考えたこと2

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欲しいものは…
最近、飯田経夫という経済学者(もう亡くなっておられる)の本を読んでいる。

この人は、経済学というものを、アダム・スミス、マルクス、ケインズという3人の偉大な経済学者をもとに概説している。

僕の読んだ本は、バブルの崩壊後すぐに書かれたもので、バブル後の不況を見て、本当に不況なのかと問うていた。
1999年に書かれたものだが、たしかにあの頃バブルは崩壊したとはいえ、マスコミが不況・不況というほどの不況感はなかったと思う。
それよりは、景気が回復した、回復したと言う今の方が、99年当時よりも不況感がある。

本の中には、今の日本で、もはや欲しいものがないほどに豊かであるのに、一体どうやってものを消費するのか、と書かれていた。

そうかもしれない…と思う。

実際、世の中が変わってきているのだ。

「物より思い出」という宣伝があった。クレジットカードか何かのコマーシャルだったか…。

今は、物よりも形のないサービスや時間、行動などの方が消費される時代だろう。

携帯のパケット代など、その最たるものだ。どうしてもパケットをたくさん使って、通信しなければ困るものなどほとんどないはずだ。
そんなものに、若い人たちが月に数千円を使う…。

少し前なら考えられないことだが、どんどん消費の方向が変わってきている。

飯田さんの言われた後、日本の社会はどんどんオカネを動かすために、そんなサービスを生み出してしまった。

一体どうやってものを消費するのか…、こうすればよい、という答えがそんな過剰サービスなんだろう。

それは、果たしていいことなのだろうか。

人間の欲望を限りなく満たすことが、資本主義の行き先だとしたら、それは危ないものだと思ってしまう。

これからどうなるんでしょうか…。


| | 考えたこと | 23:57 | comments(2) | trackbacks(0) |