考えたこと2

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チャーチルの言葉
知らなかったが、チャーチルの名言に「金を失うのは小さく、名誉を失うのは大きい。しかし、勇気を失うことは全てを失う。」というのがあるらしい。
お金よりも名誉が大事、というのはイギリス紳士らしい価値観だが、それよりも「勇気」が大事というのがミソだ。

原文をあたってみようとネットで検索したら、実はこの言葉、E.W.HORNUNGという人の言葉だという。
E.W.HORNUNGという人は、イギリスの作家で詩人。
原文は、

Money lost -- little lost.
Honour lost -- much lost.
Pluck lost -- all lost.

という文章ではなく、箇条書きみたいなもの。

「pluck」という言葉は知らない単語だった。
意味は「鋭気」とか「度胸」とか「肝玉」。
何となく、度胸というのがニュアンスが近いと思う。

そもそもお金や名誉を得ようと思ったら、度胸が必要だということだろう。
功成り名を遂げるためには、どこかで思いきらないといけないと思う。
それがなければ、全てを失うということだ。

本田宗一郎や井深大など、戦後の日本を復興させた人たちは、焼け跡から這い上がり会社を興した。
焼け跡だったから、会社を興すのは(ヤケクソで)今よりも楽だったのかもしれない。
失敗した人もたくさんいただろう。
それでも、何とかしようと立ち上がる度胸があったから、会社を興し大きくできたのだろう。
何かを成し遂げようと思ったら、度胸が必要ということだ。

今は情報化社会だから、勉強しようと思えばインターネットを使っていくらでもできる。
実験などはさすがに難しいが、Youtubeで動画を見られるし、英語でMITの授業資料はタダで見られる。
以前に比べて、やる気さえあれば学びに関するハードルは下がっている。

成功のカギは、何かしたいという行動のための「思い切り」なのだと思う。

でも、それは今のように豊かになった日本では、足りなくなりつつあるものかもしれない。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
政策活動費の領収書
維新の会が今回の政治と金の問題に対して、自分たちの政策活動費の2ヶ月分の領収書などの写しを公開したというニュース。
やっとまともな政党が出てきたと思うが、提出された領収書がいい加減で、橋下氏が怒っている。

維新の政党交付金からすると、大企業の扱いになるのに、総務部署から突き返されるような領収書を出しているから、いかに国会議員が民間の最低限のルールすら遵守できていないかがよく分かる、ということだ。
それでも、領収書を公開しただけマシだ、ということは言っている。

怒りのツイートの一部を引用すると、

「他党に比べて一歩前進だが、いかに国会議員というものが非常識な存在なのか、法律を知らない・守らない存在なのかがよく分かる。
こんな領収書を普通の企業で提出すれば総務部署からは突き返されて失笑を買うし、仕事のできない人物として烙印を押される。
維新という政党が民間の最低限のルールすら遵守できていない組織にしてしまったのは僕にも責任がある。
今後維新が最低限の内部統制を学んで普通の組織になることを期待するが、まあ領収書を公開しただけでも政党の中ではまだマシな方だろう。
ほんと国会議員集団は社会人としての常識をどれほど欠如しているのか、そら恐ろしい。
永田町ではこういう人たちが天下国家を論じているなどブラックジョークだ。
世間が批判を加えてまともな社会人に正していくしかない。そのきっかけになるものとして、この非常識な領収書を公開したことは評価。」

というように手厳しい。
大阪維新の会を作ったオーナーという立場もあるのだろう。

この問題、維新の会以外の党は「領収書」という言葉すら言わない。
パーティー券の上限をいくらにするとか、そんなことばかり。
上限など設定しなくていいから、普通の企業のように領収書を出させればいいだけの話。
バカでもわかる。
なぜそれを言わないのだろうか。
税金を使っているのだから、説明責任があるだろう。

報道の写真には、12万5千円の飲食店の領収書が出ていた。
橋下氏は、国税庁の「接待飲食費に関するFAQ」のページを引用して、これを勉強しろ、と言っている。

公費で秘書を雇っているのだから、それくらいは管理できそうなものだ。

パーティは禁止すべきと言っている政党が、こないだパーティをやっていた(やろうとしていた)という記事もあった。
どうせ本気で改革などしようと思っていない証拠だ。

橋下氏は怒っているが、維新はずいぶんマシだと思う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
気がかり
今日は休学していた学生が来た。
休学中から、相談にはのっていた学生だ。

2年半前に初めてオンラインで相談したときは、ちょっと話したら涙が出ていた。
将来のことを考えようと、頑張っていた。

1年目がコロナで、オンラインの授業で始まった。
後期から普通の授業になって、調子を崩し、3年の秋から休学。
今学期から元気になって復帰した。

結局1年半の休学期間ができてしまった。
その間は近所でアルバイトはしていたが、学校には来れず。
バイト先では評価されて、信頼されているという。
何ヶ月かたって、突然現れたりした。

将来のことはよく考えていて、自分にはIT系の仕事が合っているという。
プログラマ−から始めよう、と資格の勉強もしている。
最近インターンも経験した。

あと1年半、まだ単位はたくさん取らないといけないので、学校には来ないといけない。
就活との両立が大変だが、本当にいい学生なのであと2年は面倒をみたいと思う。

今の状況を見ていると、とても1年半学校に来れなくなったとは思えない。
少しシャイではあるが、普通だ。

高校時代には1年間の留学を志して、その制度がある高校に入学し、実際に1年間家を離れて外国暮らしも経験した。
それでも、コロナの影響もあって、しんどくなったのだろう。

