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2015.08.10 Monday
目こぼし
道交法が改正されて、自転車に乗る時に傘をさしてはいけないことになった。
いけない、と言っても罰金等があるわけではない。 カッパを着て乗るのが推奨されている。 そしたら、自転車のハンドルのところに傘を取り付けるようにする器具が売れるんだろうなあ、と思っていたら、あれは違反らしい。 歩道を通行できる自転車の幅の規定にひっかかる。 60センチ以下の幅の傘ならOKかもしれないが、まあダメだろう。 だから、道交法の改正以前の問題なのだが、今まで黙認してきたという歴史があるからややこしい。 関東では、あの傘取り付け器はあまり流行らないらしい。 ちゃんと雨が降ったらカッパを着て自転車に乗る人が多いということだ。 あの取り付け器がかっこ悪いということかもしれない。 しかし、関西というより大阪近辺は、あの傘取り付け器を付けて傘を使っている人がそこそこいる。 今回、取り締まりが強化されたのだが、大阪のおばちゃんの猛反撃にあって、大阪の警察は「傘の取り付け器」を黙認しようとしているという噂を聞いた。 リクツはわかる。 「今まで何にも言わなかったやないか」、ということだ。 もともと違反していたものだったのに、黙認していて、道交法が改正されたら(それと関係ないのに)急に違反やというのは納得できない、と居直られたらつらい。 それも、関西のおばちゃんに言われると、若い警官ならタジタジだろう。 傘の取り付け器を作っている会社自体にも違法性はない。 取り付ける傘の幅が問題になるからだ。 警察に理がない。 しかし、日本の行政機関はそういうパターンでやってきた面がある。 「目こぼし」というやつだ。 未だに片側2車線で歩道があっても、道路の制限速度が40キロのところがある。 今のクルマの性能を考えると、時代遅れも甚だしいと思う。 それでも、普段は「目こぼし」して、なにか起こったら速度超過で捕まえるというようなやり方だ。 実情に合わない法律は改正し、実情にあった形で規制をしないと、今回のようなことになる。 憲法論争も同じことかもしれないなあ。 何事もほっておくとよくない、ということだ。 |
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