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2019.02.08 Friday
スルメにお湯をかけても…
朝のドラマ「まんぷく」の盛りたて役、松坂慶子のセリフ。
この人は東京出身だが、ホントに関西弁が達者だ。 話はチキンラーメンの開発の物語だが、そこで乾かした麺にお湯をかけて戻す、というアイデアをどうやって実現するか、というところ。 今でこそ当たり前だが、チキンラーメンが存在しないときには、当たり前ではなかった。 それどころか、そんなことができるはずがない、とみんなが思っている。 松坂慶子の役回りは、ヒロインのお母さん役で、「武士の娘」というふれこみ。 いつも、みんなが思っていることを口に出して、煙たがられる。 それがやたらと面白い。 こないだも書いたが、それでいて本心では嫌がられず、愛されるキャラを作るというのは役者の力。 タイトルのセリフは、お湯をかけたらラーメンができる、というアイデアを聞いて「そんなことができるはずがない」という意味のことを言った。 それに続けて「スルメにお湯をかけても、イカには戻らない」。 それを大真面目な顔で言う。 みんなが、「そんなのできるのかな」と思っている場面。 それでも他の人たちが、なんとかなる、と言っているのに、一人正直に「そんなの無理」という。 こういう芝居ができるのは、ホントに大したもの。 本気でそういう顔をして、言わないとウケない。 今回の朝ドラの主役は、松坂慶子だ。 |
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