考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< November 2011 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
時代劇の約束
昔のテレビ時代劇を見ていると、パターンが決まっている。

毎回同じようなパターンで、見るほうが安心して見ていられる。
絶対に主役が勝つし、悪役は負ける。

主役が厳しい場面もない。

もともと、暴れん坊将軍や遠山の金さん、水戸黄門などは主役の地位が高いから、やられようがない。
それに、とても強い脇役もいる。

大団円の殺陣は象徴的だ。

最初に悪役を追い詰め、悪事をバラす。
前半は見なくても、ここから見ればだいたい分かるようになっている。

そして、悪役が反撃を開始する。
ここで殺陣が始まる。
暴れん坊将軍なら、テーマソングが流れる場面だ。

悪役が団体の時は、斬ってきって斬りまくる。
それでも、血が飛ぶわけでもないし、死体が累々と積み重なるわけでもない。
ちゃんと斬られたら、ジャマにならないように走って退場する。

殺陣というのは約束事だ。
斬る方と斬られる方の作法。

ぼくらは小さい頃からこの約束事を見てきた。
だから、何の疑問もない。
本当は返り血を浴びて、着物は血だらけになるとか、死体がジャマになって動きにくいとか、刀が切れなくなるはずだとか、そんなことは無粋なことだ。
野暮なことは言わず、そういう約束事なんだから…ということ。

しかし、ウチの息子の世代は時代劇を見ていない。

この美しい約束事が通じなくなるのも、もうすぐだ。

これをオカシイと思う時代がくるのか…。


| | 考えたこと | 09:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
上を向いて歩こう
アメリカのヒットチャートで唯一、1位になった日本の曲が「上を向いて歩こう」。

sukiyakiという題名だったらしい。
当時は詩の意味もわからず、曲がよくて流行ったのだろう。
ぼくがまだものごころつかない頃だ。

その曲を日本語でカバーしたアメリカ人が、Ben.E.King。
何といっても有名なのは、Stand by me。
サビのSo darling, darling stand by me…というフレーズを聴いたら、あああれか、とわかるはず。
John Lennonもこの曲をやっていた。

「ラストダンスは私に」という曲もある。
ぼくは知らないが、ドリフターズというバンドのボーカルをやっていたらしい。

彼はもう78歳。
現役のソウルシンガーとしてはかなり高齢だ。

その彼が、「Dear Japan, 上を向いて歩こう」というアルバムで歌っている。
この曲は本当にいい曲だ。
永六輔が作詞、中村八大が作曲、坂本九が歌。
六、八、九と数字が並ぶようにした、と永六輔が言っていた。

このアルバム全体が、ゴスペル風にアレンジされた曲が多い。
特にコーラスが入るとそういう感じになる。
Benの日本語はたどたどしいし、Stand by meの時のような高音はもう出ないようだが、暖かい声で歌っている。

また、Stand by meは、日本語訳の歌詞でセルフカバーしている。
これもなかなかいい。

2曲目にはI will go anywhereという曲が英語で歌われる。
これが「どこまでも行こう」という曲のカバー。
見事に前半はゴスペルになっている。

もう1曲、Good night babyも英訳されて歌っている。
懐かしい曲だ。

ということで、Benのことはあまり知らないが、CDを買ってしまった。

通勤の時のお友達として…。


| | 音楽 | 00:39 | comments(0) | trackbacks(0) |