真面目で、頭の良い学生だと思う。

無事卒業して、社会人になるのを見届けたい。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:45 | - | - |
いける
NHKのディレクターが関西弁の「いける」について、疑問を呈している。
話している内容は一応わかるものの、「いける」の範囲が広いので驚いたという内容。

レジで「クレジットカードいけますか?」という会話は関西では普通に使うが、関東では違和感があるらしい。
友だちに「明日いける?」と聞くのは、「明日の都合はOKか」という意味とは思えないし、阪神の岡田監督が、選手に「(代打)いけるか?」と聞くのも、わからないことはないが、省略しすぎ、という感じらしい。

関東ではそういう使い方はしないようだ。
いける、という言葉が関西独特の使い方があるとは思わなかった。

ぼくはそんなに使わないが、意味はよくわかる。
最近は「大丈夫?」という言葉に置き換えることも多いような気がする。
「いける」と半々くらいかな。

でも、関西以外から来たら、たしかに違和感があるだろうと思う。
ただ、この記事を見なかったら、全く意識してなかったと思う。

「あかん」や「めっちゃ」は言葉自体が関西弁だが、「いける」は言葉が変化せず意味だけ変化している。

こういうのが、ほんとに難しいのだろう。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
BABY METAL2
2016年にBABY METALの記事を書いた。

そのBABY METALが去年の暮のライブで生まれ変わった。
キツネの神に導かれて、METALVERSEに行くという。

世界で人気のBABYMETAL。
メタルとアイドルとキツネの組み合わせは日本独自のものだ。
バンドは本格的。
ステージは独特の世界観がある。

客席のエネルギーはすごい。
3階席まで一杯のファン。
ライトをタオルを振ったり、指でキツネの顔をして手を上げたり、アリーナの真ん中でぐるぐる回っている集団もいる。

これもクールジャパンのひとつなのだろう。
メタルといえば、聖飢魔IIみたいな化粧をして、やっていたのが、アイドルのような女性が普通のメイクで登場する。
それも、メインボーカルと2人のサブを従えて、3人のユニットで曲に合わせてダンスするのだ。
こんなメタルはBABYMETALしかない。

こういうのは、外国では受け入れられないのかと思うが、すごい人気らしい。
ワールドツアーを敢行している。
アイドルのようなかわいさと、それに反して本格的なパフォーマンスが魅力なのかもしれない。

文科省が肝いりでやったクールジャパンのプロジェクトは、結局箱物を作っただけで、役に立たなかったが、民間の人たちの努力が実って、メタルでも日本らしさをアピールしている。

10年ほど前にはレディ・ガガの前座もつとめ、海外での知名度の方が高いかもしれない。

ぼくもこれを聞いて、メタルに馴染ができた。
昔は、黒の革ジャンに鎖をジャラジャラしていたのが、今やアイドルだ。

そのうちビルボードの1位を取れるかもしれないぞ。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:09 | - | - |
終末期明晰
認知症の人が死ぬ前に普通に話しだす、というのを終末期明晰というらしい。
アレクサンダー・バティアーニという人がそのことについて書いている。
これは日本ではお迎え現象などと言われている。

この現象は以前から知られてはいたが、科学的には解明しようとされず、名前もついてなかった。
それが最近、「終末期明晰」という名前がついて、ようやく研究が始まったとのことだ。

この本の紹介のサイトを見て、ぼくには思い当たることがある。
母が亡くなる前にホームに行ったときのことだ。
もう長くないという電話で、長男と一緒に顔を見に行った。

ぼくが母の手を握って「来たで」というと、その時まで目をつぶっていた母が、ぱっと目を開いて、ぼくをじっと見て強い力で手を握りかえしてきた。
酸素マスクをしていたので、声は聞こえなかったが「長いことありがとう」と確かに言っていた。
声は出なかったが、ぼくにはそう聞こえた。

それが最期の言葉だったのだと思う。

もう食べることもできなかったから、弱っていくばかり。
その中で、最後の力をふりしぼったという感じだった。

足かけ6年ほど、実家やサ高住、老人ホームにできるだけ行っていたので、そのことを言ったのだと思う。
でも、だんだんと妄想を見て話すことが多くなり、顔を見に行っても話すことがなくなってくる。
そして、だんだんと足が遠のいていく。
それでも、隔週で行くという感じだった。

サ高住のときは、だれかが自分の部屋に入ってくる、といって財布の入ったカバンを隠したりしていた。
大事なものも、だいぶなくなった。
どこかに置いてきたのか、預けたのか、わからない。

コロナの時期の入院でだいぶ認知症が進み、ぼくのこともわからなくなった。
それでも、ホームに行くと時々笑った。
昔の写真を実家を処分した時に持って帰っていて、それを見せていろいろ聞いた。
ほとんど、忘れたという返事だったが、時には何か思い出すこともあった。
それも、だんだん減って、もう思い出も消えていった。

相撲を見ている時には、時々柔らかい表情になった。
やっぱり国技だ。

そんな母が最後にぼくのことを思い出したのだと思う。

亡くなる2日前だった。

思い出すと、やっぱり申し訳ないという気持ちがまだまだ強い。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
対ロ制裁
こないだ、大学で働いていたときの仲間と宴会した。
社会学と政治学の先生も一緒だ。

