考えたこと2

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時代劇の約束
昔のテレビ時代劇を見ていると、パターンが決まっている。

毎回同じようなパターンで、見るほうが安心して見ていられる。
絶対に主役が勝つし、悪役は負ける。

主役が厳しい場面もない。

もともと、暴れん坊将軍や遠山の金さん、水戸黄門などは主役の地位が高いから、やられようがない。
それに、とても強い脇役もいる。

大団円の殺陣は象徴的だ。

最初に悪役を追い詰め、悪事をバラす。
前半は見なくても、ここから見ればだいたい分かるようになっている。

そして、悪役が反撃を開始する。
ここで殺陣が始まる。
暴れん坊将軍なら、テーマソングが流れる場面だ。

悪役が団体の時は、斬ってきって斬りまくる。
それでも、血が飛ぶわけでもないし、死体が累々と積み重なるわけでもない。
ちゃんと斬られたら、ジャマにならないように走って退場する。

殺陣というのは約束事だ。
斬る方と斬られる方の作法。

ぼくらは小さい頃からこの約束事を見てきた。
だから、何の疑問もない。
本当は返り血を浴びて、着物は血だらけになるとか、死体がジャマになって動きにくいとか、刀が切れなくなるはずだとか、そんなことは無粋なことだ。
野暮なことは言わず、そういう約束事なんだから…ということ。

しかし、ウチの息子の世代は時代劇を見ていない。

この美しい約束事が通じなくなるのも、もうすぐだ。

これをオカシイと思う時代がくるのか…。


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