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2019.09.19 Thursday
塗り絵
政府は少子高齢化が進む日本で、年金制度を維持するために長く働くことを考えている。
今は65歳定年だが、これを70歳にすると年金はだいぶマシになるらしい。 今の状態では2030年代には年金基金が底をつくということらしい。 貰う人がふえて、もらう期間が増えて、払う人が減っているのだから、誰が考えても当たり前だ。 今の若い人たちは社会保障のお金を法外にふんだくられているのだから、世代間格差を小さくするためにも、老人は働き続けないといけない。 しかし、長く働いても、まだまだ老後は残っている。 70歳や75歳まで働いても、まだ老後は長いのだ。 70歳までなら、平均で、男性の場合10年以上、女性の場合は15年以上は残る。 おまけに、その歳になるとそんなに健康ではないから、アクティブには過ごせない。 その頃には医療費も予算を圧迫するから削減せざるを得ない。だから、そんなに医療にもかかれない。 となると、自分で健康を意識せざるを得ない。 今はそんなことを考えられるが、ボケてしまうとそんなことも考えられない。 でも、それはもう自分ではないのだから、とりあえず考えるのはやめる。 身体の健康はさておき、心の健康が気にかかる。 精神的に健康を保つのは大変だ。 社会から離れるから、あまり人と接することができない。 人間の楽しみの大きな部分は、人とのコミュニケーションが担っているから、それは深刻だ。 ということで、「塗り絵」。 イギリスの調査チームが、塗り絵に精神安定作用があるということを証明したとのこと。 対象は50人の大学生。 塗り絵が、読書よりも効果があったという結果だ。 セラピーの現場でも役に立つ可能性があるとのこと。 そのうち、相談室に行ったら待合室に塗り絵と色鉛筆が置いてあるかもしれない。 模様は何でもいいらしいが、曼荼羅模様がいいのではないかとのこと。 動物などは今ひとつ(有意差はない)。 幾何学的な模様のほうがいいのだろう。 ネットで探せば、いろんな画像が出てくる。 色鉛筆とプリンタがあれば、素材はいくらでも入手できそうだ。 70歳(できれば75歳)まで働いて、それを過ぎれば「塗り絵」の毎日。 難しいと思うか、これはいいと思うか…。 |
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