その中で政治学の先生が、今の秩序を壊したプーチンのことを結構強く批判していた。
ぼくもそのとおりだと思う。
ベルリンの壁が崩れ、ソ連が崩壊し、独立したウクライナへの介入はよくない、ということだろう。
西側の国々の意見としては当然だと思う。

でも、ニュースで習近平とプーチンが会談しているところを見ていると、アジア・ヨーロッパの2つの大国が軍事的にも協力する、ということで心配になる。
アメリカはロシアとも中国とも地政学的に離れているからいいだろう。
ヨーロッパは地続きだから、大変だ。
日本も日本海は挟んでいるとはいえ、両国とも近い。

そんな中で、日本は西側の国々の一員として対ソ制裁にも熱心だ。
だから、北方領土は帰ってこないように思う。

制裁を始めた頃はロシアも困っただろうが、あれからずいぶん経って、そんなに困っているようには見えない。
収入の大部分は石油だから、世界中に市場はある。
「脱炭素」とか言っている、ヨーロッパや日本に売らなくてもいいのだ。

世界には約200の国があるが、対ロ制裁をやっている国々は40カ国程度。
残りの160カ国はそれぞれの思惑で動いている。
北朝鮮は制裁に反対だし、中国は棄権した。
世界中が制裁に賛成すれば、こんなに戦争は続かないだろう。
結局はお金なのだ。

いろんな裏道も設けて、ロシアは石油を売っているのだろう。
それでないと、戦争は続けられない。

東西冷戦が終わり、曲がりなりにも平和な時を経て(紛争はあったが)、プーチンが新たな戦争を始めた。
新たなHot Warの時代。
この結末がどうなるのか。

次は台湾なのだろうか。

日本は相変わらず、平和ボケだが…。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 00:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
留学生
こないだ来室したベトナムの留学生。
1回生といっても、2年間日本語学校に行ってから来ているので、もう20最。
それにしては、子供っぽい学生だった。

企業がやっている、私費留学生向けの奨学金をもらいたい、ということでその適性検査について聞きに来た。
数学、国語、英語などの科目だという以外、何の情報もない。
リクルート等がやっているWebテストだと思うのだが…。

日本語能力検定はどのレベル?と聞くとN2だという。
N2というレベルは、日常会話程度ならできるが、オフィスの仕事は無理、というレベル。
特に漢字圏から来ていない学生には、読んだり書いたりするほうがハードルが高い。

それでも、数学ならいける、というので日本人向けに用意している中学レベルの計算問題と、小学校の1時方程式で解ける文章題などをやらせてみると、これが日本人よりできる。
ルートを開くのも簡単にやってしまい、根の公式を使わないのか?と聞くと、こっちのほうが早いという。

1次方程式と2次方程式は大丈夫だが、文章題は書いてあることがわからない。
それが問題になる。
内容を説明するとできるのだが、意味を取るのに時間がかかり、おそらくWebテストでは時間切れになる。
表やグラフの問題も、内容を説明するとスラスラとできるのだが、書いてある意味がわからない。

どの程度、それが考慮されるのかはわからないが…。
国語はおそらく全滅だろう。

まあ、とにかく受けてみるということになった。

N1は取らないのか?と聞くと、自分は日本で仕事をする気がないので取らなくてもいい、という。
じゃあ、国に帰って、何がしたいのかと聞くと「秘密」という。
なんだかよくわからないが、そういうことは留学生はお互いに言わないことになっているらしい。

それにしても、ぼくが接している日本の学生よりも数学がよくできる。
いい学生が入ってきたと思う。

4年間頑張れ。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
シニア雇用
日経によると、シニアの雇用が増えているという。
今や20〜34歳までの就業人口に迫っているらしい。

多くの会社が60歳で一旦定年しても、65歳まで再雇用ということが一般的になってきているからだろう。
ぼくの元いた会社でも、そうなっている。
今は60歳ですんなり辞める人は珍しい。

ただ、給料でもめる人はいるとのこと。
かなり下がる場合もあるからだ。
仕事もフルタイムではなく、週休3日とか4日という人もいる。
でも下げないと、若手の給料は上げられないだろう。

日経の郵送調査によると、シニアの中で、70歳以上まで働きたいという人が39%もいた。
平均寿命が伸びて、死期が遅くなったからだろう。
小人閑居して不善をなす、というが、暇な時間が長すぎるとロクなことがない。
ただ、精神的にも肉体的にも衰えはあるだろうから、70歳をこえて働くことはやっぱり難しいと思う。
だからこそ、96%の企業が定年制度を設けているのだ。

中には長く働くために定年前後に転職する人もいる。
現在の会社にいても、あまり先がないと思うような人たちだ。
会社に先がないと思う人もいれば、自分に先がないと思う人もいるのだろう。

これだけITが進んだ時代、昔のように上意下達の仕事はもう要らない。
極端な話、対象者に直接メールを出せばすむからだ。
IT機器に弱い中高年は、そういうものを活用した業務についていけないこともあるだろう。

昔は手書きの伝票を庶務担当に書いて送ってもらっていたものが、自分でPCで起票し、電子的に発行しないといけない。
いつまでも、そういう業務を若い人に任せるわけにはいかない。
それが合理的だからだ。

