考えたこと2

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アウディ
アウディはこの10年ほどですごくイメージアップした。

今やBMWに迫る勢いではないか。
80年代のアウディは欧州製のクルマだが、BMWやベンツにはだいぶ劣る、という評価だったと思う。
フォルクスワーゲンとどっこいどっこいといったところ。

しかし、今はアウディというブランドが確立した。
名前も、A1、A3、A4、A5というような車名をつけ、ラインを明確にして、それぞれのクルマは高性能というイメージ。
フロントグリルのデザインも統一して、一目見てアウディとわかるデザインにした。
また、ヘッドライト、テールライトにLEDの線状のポジションライトを採用し、これがアウディらしさを際立たせている。

高性能、高品質というブランドイメージを確立すると、これは強い。

いいものが作れるようになる。

ブランドイメージがなくても、いいものは作れるではないかという声はあるだろう。
実際、日本のメーカーとドイツのメーカーの技術レベルの差は、得意分野こそ違っているが、昔ほど大きくない。
日本のメーカーでもいいものは作れるだろう。
しかし、値段が上がる。
いいものが高いのは当たり前といえば、当たり前だ。
そこをブレイクスルーするのが技術だ、と言えなくもないが、軽くて強い素材などはどうしようもなく高い。
そういう高い素材を使い、高い精度で作ろうとすると、コストが上がる。
それを高く売れればいい。

そこで、ブランドイメージになる。
アウディなら、1.4リッターの小型車に300万出してもいい、という客はいるだろう。
日本車なら、ホンダのフィットやトヨタのヴィッツと同じクラス。
100万円台で変える車だ。
ホンダやトヨタのスモールカーに300万出すという客はいない。

結局、いいものを高く売る、という当たり前のことが出来るかどうかが、ブランドイメージにかかっている。

ブランドを維持するのには、金がかかる。
そのコストもクルマに転嫁される。
常に、物語が必要なのだ。
「アウディに乗る私とは」という物語を作らないといけない。

アウディは、これからの日本メーカーの生きる道の一つを表していると思う。

少し手垢のついた言葉だが、「ハイテク」なイメージを作っていかないといけない。

Made in Japanということに誇りを持てるような、そんなものづくりもあっていいと思う。





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