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2019.09.02 Monday
80デニール
次男に勧められて、kiki vivi lilyという人の歌を聞いている。
kiki vivi lilyと言っても3人グループではなく、一人の女性シンガー。 これがなかなかいい。 コーラスもうまいし、声もいい。 ベースとバスドラが効いていて、グルーブ感がある。 彼女の曲に「80denier」という曲がある。 denierというのは、カタカナで「デニール」という日本語。 糸の太さを表す単位。 知らなかったが、タイツを買うときに使われているらしい。 歌詞には「80デニールのタイツを履いてきたわ 60デニールじゃちょっと違うの」という下りがある。 要するに、ちょっと厚手のタイツという意味だろう。 このデニールという単位、ナイロンやポリエステルの繊維を扱う仕事で使われる。 ぼくも使っていた。 繊維の長さを決めて、その重さで太さを表す。 たしかそういう単位だったと思う。 80デニールと聞いて、よくそんな専門的な単語が出てくるなあと思っていたら、タイツを買う時の指標になっているとはびっくり。 世の中で「デニール」という単位は、タイツに関して一般的な単位だったのだ。 ということは、女性のスタッフはそれを知ってこの言葉を使っていたということだ。 なるほど。 誰もそういうことは言わなかった。 男性は「デニール」という言葉に、専門性を感じていたはず。 まさか日常的に使われる言葉とは思っていない。 「デニールというのはやなあ」などと新人スタッフに説明もしていたはず。 今頃になって、それが日常語になっていたことを知るとは…。 女性スタッフは、男性スタッフの説明に、「そんなん知ってる」と思っていたのだろうか。 専門用語という思い込みで説明している男性スタッフは、きっと滑稽に見えたことだろうと思う。 言葉は面白い。 |
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