それでも、ある程度の年齢になれば、仕事のノウハウを知っている。
業界の知識や、人脈もある。
議事録の書き方を知っているだけでも強かったりする。

そういう人を求めている企業もあるのだ。
ジョブをマッチングさせる、というのはそういうニーズを満たすことだ。

これからの時代、そういう仕事が大事になる。

寿命が伸びた時代、世の中は変わっていかないといけない。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
五等分の花嫁
GWにやっていたアニメ。
30分のアニメのシリーズだったが、まとめた劇場版のアニメがあったのでそっちで見た。

母を亡くした五つ子の姉妹と、家庭教師の同級生の友情と恋というアニメ。
実際の父はもう別れていて、今は母の主治医が父になっている。
このアニメ、こういうのが好きな人は毎週見られるのだろうが、ぼくは無理。
シチュエーションが変わっていて、生活感なさすぎ、という感じ。
ある意味、脳天気な状況だ。

結局、家庭教師と5人の中の一人が結ばれるのだが、5人それぞれのケースがシュミレーションされるので、見ていてもいったい誰を選ぶのかというところはある。
それでも、延々とそれが続くので、見ていてもどかしい。

調べてみると、結構新しいアニメで、今でもヒートアップしている。
講談社がやっており、カードゲームやライトノベルが発売されたり、イベントが開催されている。
対象年齢はいくつくらいなのだろうか。

これはあまり大人向けのものではないなあ。

それでも、笑えるシーンもちょっとあって、日本アニメの奥深さを見た気がする。

横浜アリーナでイベントをやるらしいが、どんなことをやるのだろう。
グッズ販売等もやるみたいだ。

出版社もメディアミックスで儲けようとしているから、大変だ。

こういうのは、海外ではどうなんだろうか…。





| hdsnght1957kgkt | 映画・舞台 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
マスコミの劣化3
日経の記事で「早く長い就活、かすむ学業」という記事が出た。
これは就活の早期化、長期化に伴って、勉強ができなくなっている、という記事だ。

その中に、25年卒の内定率のデーターが載っている。
その記事には「リクルート就職みらい研究所の調査によると、2025年に卒業する大学生の就職内定率(就職希望者に占める内定取得者の比率)は今年3月中旬の時点で49.8%あった。5月1日時点では72.4%に上昇している。」と書かれている。

こんな数字のはずがない、ということは現場の人はよくわかっている。
5月1日時点で7割になっている、というのはウソというよりも大ボラと言っていいレベル。

この元のリクルート就職みらい研究所のデータを見ると、調査対象の人数が大学生、大学院生合わせて3941人。
リクナビ2025で募集した学生だ。
そのうち、実際の集計対象が大学生975人、大学院生377人の1352人。

だいたい、卒業生総数は45万人もいるのに、集計対象が1352人というお粗末。
それも、就職ナビサイトで募集し、その中で今回の調査に応じた3割の人数。
誰が考えても、内定した人が答えたのだろう、と思う。
編集委員の水野という人が書いている記事だが、この人は全く就活などわかっていないのだろう。

調査の母集団がどれだけで、どんなバイアスがかかっているか、などわかっていそうなものだ。
もともと就活に熱心な人たちが登録しているのだ。
それは内定率も高いだろう。

7割の人がもう内定をもらっているという誤情報で、どれだけの就活生がプレッシャーに悩まされるか、この人は全くわかっていない。
もちろん、どういう調査だったか、という確認もできていない。
本当に報道災害だ。

45万人の母集団を、ナビサイトに登録している、偏った1300人で推定できると思っているのか。
毎年の推移から傾向を見るのならそれでもOKだと思うが…。

こないだ「役割分担」という記事を書いたが、これは毎日新聞の記事。
こちらは意図的にウソをついているような記事だ。

本当に日本のマスコミは劣化している。
記者のレベルも低い。

こんな大ボラが新聞記事になる。

どうかしている。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
ピックと音色
ここしばらく、ギターを単音でなく、6本の弦を同時に鳴らすカッティングの音が気になっていた。
どうも音が濁る。

ぼくはちょっと前から尖ったピックが気に入って使っている。
先の丸いピックよりも、音が立つような気がするからだ。

ただ、カッティングをしたときに、どうも音が潰れたような感じになる。
なんとなく、ピックが気になっていたのだが、今日のレッスンでピックの違いで音が変わることがわかった。
先生はジム・ダンロップという会社のピックなどを使っているのだが、先が丸いもの。
というか、みんなが使う先の部分を使わず、持つ方の出っ張りで弾いている。
その方が面積が広いので、強く弾けるということだ。

その、先生のピックを借りて弾いてみたら、全く音が違う。
これは本当にびっくりした。
ちょっと違うどころの話ではない。
本当にカッティングの音が揃っているのだ。

同じ形で厚みが0.7mmのものと、0.9mmのものを比べたが、その違いよりもぼくの持っている尖ったピックと形の差が大きかった。
びっくりして、そのことを話すと、先生もいろんなピックを出してきて、楽器屋に行ってピックを見ていると欲しくなるものがある、という話をしてくれた。

ピックの沼は深いそうだ。

材質の違い、形の違い、厚みの違いなど、3つの要素があって、それに加えて滑り止めの処理がしてあるとか、持つところに小さな穴がいくつか空いているものとか見せてくれた。

