考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< December 2006 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
おもしろく話す
4年間落語研究会に在籍した。

落研では、部室でだれかがボケると、つっこまなければならない。
自分でボケておいて、自分でつっこむのもありだ。
とにかく、どんな話題でも、笑いにつなげようとする。

最初は、先輩が話していても、なかなか輪の中に入れない。
話の流れを切ってしまうと、先輩ににらまれてしまう。

卒業前になって、先輩に言われた。(先輩は留年したのだ)

「オマエは、落研に入ってなかったら、単なるしょうもないこと言いやったやろなあ…」

我ながら、そう思う。

落語もしたが、おもしろく話をする、という事についてはもともと才能がない。(話をすること自体は好きだったが)
とりあえず、4年間の努力(と言えるかどうかわからないが)で、みんなの輪に入れるようになった。

ボケたらちゃんとつっこみを入れるようになったし、ここはボケるところ…がわかるようになった。

おもしろい話をおもしろく話すのはむずかしい、ということを知らない人が多い。
誰でも、おもしろい話をおもしろく話せるのなら、落語家などいらないのだ。

一つの例は、おもしろい話をする時に、「おもしろい話があって…」と話し始める事である。
聞く前に、おもしろいという予告をされると、当然期待が大きくなる。
期待が大きいと、ちょっとぐらいおもしろい話では、笑えなくなる…。
まだ、冷静に、「おもしろい話があって」と言うならマシだが、話す本人が思い出して笑ってしまったりすると、よほどの事がないと、取り返せない。

これは、当たり前の話だと思うが、意外とわかっていない人が多い。

おもしろい話は、何気なく始めるのだ。
それが、一つのコツである。

それと、いくらおもしろくても、その場にいないと笑えない話がある。
ある人の表情がおもしろかったとか、その場全体がおもしろい雰囲気になったとか…。

そういうのは、場の笑いであって、なかなか伝えることがむずかしい。

どうしても話したければ、「これは、その場でないと、わからんやろうけど…」くらいの前置きをおかなければならない。

エラそうな事を書いたが、やっぱり自分には人を笑わす才能がないと思う。

ただ、楽しく話したい、という気はすごくある。

おしゃべりは楽しい…そう思っていることが、一番の秘訣かもしれない。


| | 考えたこと | 01:06 | comments(0) | trackbacks(0) |