考えたこと2

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明るい戦前
NHKの朝の連続ドラマを見ているが、前作に続いて今回の「芋たこなんきん」でも、戦前の学生の青春が描かれている。
今回の作品は、田辺聖子の自叙伝的な作品だが、戦前の大阪が2週にわたって舞台となっている。

昭和18年…ガダルカナル戦も終わり、敗戦に向かってひたひたと足音が聞こえている時期であろう。
ドラマの中でも、中学校の女性の英語の先生が、「早く戦争が終われば…」というような事を言って疎開していったり、舞台となっている写真館の技師に召集令状が来て出征していき、戦争の影の部分が描かれる。

それでも、時に空襲警報が鳴るものの、主人公の中学生にとっては、のんびりした日常であったことがわかる。
川の土手を、「アイスクリーム食べたい〜」と言いながら、歩いていく。

友達の工場で働いている男子中学生を意識したり、大学生の従兄への思いがあったり…。(その大学生はフランス語の原書を読んでいるという学生だった。そんな大学生がいたのか…。)

食べものも、まだ大阪にそこそこあったみたいである。
甘いものはなかったようだ。

今週には大阪の大空襲も(もちろん、神戸にもあったのだが)描かれるだろう。
どんどん悲惨になっていく…。

でも、戦前という時代が、暗く、陰惨で、ただただ間違っていた時代だったと思うのは、もうやめよう。

戦前には、悪いこともあったが、いいこともあったのだ。


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