![]() |
2014.05.23 Friday
ユーミンの場所
こないだダイエーのCD売り場に行って、暇つぶしにうろうろしていたら、いろんな新譜があった。
エグザイル、メイジェイ、桑田あたりは、ぼくも知っている。 もちろん、普通の棚ではなく、目立つところにあった。 そうそう、そういえばユーミンも何か出していたなあ、と思って探すとJ-Popのところにはない。 何かの間違いかと思って、何度も見た。 荒井由実かもしれないと思って、「あ」のところを見てもない。 ユーミンかもしれないと思って、「ゆ」のところを見てもない。 もちろん松任谷由実の「ま」のところにもない。 何かの間違いかと思って、もう一度見たが、見当たらない。 J-Popの後ろ側に「大人のポップス」みたいなコーナーがあった。 要は中高年向けの古い人のCD。 弘田三枝子とか、太田裕美とか、ちあきなおみとか、まあいえば昔の歌謡曲のようなCDが並んでいるコーナーだ。 なんと、そこに松任谷由実があった。 山下達郎もそこにある。 いったいどないなってんねん、と目を疑った。 ユーミンや達郎といえば、今のJ-Popの前身のニューミュージックの草分けと言っていい。 そのミュージシャンが「大人のポップス」とは…。 その店の従業員は20代か30代。 間違いなく、昭和は知らない。 ユーミンや達郎が出てきたのは昭和50年代。 だから、十把一絡げで大人のポップスに分類されるんだろう。 ぼくは昭和50年当時、レコードを聞いて、その洗練されたメロディーラインやアレンジに驚いた覚えがある。 ユーミンの「コバルトアワー」や、達郎の「ウィンディ・レイディ」なんかは、当時の洋楽と比べてもひけをとらない音楽だと思った。 でも、もう古いんだろう。 山下達郎は61歳、ユーミンは今年60歳のはず。もう還暦だもんなあ。 老兵は去りゆくのみ。 でも、あの人たちがいたから、今のJ-Popがあるんだよ、と無言で言っておいた。 ひょっとしたら、今の中高生はJ-Popの”J”はジャニーズのJだと思っているのかもしれんなあ。 もう今はやっていないが、時代劇の水戸黄門で、助さんをやっていたあおい輝彦がメンバーだったのがジャニーズだ。 ジャニーズって、なんだと思っているのかな。 単なる事務所の名前だと思っているのか。 ジャニーズも十分古いのだ。 |
![]() |