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2015.02.28 Saturday
市民マラソン
市民マラソンが大流行だ。
こないだの東京マラソンは、3万5千人が出場したらしい。 何でこんなに流行るんだろうと思ったら、経済効果がスゴイ。 なんと271億円の効果があるという。(ちなみに、大阪マラソンの2倍らしい。) だから、いろんな都市がこぞってやるわけだ。 運営の費用で22億かかるが、それをはるかに上回る効果だ。 出場は3万5千人だが、観戦者は130万人にも達するらしい。 それだけの人が動くと、交通費、宿泊費、飲食費、土産物、マラソングッズなど、波及効果が大きいということだ。 東京と比べると、他の市民マラソンは規模が小さい分だけ経済効果も小さくなる。 まあ、仕方ないのだろう。 それにしても、マラソンを走りたいという人が増えたと思う。 ジョギング人口は調査によると、約1000万人くらいいるらしい。 12人に一人がジョギングをしている計算だ。 そんなに多いかなあ…。 たしかに、回りを見ると走っている人が増えた。 ホノルルマラソンに出ましたとか、神戸マラソン走りましたとか、年賀状に書いてあったりする。 前の職場では、出たら上位入賞のプロの市民ランナーもいた。 申し込んでも抽選で外れて、なかなか走れないという話も聞いたことがある。 これは中高年の人口が増えているのと関係があるのかもしれない。 ぼくらが子供の頃の高齢者は、高度成長のど真ん中で走るどころではなかったと思う。 モーレツからビューティフルへ、と言われたのが1970年。 まだまだ1970年はビューティフルではなかったということだろう。 それから45年、日本はビューティフルな方向に舵を切った。 今会社ではコンプライアンス(法令遵守)と言われ、サービス残業が減り、早めに退社するようになってきている。 おまけに低成長で、給料も伸びないし、先の不安も大きくなって貯金が使えない…。 ゴルフは安くなったとはいえ、道具を揃えたりするのがじゃまくさい。 麻雀は流行らない。 となると、安価でできるスポーツに走る。文字通り走るのだ。 道はきれいになって、走りやすくなった。 朝早くは知らないが、夕暮れになると走っている人がちょくちょくいる。 ジョギングをやり始めたら、仲間ができたりする。 そうなると、何かイベントがやりたくなる。 みんなで走ろう、というのが一番やりやすい。 スポーツクラブでもそういうイベントがあるにはある。 ナイトランとかやっている。 でも、メインイベントはやっぱりマラソンだ。 結局ジョギングを始めると、マラソンに行き着くのだろう。 そういうニーズと市民マラソンが合致した。 なんせ1000万人もいるんだから。 そんな事情で、市民マラソンの人気があるのだろう。 自治体にとっては、地元が儲かると、税金が増えるというメリットがある。 うまくできている。 |
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