ピックは比較的安くて、音の変化に直結するから、凝りやすい。
なかには、ピックを箱買いして、それを全部削って使っている人もいるという。
尖らしているのか、丸くしているのかはわからないが、研究した結果なのだろう。

ただ、ギター弾き以外の人たちにはあまり理解されない。
奥さんに「何枚買うねん」と言われるとのこと。

帰ってすぐにピックを色々出してきて、弾いてみた。

単音を弾くときに良いものと、コードカッティングをするときに良いものとはやっぱり違う。
1曲の中で、使い分けるのは難しい。

もちろん、弾き方の上手下手が大きいのだが、それぞれの弾き方で最良のピックがあるのだろう。

今の尖ったピックはしばらくお休みすることにした。
やはり尖っている分だけ、深く弦に当たって、カッティングのときにスムースな音がしないからだ。

ピック道は奥が深いぞ。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
グループサウンズ
今日はスタジオでバンドの練習日。
今回は新曲で想い出の渚をやった。
ワイルドワンズの曲。

こういう曲は60代から70代のメンバーにとって、やりやすい。
コード進行も簡単だ。
歌詞も覚えやすい。

グループサウンズの出始めは、まだそんなに音楽に目覚めてなかった。
タイガースやテンプターズというところよりも、カレッジポップス風の曲のほうが好きだった。
かまやつがいた、スパイダースの曲など、良かった。
「なんとなくなんとなく」とか「あのとき君は若かった」とかだ。

今回の新曲候補にMrs.Robinsonもあったが、難しくてやめた。
逆に「上を向いて歩こう」は、やることになった。
コーラスが難しそうだが、とっつきやすい。

荒木一郎の「愛しのマックス」はいい感じだったが、ちょっとリズムが難しい。

3ヶ月に2回くらいの練習。
スタジオに行って、弾いて歌って帰って来る。
カラオケに行くのとそう変わりはない。

それでも、自分で演奏するのは楽しい。
練習は必要だが…。

次回は6月末から7月はじめにやる予定。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
チープカシオ
カシオというと、ぼくらはまず電卓でその名を知った。
その次に出したのが時計だ。

ちょうどぼくらが就職したころ、カシオのデジタルウォッチが出てきた。
山口百恵が「デジタルはカシオ」というCMソングを歌っていた。
あの頃はデジタルが流行って、職場のそこここで毎正時に時報がピピッと鳴っていた。

それくらい、デジタル腕時計の出現には驚いた。
今でもあのCMソングを覚えている人は多いと思う。

その後、G-Shockシリーズが出て、ヘビーデューティーやカジュアルの方向に行って、今は別のシリーズでオーソドックスな路線もある。
ぼくは会社に入った頃に買ったのと同じ、俗に言うチープカシオというのを今は使っている。
模擬面接などをする時に、時間を測るのが便利なのだ。

当時は1万数千円したが、今は3000円程度。
カシオのマークは入っているが、Made in Chinaだ。

時計の機能としては十分だ。
時刻、50m防水、ストップウォッチ、アラーム、時報、月日、曜日表示、減算タイマー、暗いところでの照明など。
電池は数年持つと思う。

ぼくが最初に給料で買った腕時計。
結局、それに回帰している。

会社をやめた時の退職金で買ったのは、、シチズンのカンパネラのシリーズ。
たくさん針がついていて、老眼ではしんどくなった。

チープでも、薄くて軽くて使いやすい。

これが3000円ほどで買えるようになった、というのは本当に豊かになったと思う。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
ハイタッチ
こないだ内定をもらった学生がハイタッチをしにきた。
1時面接、最終面接の練習をした学生だ。

そういう習慣がないのでびっくりしたが、どうしても行きたいところだったようで、よかったと思う。

早期化ということで、5月に内々定。
念願の業界だったから、嬉しいということだった。
もう一つ、選考中の他の会社もあるのだが、そちらは断りたい、ということだ。
ガッツが評価されたのだろう。

ぼくらはその学生が対象の企業に対して、どれだけ志望度が高いかは聞いてはいるが、実際のところはわからない。
でも、今日来た学生はホントに嬉しかったようだ。

席のところに来て、「ハイタッチしよ」と言って手のひらを見せる。
こちらも手を開いて、ぱちんと手を合わす。

ニコッと笑って、去っていった。
まだ入社まで11ヶ月。

モチベーションを保って頑張ってほしい。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
資生堂の凋落
資生堂が不調だ。
株価は5年前の半分になっている。

今年の決算では、大規模な早期退職募集が決まった。
資生堂に残る人材は以下の2つ。

「グローバル・ビューティー競争をリードできる『センス』と『スキル』を有している」
「期待を超える成果創出に向けた『学習』と自己成長への『情熱』を有している」

計画では、資生堂ジャパン1万1185人の1割以上にあたる1500人規模という。
だいたい、こういうのは経営を失敗したからであり、社内では文句を言っているのだろう。

2022年度の営業利益も100億以上の赤字で、2023年度には18億の黒字に回復したが、2019年のピーク時は910億円もあったのだから、著しい落ち方だ。
今年はインバウンドが復活しているものの、中国人1人あたりの化粧品購入単価が減っており、安売り競争にも巻き込まれて高価格帯のブランドイメージも危なくなっているらしい。

