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2013.02.21 Thursday
サイン
小学校の何年の時だったか。
運動会でいとしこいしと会った。 こいしさんの子どもが同じ小学校に行っていたはずだ。 そのおかげで、いとこいの実物を見ることができたのだ。 当時、いとこいはレギュラーでテレビのクイズ番組の司会をやっていて、関西の人間なら知らない人はいなかった。 いとこいは兄弟で、名字はしのはらだったと思う。 同級生にしのはらという名字の人はいなかったので、学年は違ったんだろう。 でも、テレビに出ている人が目の前にいる、というのはスゴイことだった。 誰が言ったか、サインをもらおうということになった。 ちょうど昼休みの時間で、家族で弁当を食べたあと、誰が持っていたのかメモ帳のページをちぎったものを持って走って行った。 いとこいは兄弟で立って、グラウンドを見ていた。 紙を出して、サインください、と言ったかどうか…。 快くサインしてくれた。 子どもの小学校の生徒だから、あんなメモ帳の切れ端にでもサインしてくれたのかもしれない。 長いこと、その紙切れを持っていたが、いつかなくなってしまった。 あれが生まれて初めてもらったサイン。 30代のいとしこいしだった。 もちろん、ぼくは10歳以下。 |
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