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2014.05.21 Wednesday
Don't let me interrupt you.
皿洗いをしている奥さんに、FBIの操作官が「気にしないで、皿洗いを続けてくれ」といった時のセリフ。
直訳すると、「私にあなたの邪魔をさせないでくれ」という意味になる。 こういう言い方が、英語らしい英語だろう。 英語がネイティブではない人は、どうしても”Please continue your work.”(あなたの仕事を続けてください)というようなことを言ってしまいそうな場面。 でも、これは”please”をつけているとはいえ、あなたに対する命令形であって、ぶっちゃけた言い方をすると、「続けなさい」という意味だから、聞く方にとってはキツイのかもしれない。 ここで、「私に〜させないでくれ」という言い方をするのが、英語の丁寧語のような気がする。 ”please”を使えばいいというものでもないのだろう。 聞いていて、なるほど、というセリフだった。 Don't let me〜という言い方はビートルズの唄にもあった。 Don't let me downという曲だ。私をがっかりさせないでくれ、というような意味だと思う。 そういえば、”Don't Let Me Be Misunderstood”という曲もあったなあ。 だれが歌っていたか忘れたが…。 とても回りくどい言い方のような気がする。 私を誤解させないでくれ、という意味だろうから、”Let me understood”と言えばいいのに、これを”Don’t let me be misunderstood”という風に言う。 ネィティブが聞いたら、それなりのニュアンスがあるのだろう。 まあ、字余りだったからそっちを選んだということもあるのかな。 英語には日本語のような丁寧語や謙譲語、尊敬語というのはないが、こんな形で丁寧さを表しているのだと思う。 外国人が日本語の敬語を覚えるより、こちらのほうが難しいのでないか。 はっきりとした「敬語」というシステムがないからだ。 Don't let me interrupt you. こういう言葉をすっと言えるようになったら、ネイティブ並みなんだろう。 |
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