さらに、ヘアケア「TSUBAKI」やメンズ化粧品「uno」といった有名ブランドを、投資ファンドに1600億円で売却したことも大きい。
高級品で勝負しよう、という構造改革をして、日用品をやめるという決断だった。
直接的にはこのあと、コロナが来たのが失敗の原因だったということになる。
まあ、難しい所だろう。

売却先は儲かっているらしい。

シャネルみたいな会社になろう、ということだったのか。
想定外のコロナ禍が余計だったということか。
とにかく、2025年に向けてV字回復を目指している。

若い世代は、テレビなど見ず、コンビニコスメや韓国コスメに走っている。
高価格帯で勝負するためには、どうやって顧客を捕まえる予定なのだろう。

日本の化粧品の老舗である資生堂には頑張ってほしいと思うが、一体どうなっていくのだろう。

インバウンドの復活で、少しはプラス要因もあると思うが…。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
反ESG投資
日経に「ESG投資の進化と移行金融」という記事があった。

ESGとは、E:環境、S:社会、G:企業統治という3つの頭文字を取ってつけたもの。
これを重視している会社に投資しよう、ということだ。

しかし、肝心のそれを言い出したアメリカの投資会社はもう引っ込めている。
なぜかというと、そんなものに投資していると運用成績が悪いからだ。
あくまで、経済活動の目的は利益の追求であり、その範囲を越えているから成績が悪いのだ。
記事では「一足飛びの脱炭素化が非現実的であることに多くの人が気づき始めた」と書いてある。
その通りだと思う。

ところが、それは移行期間だから仕方ないので、政府主導で支援するという。
それが移行金融ということだ。

「特に日本を含めた化石燃料への依存度が高いエネルギー後進国にとって、脱炭素に向かう移行プロセスは時間が必要だ。ところがESG投資や、気候変動への対策を金融面から後押しするサステナブルファイナンスは非炭素が進んだ企業やプロジェクトが対象で、移行途上の企業が取り残される。そこで考案されたのがトランジションファイナンス(移行金融)だ。」

と記事に書いてある。

技術の進歩があれば別だが、現状では化石燃料を減らして、エネルギーを得るためには原発の再稼働しかない。
再エネというのは、自然任せで太陽光は暗くなったら発電しない。
実際の稼働は20%もない。
風力は風が吹かなければ、当然発電しない。

欧州で電気代の高い国は、再エネ比率が高い国だ。
なぜかというと、夜間や風が吹かない時のために、発電設備は必要だからだ。
つまり、二重に投資が必要になる。
再エネ100%などと言っている輩がいるが、そのためには膨大なコストで蓄電しないといけない。
それを再エネ業者に義務付ければいいのだが、そんなことをすれば採算が合わず、誰も再エネなどやらない。

だいたい、日本が2050年だかにCO2ゼロにしたって、日本のCO2発生量は世界の3%だから、100年後の気温はコンマ以下しか変わらない。

経産省主導でグリーントランスフォーメーション経済移行債なるものが発行された。
今後10年で20兆円も発行されるという。
本気なんだろうか。

これから人口が減り、たくさんの自治体が消滅し、貧しくなっていく日本で、こんなことが許されるのだろうか。

毎年2兆円を10年間、若い人たちに還元してほしい。
その方がよほどマシだと思う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
子持ち様
ずっとやってきた政府の少子化対策。
94年に始まったエンゼルプラン以降、対策の効果があったという話は聞いたことがない。
それは、変えないといけないところを変えないからだと思う。

それどころか、最近SNSで「子持ち様」批判が盛り上がっているという。
職場で「育児を理由に仕事を切り上げたり育休を取る同僚」への批判が「子持ち様批判」。
この解説に詳しい。

ぼくはこの解説を書いた城繁幸氏のメルマガも購読しているが、本当にこのとおりだと思う。
90年代から続く低成長の大きな要因の一つが、雇用の体制だと思う。
それがいろんなところで悪さをしているのだ。

この解説を引用すると、

「賃金制度では、担当する職務に応じて賃金の決まるジョブ型賃金と呼ばれるものが世界標準で、日本でも非正規雇用のほとんどはこちらが主流です。

一方、日本の正社員は職能給と呼ばれるものが一般的で、こちらは担当業務とは関係なく、多くが勤続年数に応じて上がる実質的な年功給として機能しています。

具体的に言うと、採用面接では具体的に任せる仕事内容は曖昧なまま採用可否を判断され、採用後は色々な職場で同僚と協力しながら部署全体の仕事を進めるイメージです。

具体的な業務範囲は確定しておらず、人によっては日によって担当する業務は変わるということも珍しくありません。

こういう仕組みでは「手が空いた人間は機動的に動いて他者をカバーできるし、新たな状況にも対処しやすい」というメリットがあるとされています。

一方で、能力的についてこれなかったり休んだりする人間の穴は「同僚がみんなでカバーしなければならない」というデメリットもあります。

このデメリットこそが「子持ち様に対する批判が高まりやすい」ことの構造的な理由ですね。

ちなみに日本の有給休暇取得率が異様に低いのも同じ理由です。業務を切り分けずみんなで一緒に仕事をする中で「自分はやることやったので有給取りますね」とはなかなか言いにくいでしょう。」

