考えたこと2

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ふしぎな少年
ちょうどテレビがウチに来たころ、NHKでやっていた番組。
ふしぎな少年という、手塚治虫のマンガをもとにしたもの。

これを実写でやっていた。
実際の人が演じているということ。
この主人公が「時間よ〜止まれ!」というと、時間が止まったのだ。

さすがに1961年だから、4歳だったぼくは、時間が止まるというのはフィクションだとわかっていたと思う。

というのは、実際に時間が止まるのはテレビの中だけだったし、おまけにこれは生放送だった。
ということは、実際に止まっている人は大変だった、ということだ。
主人公が「時間よ〜止まれ!」と言ったら、止まらないといけない。
変な格好をしていたら、大変だ。
子供心に「あ、こいつ動いた」という出演者もおり、みんな必死だったのだろうと思う。
そういう意味でも、すごいドラマだった。
おそらく、もう少し年をとった人は、このドラマは違う意味で面白かったはずだ。

もちろん、ぼくはまだ子どもだったから、時間を止める少年にあこがれた。

しかし、今になって考えると、どうもおかしい。

時間が止まるということだが、どの範囲で止まるのか、わからない。
地球上の時間が止まるということになると、地球の自転を止めないといけないから、大変だ。
自分の回りだけだとすると、その境界はどうなるのか。
どこかに、止まっている人と、動いている人が共存しているところがある、ということになる。
しかし、当時は純粋に面白かったし、今でも「時間よ〜止まれ!」というセリフは覚えている。

そんなことを真面目に考えてはいけないのだろう。

しかし、あの当時、そういうマンガを描いていた手塚治虫の発想には脱帽。

やっぱり、世界の手塚だ。
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