考えたこと2

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答えのないもの
世の中に答えがあるものはめずらしい。
たいがいは答えがない。

学生時代に、君らのやっている方程式は答えがあるから簡単だ、実際に世の中では答えのないものばかりだ、という事を先輩に聞いた。

実際に社会人になってみたら、式すら立たない世界だった。
25年間そんな世界で働いてきた。

結局は複雑すぎて、本当のことはわからない。
いろんな誤差が混じっている。

しかし、良いものを作るために頑張らないといけない。
そのために、解析をする。
結局は統計に頼ることが多かった。

時には、結論ありきでデーターをまとめたりする。
それでまとまるということは、その結論が正しいかもしれない。
正確にいうと、正しいかもしれない答えのひとつではある。

それでも、説明では「この結果からいえることは、これです」というふうに結論をいう。
そうしないと、仕事が前に進まない。
納期があるのだ。
だから、みんなが納得する必要がある。
納期のない仕事なら、確認すればいいが、普通はそんな仕事はない。
そんなものには、お金は出せない。

結局、答えのないものに、むりやり答えを出す。
そんな仕事もある。
というか、それが仕事だと思う。
結局は、自分で責任を取るのだ。

しかし、世の中には、はなから答えがないものもある。

人間に関するものは、ほとんどそうだろう。

科学はそれを脳に置き換えようとしている。

しかし、今のところそれは成功しているとは言い難い。

結局、人間にとって、一番わからないのは、人間の存在だ。

それは、ギリシアの昔から、変わらない。

それこそが、一番答えの出ない問題だろう。


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