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2014.03.08 Saturday
合理的ではない世の中
「若いからまだわからない」とか、「年をとったらわかる」、という事をよく言う。
そう言われると、若い人は不満らしい。 そんなことがあるか、という不満だ。 若いと、世の中合理的にできている、と思っている。 合理的なのは、教科書の中の世界だけだ、ということがわからない。 何にでも一つの答えが出ると思っているのだろう。 もちろん、自然科学の世界は別だ。(本当は別ではないが…) 実際の世の中で起こっている事は、ほとんど合理的ではない。 リクツがつかない。理由がわからない。理不尽だ。何でこうなったのかわからない。 こんな事態になる。 「合理的」には年は関係ない。 だから、「年をとったらわかる」という言葉はオカシイと思う。 わかるものは今わかるし、わからないものは年をとってもわからないはずだ、ということになる。 これは仕方がない。 若い人は合理的なものを理想としているはずだ。 ぼくも若い頃はそうだった。 AならばB、BならばC、だから、AならばC、というような命題は年に関係なく成り立つ。 この世の中はそういう仕組みでできていると思う。 そうでなければならないとさえ思う。 でも、実際は違う。 自分で年をとらないとわからない。 世の中は理不尽で、アンフェアで、どうしようもないものだということがわかってくる。 それが人間の集まりなのだ。 人間はどうしようもない悪さもするし、びっくりするような良いこともする。 それはそうなんだから仕方がない。 それを受け入れて生きていくしかない。 それは残念ながら年をとらないとわからない。 |
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