ジョブ型の欧米でさえ、少子化は問題になっている。
だから、日本型の終身雇用、メンバーシップ型ではダメなのは当然だ。

ところが、年金や健康保険が終身雇用とひっついているため、雇用の体制が変えられない。
もちろん、厚労省はこの雇用体制を変えようとはさらさら思っていない。

それを変えないと、何をしても少子化は止まらないと思う。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
社会保障負担
東洋経済でデービッド・アトキンソン氏が今後の社会福祉負担の計算をしている。
それによると、生産年齢一人あたりの社会保障負担は、

1990年:55万1372円
2000年:90万5952円
2010年:128万2554円
2020年:177万771円
2023年:181万7813円

となる。
これは実際の値だ。

少子高齢化で、生産年齢人口の減少が今後も続くから、社会保障支出が横ばいだった仮定して、生産年齢人口一人あたりの社会保障負担はこんな値になるらしい。

2030年 198万2873円
2040年 232万719円
2050年 268万5463円
2060年 303万9837円

すごい額だ。

実際、2018年に厚労省は2040年度の社会保障支出が190兆円を超えると予想したらしい。
それを生産年齢人口一人当たりにすると、計算よりも100万ほど多くなり、328万円の負担になるという。
支出は横ばいではないからだろう。

それがわかっていて、団塊の世代が後期高齢者になる来年以降の社会保障負担に関して、国会では日本維新の会以外、どこも議論すらしようとしない。
高齢者の票がほしいからだ。

これで国会議員の役目を果たしていると言えるのだろうか。

デービッド・アトキンソン氏の意見はもっともだと思う。
厚労省は解体して社会保障はもう一度新たに作ったほうがいい。

そんなことは難しいだろうけど。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
大学の価値
ノーベル賞をもらった野依良治氏の言葉。

「大学は国家の知性を象徴する。志の高い学生を集めて未来を先導する人材を輩出するのが使命だ。また気候変動対応や人工知能(AI)など大学が取り組むべき研究課題は多い。高度な専門人材を育てて、社会の負託に応えなければいけない」

2020年から22年までのコロナの騒動を見ている限り、大学の知性、というものは全く感じられなかった。
出てくる大学の方々は口々にコロナの怖さを煽り、特に2020年から21年の海外の感染者数や死者数と、日本の違いを言う人は全くいなかった。
マスコミや厚労省も悪いとは思うが、その方針に合うことだけを言っていた。

医学の専門家もひどかった。
結果的に行動制限をしなかったスウェーデンの死者数と、制限をした欧州の国々との違いに言及した専門家などいない。
客観的な事実に基づいて、その説明をする、というような学者はいないのかと思った。
学者の集まりである日本学術会議など、何の事実も伝えない。

ネットの世界では、良心的な学者もいた。
でも、テレビに出てくる学者は海外の感染状況を恐ろしいものとして話し、いずれ日本もそうなる、というだけだった。
どれだけ経っても、日本の死者が増えず、海外のようにならないことの説明など全くしようともしない。
これが「日本の知性」の現状。

たしかに、まともな先生はたくさんいるのだろう。
でも、そういう状況に声を上げる人はいなかった。
いくらまともでも、厚労省やマスコミに踊らされている国民に対して「それはおかしい」という声があっても良かったはずだ。

国に忖度しないといけないような状況なのだろうか。
厚労省のやることはすべて正しいと言わないといけないのだろうか。
それが「学問の府」の人たちの態度なのだろうか。

実際、コロナ対策に対して「おかしい」という声を上げていた人もごく一部いるが、そんな人たちのことはマスコミは取り上げない。
ネットメディアだけだ。

こういうときこそ声を上げるべき日本学術会議も全くノーコメント。
野依氏は予算をつけるべきと言っているが、本当にそうなのだろうか。

ノーベル賞をもらった、野依氏がやっているような一部の理系の研究には予算をつけるべきだと思うが、大方の予算は無駄遣いだと思う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
世界のアニメファン
ちょっと前にメキシコのサッカーのドラマで、日本の「キャプテン翼」のことを書いたが、とにかく日本のアニメの海外進出はすごい。

「世界のアニメファンは10億人」という記事もあった。
今やアメリカでも日本のアニメは「クール」なカルチャーとして受け入れられつつあるらしい。

日本ではまだ「オタク」の文化だと思われているような気がするが、どうなんだろうか。
この頃はBSの深夜枠以外でも、アニソンの番組をやるようになったが…。

記事にもあるが、アメリカのクランチロールという会社は、ソニーグループの傘下でアニメのストリーミングや配給で、映画分野の成長を牽引しているとのこと。

今や日本と中国の除いたグローバルのアニメファンは7億5000万人で、数年以内には10億人に達するとのこと。
1963年に鉄腕アトムで始まった日本のアニメも、60年経ってすごく成長した。
完全にディズニーを抜いて、2次元のアニメで世界一になったと思う。

クランチロールのCCOは、アメリカでのアニメに対する見方の変化を、

「(以前までアニメといえば“オタク”だったが)アニメについて話すことはもはや恥ずかしいことではなくなっています。アニメファンであることはクールなことなんです」

と語っている。
やっぱり以前はオタクだったのか。

この会社、アニメアワードという賞を作っているが、今年は「呪術廻戦 懐玉・玉折」がアニメ・オブ・ザ・イヤー、「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」が最優秀アニメーション賞らしい。
恥ずかしながら、どちらも見ていない。

世界ではアクションやSF、ダークファンタジーなどが人気で、学園ものやアイドルものは文化の違いで理解されにくいらしい。
アイドルのアニメ、「推しの子」の主題歌はYOASOBIが歌っているが、その「アイドル」は異例のヒットらしい。
ビルボードのグローバルチャートの1位になった曲だ。

