考えたこと2

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日本では、春はものごとの切り替わりの時期である。

それは、学校の新学期が4月だから…というところに一つの要因があるんだろう。
ときどき、新聞で欧米と合わせるために、新学期を9月にしよう、というような案が出されているが、なかなか切り替えられないような気がする。
やっぱり、卒業して、入学、入社するころに桜が咲いて、散らないといけない。

会社の採用も、どんどん中途採用が増えているというが、まだまだ4月の一括採用が主体だろう。

新しい学校に入って、緊張して学校に通っているときや、就職して研修などやっているときに、桜が咲いて、散るのだ。
散っていく花びらが、今までの環境からの決別と、新たなスタートを予感させる…そんな感覚がある。

別に、桜が咲くから4月を新学期にした、ということではないのだろうが、もしも新学期を別の月に変更するなどということになったら、どうしても桜のことを考えてしまう…ような気がする。

今の学校制度ができたのは明治時代だろうから、たかだか100年あまりの歳時記だが、入学・入社と桜は今や心情的には切り離せないものなのだろう。
この時期になると、桜をテーマにした歌が出てくる。

今年は暖冬でどうなるのかな…と思っていたが、ここ一週間ほどは寒さが戻って、桜は3月末くらいとのこと。

もしも、外国から日本の新学期を9月にしてほしい、などという要望が出たら、それを「桜が咲くから」という理由で断る…というのも風情があってよいと思う。

日本人にとって「桜」は、グローバリゼーションに対抗できる文化の一つなのだ。

今年ももうすぐ桜の季節…年を経るごとに桜の存在が重たくなってくる。



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