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2019.04.04 Thursday
スーツの将来
アメリカの金融大手、ゴールドマン・サックスがドレスコードを緩めるとのこと。
あの銀行の大手が、「クライアントの期待に反しない服装で」という注意書きをつけてはいるが、カジュアルなスタイルも許容するということらしい。 ドラマでも、アメリカの銀行員はスーツにネクタイ姿だが、それが変わる。 うちの息子たちは二人ともスーツなどめったに着ないという。 ネクタイなど、結婚式の披露宴の時くらいだ。 そんな会社が増えているらしい。 その一つの理由は、若い社員を入れたいということもある。 日本でも、アメリカでも、若者はカジュアルな格好で働ける職場環境を求めている。 リクルートスーツは仕方ないとしても、実際に働く場ではカジュアルにいきたいと思っているのだ。 それが、入社する若者を制限しているとしたら、もったいないというわけだ。 ぼくらの時代は、会社に入ったらスーツだった。 ぼくは技術系だったから、汚れてもいいように制服だったが、それでも行き帰りはスーツにネクタイ。 今考えたら、どうせ制服に着替えるのになんでスーツで行くのかとも思うが、それが社会の当たり前だった。 入社の時に、新しいスーツを親に買ってもらったことを思い出す。 うちの息子たちにもスーツを作ったが、着る機会がない。 毎日ラフな服装で会社に行けるというのは、いいことだと思う。 クリーニング代も助かるし、無理して革靴を履かなくてもいいというのはありがたい。 ぼくらの時代は、堅苦しい格好をすることがサラリーマンになるということだった。 ドレスコードというようなルールはなかったが、暗黙の了解事項。 慣れないネクタイをして毎日行ったものだ。 でも、今やアメリカで成功したビジネスマンといえば、たいがいスーツ姿ではない。 スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカバーグみたいなスタイルが多い。 そういうのに憧れるところもあるのかもしれない。 ゴールドマン・サックスも、アップルやフェイスブックに若い人を取られるのが困るのだ。 ウォール街もカジュアルなスタイルが増えてくる。 日本のメガバンクも、いつまでもたくさんの店舗を持ってはいられない。 街の姿も変わるだろう。 銀行に勤めていた友人が、銀行員はお互いに見たらわかると言っていた。 服装や身につけているもの、カバンや雰囲気などが同じニオイがするという。 それも時代ともに変わっていくのだろう。 JPモルガンも、ビジネスカジュアルでもOKになったという。 女性のCAに「メイク」をしなくてもいい、というところも出てきたらしい。 どんどん世の中は変わっていく。 またまた老兵は去りゆくのみ。 |
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