考えたこと2

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本に頼る
若い人の活字離れということが、以前から言われている。
でも実際には、若い人はネットは得意で、情報自体は得ているのだろう。
ここでいう「活字」というのは、文字通り印刷された文字のことだ。
つまり「本」という紙のメディアが読まれなくなったということだ。

実際、就職の相談に来る学生も、就活本とかいうものを持っている人は少ない。
公務員試験を受ける人とか、教員採用試験を受ける人も、問題集は持っていても、月刊誌などの情報を見ているか、と聞くと驚くほど見ていない。
本屋に行ってウロウロすれば、そのたぐいのものは目に入るはず。
結局本屋に行く、という習慣がないのだろう。

もちろん、ネットの情報でも、以前はその道のベテランのコンテンツが主だった。
しかし、今はかなりいい加減なものが増え、一見してその区別がつきにくい。
だから、ちょっとオカシイなと思って聞くと、「ネットに書いてありました」ということになる。
インターネットが日常検索するものになって、どんどん玉石混交になってきている。

前にも書いた覚えがあるが、本とネットのコンテンツの一番の違いは、編集者がいるかどうかということだ。
本というのは、著者と編集者が共同で作るもの。
1冊の本が出る過程で、何人かの目で確認される。
一応、編集者はその本の扱っている話題に詳しいはずだ。
著者に必要な資料を届けたり、取材先を選んだりしているからだ。
本が売れなくなって、そういうところも予算が削られているかもしれないが…。
出版社の責任というものもあるから、そんなにいい加減な本は出ないと思う。

ネットのコンテンツは、誰の目のチェックも経ない。
書き手の良心に期待するしかない。
もちろん、読み手の判断もある。
しかし、わからないから調べているのだから、そこはあまり期待できない。

書き手や読み手のバイアスもある。
どうしても、書きたいことを書き、読みたいものを読むということになる。
中立を保つのは難しいのだ。

そういう意味では、やはり何か困ったときには「本」に頼ったほうがいい。
学校を出て社会人になると、先輩に頼ること以外、本に頼るしかない。
なにかについて、まとまった知識を得たい場合は特にだ。

そういうリテラシーをどうやって身につけるか…。

このへんは教育になるんだろうなあ。




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