劫になるから、これは仕方がない。 そういう意味でも、仕事を長く続けるのはいいことだと思う。 しかし、否応なく歳はとるし、いつかは孤独になる。 現役時代にたくさんの人と知り合っていても、そんなものは役に立たない。 たくさんいた人も、結局は本当に知っている数人になる。 その頃、子どもの世代は一番忙しい時期だし、親にかまってなどいられない。 80歳を超えて、それまでは定期的に集まっていたりした仲間も、骨折したり、体力がなくなったりして欠けていき、思ってもみなかった孤独になる。 その時に、電話でもいいから話せるような友だちが数人いれば、だいぶマシだと思うが…。 幸い、ぼくはまだ62歳で、仕事もしているから、まだまだ問題ない。 でも、数年先はわからない。 仕事もいつまでできるか。こっちがやる気でも、断られるということもある。 病気をして、寝込むかもしれないし、そのせいで体力が落ちるかもしれない。 そういえば、右手の人差指はばね指になっているし、左手の親指も長いことギターを弾いていると痛い。 趣味のギターもそういう状態で、いつまで続けられるかわからない。 若いときには想定外のこともいろいろと起こってくる。 そのうえ、自分のことだけでなく、社会情勢も考えないといけない。 どうも昨今の世界の状況を見ていると、不安になる。 どこかの記事に、今の世界の状況は1930年代に似ていると書いてあった。 ちょうど第二次大戦の前だ。 「民主主義国家同士は戦争をしない」というが、それも疑わしくなってきた。 80年代に日本はナンバーワンと言われたが、それも坂を転がるように落ちて、今は貧しくなった。 貧すれば鈍するので、アジアでの日本の位置は難しいと思う。 そんな中で孤独になっていくというのは、シンドいことだ。 今の高齢者はその覚悟ができているんだろうか…。 |
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