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2014.05.14 Wednesday
Just text
アメリカのドラマの中で、「話したのか?」と聞かれ、「メールだけ」と答えていた。
メールだけ、というのは、”Just mail”と言うのかと思ったら、”Just text”と言っていた。 メールのことをtextというのには理由がある。 アメリカ人のメールにはボイスメールとテキストメールの2種類がある。 彼らのオフィスに行った時、ボイスメールをよく使っていることがわかった。 内線電話に、ボイスメールが入るとランプがつくようになっていた。 日本人はメール好きな国民性だと言われている。 特に日本人は長文メールが多いらしい。 だから、ぼくらはメールというと文字=textという常識がある。 アメリカ人はそんなめんどくさいことは嫌いだ。 だから、冒頭のドラマの会話になる。 短いtextメールを送った、ということだ。 しかし、日本人のメール好きはどこから来ているのだろう。 オフィスが狭く、ボイスメールが出しにくい環境だ、という説もあるらしいが、それだけでは説明できない。 プライベートのメールもあるからだ。 日本人は、きっと書いたものと話したものは違うと思っている。 書いたもののほうが話したものよりも価値がある。 話したものは、たとえ録音されていても、書いたものよりも一段低いと思っている。 文字にするとそこに力が宿る。 心の底にそういう信仰があるのだと思う。 だから、話したものよりも、書かれたものに価値を置く。 アメリカ人はそんなことは考えない。 だから、Just textだ。 |
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