![]() |
2012.02.08 Wednesday
原子力発電所問題
ツイッターでも、どこかのブログでも、原発の問題となると、「反原発」「原発推進派」というレッテルを貼らないと話ができないように見える。
これはどう考えても、生産的ではない。 お互いに感情的になっているようだ。 なぜ、原発となると、そんなに感情的になるのだろうか。 一時期の右翼と左翼の争いか、左翼のセクト間の争いのようだ。 白と黒の二つに分けられるような問題ではない。 反対か、賛成かという議論ではない。 白と黒の間のグレーの部分に答えがあると思う。少なくともここ数年は。 いろんな要素を考えて、判断することが求められている。 エネルギーをどうやって生み出すのか、代替をどうするのか、長期と短期の対応はどう変わるのか、人体への影響は実際どうなのか、広島、長崎、チェルノブイリなどのデーターはどうなのか…、そんなことを建設的に話しあう場は作ることができないのか。 専門家と言われる人たちは、少なくとも原子力に関わった人だろう。 理論であれ、実際であれ。 実質的に、電気が不足している。 火力発電にシフトするといっても、石油も有限だし、排気の問題もある。 農産物、水産物はどうなるのか。 それで生計を立てていた人はどうするのか。 除染はどうするのか。 エネルギーコストの上昇が商品に転嫁されたり、企業が海外に出て行ったり、廃業したり、雇用が失われたり…、日本が31年ぶりに貿易赤字になったのは、時代の流れだけではないだろう。 なにより、避難している人たちはどうしたらいいのか。 喧嘩をしている場合ではない。 いろんな事を総合的に判断して、決めないといけない。 そういう場を設定して、冷静に話し合うことはできないのか。 被害を受けるのは、国民全員だ。 だから、自業自得なのかもしれない。 しかし、いい加減に何が真実で、何が真実でないか、科学的に議論ができないのか。 科学者というのは、そんなに感情的なものなのか。 情けないとは思わないのか。 一刻も早くそういう場を設定して、統一見解を出してほしい。 原子力発電所問題を政治問題としてではなく、科学的真実に基づいた冷静な議論で解決してほしいと願う。 |
![]() |