考えたこと2

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クレージーキャッツのこと
植木等が亡くなった。
すごい喜劇人であり歌手であり役者だったと思う。

十数年前に、会社でクレージーキャッツの話をしていたら、若い人が知らないという。
植木等とハナ肇は知っているが、クレージーキャッツというグループを見たことがないのだ。
その時は、本当に昭和は遠くなったなあと思った。

小学校の頃、クレージーキャッツが大好きだった。
スーダラ節、ハイそれまでよ、五万節、ゴマすり行進曲、そのうち何とかなるだろう…大晦日の紅白歌合戦は、クレージーキャッツを見てから寝るということになっていた。

正月には日劇でのクレージーキャッツのコンサートがあり、芸達者な舞台を見ることができた。(もちろんテレビで見たのだ)
お呼びでない…という名文句もあった。

その頃は、さすがに無責任男などの映画は見に行かなかったが、ちょうど全盛期で年に数本映画を撮ったりしていたはずだ。

植木等は、笑いながら歌うというのが特徴だった。

スーダラ節の、「ぁちょいと一杯のつもりで飲んで いつの間にやらはしご酒 気がつきゃホームのベンチでごろ寝 これじゃ身体にいいわきゃないよ ぁわかっちゃいるけどやめられねー」という歌も、随所で笑っている。
この歌は、この人が歌わないとダメだ。

「カネのないやつぁ 俺んとこへ来い…」
「ゴマをすりましょ ぁ陽気にゴマをね…」
「学校出てから十余年…」
「プイと出たきり ハィそれまでよ…」

歌詞が口をついて出てくる。

ハナ肇、植木等、谷啓、犬塚弘、桜井センリという5人組。
最近忘れっぽくなったが、今でもメンバーの名前はすぐに出てくる。

犬塚弘と桜井センリは、男はつらいよの映画に時々出てきていたなあ。

谷啓はまだ時々テレビで見る。この人はトロンボーン奏者のダニー・ケイから芸名をつけた人だ。

クレージーキャッツもハナ肇と植木等が亡くなって、残り3人になってしまった。
どんどん昭和は遠くなる。


| | 考えたこと | 23:27 | comments(2) | trackbacks(0) |
弦楽器
ものごころついた時から、家にはギターがあった。
小さなスチール弦のギターだった。
でも、これはブリッジ(弦をボディに止めているところ)の接着が悪くて、壊れてしまったと思う。

その後、親父がクラシックのギターを買った。
当時、どれくらいの値段だったかは知らない。
カルカッシというクラシックの練習曲集があった。(ピアノのバイエルみたいなものだろう。)
母もそれを弾いていた。

そんな家だったので、ぼくも中学生になってギターをはじめた。

「ギターは、持ち運べる小さなオーケストラや。」当時家でよく聞いた言葉だ。

中学3年の時に、カントリーのバンジョーに憧れ、当時2万円くらいのバンジョーを買ってもらった。
あの頃は、フォークのバンドにバンジョーが入っていて、それがかっこよかったのだ。
知っているバンドのマネをして、ボディの裏側を外して弾いた。あれは何というバンドだったのか…。武蔵野タンポポ団だったかな?
弾く方は挫折してしまったが、これは今でも持っている。

一時、遠藤賢二というシンガーがウクレレで弾き語りをしていて、3000円でウクレレを買ってきて練習したこともある。

親父は学生時代にマンドリンをやっていたらしく、家にはマンドリンもあった。
丸い胴の、哀愁のある音色の楽器だ。
ぼくが小さい頃は、時々弾いていたと思う。

めずらしいところでは、バラライカというロシア版マンドリンみたいな楽器もあった。
これは誰かからお土産にもらったはずだ。

祖母は三味線が得意だったらしい。
亡くなる前には、稽古三味線を田舎からウチに持ってきていて、結局ぼくが形見にもらった。
三味線というものが、折りたたみ式になっていて、小さな四角のケースに入るものだと、それを見て初めて知った。

そんなわけで、弦楽器にはなじみがある。

どこにでも持って行けること、音の高さや音色、強さを直接手で調整できること、ポジションを移動すれば簡単に転調できること、リズム楽器にもメロディ楽器にもなること、弾きながら歌が歌えること…そんなことが弦楽器のよいところだと思う。

弦を張って、はじく…ただそれだけの事だが、大きさやカタチ、共鳴するものや弦の材質によって、千変万化の音がする。

あらためて考えると、すごいことだ。

もちろん、弦楽器に限らず、楽器というものがすごいものなのだが…。

この歳になって、弦楽器をさわっていてよかったなあと思う。
そのことは、親に感謝している。



| | 考えたこと | 01:04 | comments(0) | trackbacks(0) |