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2006.11.30 Thursday
サッカー大会
秋といえばスポーツの季節。
中学校の時には、秋にサッカー大会があった。 僕らの中学は校区に小学校が3つあって、1学年が11クラスあった。その11クラスでトーナメント戦をやるのだ。 サッカー大会では、情けない思い出がある。 中学2年の時だったと思う。男子の半分くらいが選手になるのだが、どういうわけか僕は右のフォワードだった。 「ピー」という笛とともに、キックオフ。 センターから左、そしてセンター、そして右の僕にボールが回ってきた時に、なぜかゴールの前に来ていた。 キーパーは前に出ていて、僕は足にボールを当てて、ゴールの方につき出すだけでよかったのだ。 しかし、あまりのラッキーに舞い上がってしまい、思い切りボールを蹴ったら、ゴールポストのはるか上を越えていった。 情けないやら、恥ずかしいやら…。 今でもボールを蹴った時のことを思い出せる。 もう一つは、どこかの別のクラスの試合で、ゴールの後ろで見ていた時のこと。 ちょうどそのチームは点を入れて、意気が上がっていたところだった。 点を入れた方のチームのキーパーは、応援に来ていた女の子の黄色い歓声に応えて、ゴールのネットのところでクラスの女の子と話をしていた。 「ピー」というキックオフの笛がなった。 「あ、サッカー部のT君や」とだれかが言う。 サッカー部でバックスをやっていたT君がボールを蹴った。 さすが、キック力が違う。ボールはゴールをめがけて、一直線に飛んでいった。 まだ、キーパーはネットのところで女の子と話をしていた。 山なりのボールが空を飛んでいく…。 あれ…、このままいったら入るのかな…と思ってボールを見ていた。 さすがに、ゴールネットのところでキーパーと話していた女の子が気づいて、キーパーに、「ボール、来た、来た!」と叫んだ。 キーパーは、まさか直接ゴールをめがけてボールが来ると思っていなかったのだろう。 ゴールの中でジャンプしたキーパーの横をすり抜け、ボールは入った。 あの、ゴールの中のジャンプはかっこ悪かったなあ。 点を取られた方のクラスの選手のあきれた顔…。 あれは、僕が外したゴールより、かっこ悪かったと思う。 そんな慰めも、サッカー大会の思い出である。 あんまりいい思い出ではないけれど…。 |
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