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2014.03.22 Saturday
新聞
知らなかったが、産経新聞は2002年3月末に東京本社の夕刊をやめている。
全国紙(読売、朝日、毎日、産経、日経)で言えば、夕刊があるのは関東、近畿、東海だけだ。 その他の地域では記事が間に合わないから、朝刊しか出していない。 総発行部数で見ても、2005年以降だんだんと減っている。 一方で電子版が増えているのだろう。 インターネットが普及し、世帯利用率も9割に近づいている。 都市部であろうが地方であろうが、インターネットは関係ない。 日経や朝日は有料の電子版のサービスも始めた。 新聞社にとっても、印刷しなくて済むし、紙も使わないので、安くなるはずだ。 もちろん、記事は無料で読めるものが多い。 記者クラブで手に入るような情報は、無料で読めて当たり前かもしれない。 待っていたら手に入る情報だからだ。 実際、新聞を取っていない世帯も増えているのだろう。 昔はテレビ欄が…、という話もあったが、今はテレビ自体が番組表を持っている時代。 スポーツ紙や夕刊紙も減っている。 速報性はインターネットの方が強いから、野球やサッカーの試合結果などはネットに流れる。 今はスマホで見ることができるし、若い人は新聞を買うという文化自体がないだろう。 そう考えると、高齢化は新聞にとっては延命ができて好都合なことだと思う。 年をとった人は、朝新聞を読むという習慣がある。 暇つぶしにもなる。 でも、ぼくらの世代になると、それほど新聞に思い入れはない。 ネットでもいいか、という気もある。 積極的にやめようとは思わないが、夕刊くらいはやめてもいいかとも思う。 新聞の記事よりも、ネット上の識者の記事のほうが馴染みが出てきた。 日本の新聞は日本独特の記者クラブという制度を作り、待っていればお上から記事がもらえるようなシステムを作り、他社と横並びを良しとし、取材能力がなくなったのだと思う。 どこまでが事実でどこからが意見なのか、誰の意見なのかもはっきりしない。 各省庁の発表などは、ホームページで公開される時代。 どちらかというと、公開されたことに対する基礎資料などを見せるのが新聞の役割だと思う。 公表されたことが、本当に裏付けられるようなデーターがあるのか、あるいは現場の声はどうなのか、そういうところが知りたいのだ。 そんな新聞が出れば、生き残れると思う。 |
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