考えたこと2

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大学間連携フォーラム
仕事の関係で、大学間連携フォーラムという会に行ってきた。
ほとんどの出席者は大学の関係者だ。

最近の大学生は社会貢献の気持ちが強すぎて、働く上では問題がある、というような講演があった。
自分の仕事に社会貢献が感じられないと、辞めてしまうという。
しかし、それは言いすぎだろう。
そういう学生もいるかもしれないが、とてもそんなことは考えていないとしか思えない学生も多い。
講演者はどちらかというと、大企業のことを話し、「いい大学」の学生を対象にしていた。

パネルディスカッションをやった時も、何となく違うなあと思った。
こういうところが大学間の連携の難しいところだろう。

今や大学は一括りで大学と言えない。
上位のレベルの大学を大学というなら、下位のレベルの大学は社会にでるための準備をする訓練校だ。

それらが連携するのは至難の業だ。
大学の関係者はみんなそれを知っている。
知っているが、決して口にしない。
だから、どうしてもやっていることが建前になってしまう。

さらに、一つの大学の中でも、二つに別れる。
主に入試の種別で別れるのだ。
AO、推薦といった、高校3年の途中で入学を決めるような入試で入った学生と、一般入試で試験を受けて入った学生だ。
それに、系列校出身者という優待入学者が加わる。
大学は学生が二極化していると言っているが、入試を二極化しているのは自分自身だ。
できるだけたくさんの学生をAOや推薦入試で確保しておく。
残りを一般入試で少なめに取って、偏差値を上げる。
そんなことをしたら、二極化するのは当たり前だ。
下位校はそんなわけでどんどん教育が難しくなって、悪循環になる。
そうなるのはわかっているが、教育より経営が大事というのが学校法人の考え方。
こんなところが国から補助金をもらって税金を免除されている。

話がそれた。

大学間フォーラムなどというのは、大学同士が傷の舐め合いをやっているだけだ。

大学間の学生格差を話題にしないで、そんな取り組みをやること自体、それを表している。

出席者はそんなこともわかっているはずだ。

| | 考えたこと | 23:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
合理的ではない世の中
「若いからまだわからない」とか、「年をとったらわかる」、という事をよく言う。
そう言われると、若い人は不満らしい。
そんなことがあるか、という不満だ。

若いと、世の中合理的にできている、と思っている。
合理的なのは、教科書の中の世界だけだ、ということがわからない。
何にでも一つの答えが出ると思っているのだろう。

もちろん、自然科学の世界は別だ。(本当は別ではないが…)

実際の世の中で起こっている事は、ほとんど合理的ではない。
リクツがつかない。理由がわからない。理不尽だ。何でこうなったのかわからない。
こんな事態になる。

「合理的」には年は関係ない。
だから、「年をとったらわかる」という言葉はオカシイと思う。
わかるものは今わかるし、わからないものは年をとってもわからないはずだ、ということになる。

これは仕方がない。
若い人は合理的なものを理想としているはずだ。
ぼくも若い頃はそうだった。
AならばB、BならばC、だから、AならばC、というような命題は年に関係なく成り立つ。
この世の中はそういう仕組みでできていると思う。
そうでなければならないとさえ思う。

でも、実際は違う。
自分で年をとらないとわからない。
世の中は理不尽で、アンフェアで、どうしようもないものだということがわかってくる。
それが人間の集まりなのだ。

人間はどうしようもない悪さもするし、びっくりするような良いこともする。
それはそうなんだから仕方がない。
それを受け入れて生きていくしかない。

それは残念ながら年をとらないとわからない。

| | 考えたこと | 02:10 | comments(0) | trackbacks(0) |