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2006.12.23 Saturday
体感時間
子供が、明日が高校生活の最後の試合だという。
「中学で部活を始めて、もう最後の試合か…、あっという間やなあ」というと、そんなことはないという。 子供にとっては、長い時間だったのだ。 年をとると、毎日同じことの繰り返しで、時間の経つのが速くなるのだ、と説明するが、わからないだろう。 中学3年間、高校の3年間、合わせて6年間は長かったと思う。 一番成長する時だし、色々な新しいことを経験する。 自分がエライと思ってみたり、逆にダメだと思ってみたり…。 体感時間は、経験の量に比例して長くなる。 新しい経験が多いと、ふり返った時に長かったと思えるのだ。 今、この歳になると、毎日を過ごしてはいるものの、新しい経験は学生時代とは比べものにならないほど少ない。 毎日勉強してどんどん知識が増えていくわけでもないし、やったことのない事をやる、というような事もほとんどない。 その代わり、物事について判断したり、感じとったりする引き出しは増えているのだと思う。 それらを有効に使えれば、充実した時間を過ごせるのではないか。 深く感じとったり、広く判断したり、何かをまとめたり、作り出したりできるかもしれない。 そうすれば、体感時間を長くできるかもしれない。 もしできなかったとしても、一年を終わる時に充実感を持てるだろう。 そんなふうに、毎年を過ごせれば、よいと思う。 しかし、それはむずかしい。 |
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