実際、日本を訪れる外国人が日本を知ったきっかけはアニメが多いと思う。
子供が見るもの、と軽く扱われていたアニメが、今や世界で「クール」な存在になった。

ちょうどぼくが小学校1年の時に始まったのが「鉄腕アトム」。

アトムが作り出した未来がこんなふうになるとは、思わなかった。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
EPOを見に行く
ビルボードライブ大阪でEPOのステージを見た。
大学の同級生と一緒。

EPOは70年代終わりから80年代にかけて、わりとメジャーだったシンガーソングライター。
竹内まりやと肩を並べていた、と言っていいと思う。

でも、いろんな事情があったのか、メジャーシーンから消えて、イギリスに行っていた。
一説によると、ちょっと病んでいたらしい。
そして、セラピストになって、今は沖縄に住んでいる。

誕生日が5月12日。
今日はバースデーライブというステージだった。

64歳とは思えない。
声も出ているし、外見もそうは見えない。

「うふふふ」でいきなり始まり、会場は大ノリ。
高校の後輩のギタリスト、佐橋佳幸も主にアコギで参加していた。

コロナの時に、たくさん曲を作ったらしい。
今、どれをアルバムに入れようかと、迷っているという。

ステージでやった新曲も、いい曲だった。
まだまだ現役。

「この年になると、いつまで歌えるんだろうかと思う」とMCで言っていた。
観客もほぼ同世代。

ぼくはLPレコードを4枚ほど持っている。
80年代のものだ。
ポップな曲ばかり。

ぼくが大好きな「私について」という曲もやった。
この曲を聞くと、なぜか涙が出る。
やってくれたらいいのになあ、と思っていたら、演ってくれた。

アンコール前の最後の曲は「Downtown」
そして、今夜の最後の曲は「うふふふ」のアレンジを変えたもの。

ぼくらの年代にとっては、本当に懐かしい。

いいステージだった。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
報道の自由度ランキング
マスコミの話題が続くが、この時期「報道の自由度ランキング 日本はG7最下位」というような記事が出る。
これは世界の報道機関へのアンケートの結果を伝えたものだ。
ここで日本の評価が低いのは、日本のマスコミが閉鎖的であるから、というのが主因。
悪名高い「記者クラブ」が存在するから、メンバー以外のマスコミが報道できないということだ。

旧来の大手メディアだけがメンバーで、それ以外の記者は入れない。
経団連のような業界団体、官公庁、政党などに置かれている。
輪番制でだれかは常駐しているとのこと。
発表する側も、そこで話したり、記事を流したりすればいいので楽なのだろう。
ただ、排他的な組織で、外からは入れないというものらしい。

まあ、現在はインターネットという手段があるから、プレスリリースという形でホームページに発表すれば、報道機関は情報入手できる。
記者クラブを置いている団体は、待っていたら楽に情報入手できるので、まあ特権的と言える。

中にはこんなものがあるから、取材する力が落ちているとか、大手メディアの談合体質とかいう意見もある。
その通りだろう。
そういう批判があるから、報道の自由度ランキングは最下位なのだ。

ちなみに、いろんな機関が報道についてランキングをしているが、常に最下位というわけではない。
大手マスコミが報道するものは、国境なき記者団の単なるアンケートに基づくもので、客観的なものではないとのこと。
大手のマスコミは被害者ぶりたいのだろう。

ぼくは、日本の報道はかなり自由だと思う。
自分たちの意見を言いたい放題と言ってもいい。
以前ジャーナリストの意識について書いたが、このとおりだと思う。

特に安倍元首相の暗殺や、コロナのときなど、明らかに偏向報道だった。
テレビはともかく、新聞はもう滅びつつあるメディアだから、いずれなくなるだろう。
今の年寄が死に絶えたら、もう終わる。
他業種を政治力で排除してきた地上波テレビ業界も、その時はもう終わりに近づくだろう。

高齢化の中で、最期のあがきだと言っていい。
でも、まだ年寄りが多い今は暗然たる力を持っている。

記者のレベルも下がっている。
会社の意向に沿った記事を書いている方が楽だから、そうしている人もいるのだろう。
脱炭素やESGなど、建前だけで書いている。

それが許されているだけでも、マスコミは自由に書いているのだ。

こんなマスコミなら要らない。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
役割分担
毎日新聞の記事に「炊き出し、女性に偏り 能登のグループが調査、馳知事に提言」というのがあった。

「能登半島在住の女性らで作るグループは1日、能登半島地震の被災地の復興に向け、「多様な女性の力が不可欠」とする提言をまとめ、石川県の馳浩知事に提出した。提言の内容は、独自のヒアリング調査の結果、炊き出しなどのケア労働が女性に偏るといったジェンダーバイアス(固定的な性別役割分業意識)が浮き彫りになったことに基づく。」

これは任意団体の「フラはなの会」や公益財団法人「ほくりくみらい基金」など4団体が、発災当時から地域活動に従事してきた13人の女性(10代〜70代)を対象に行なったという。

たった13人の女性の意見を、4つの団体が取り上げるのはオカシイと思わないのだろうか。
これは統計の問題ではなく、常識の問題だろう。
というか、取り上げ方に偏りがあると思わざるを得ない。
自分たちの団体に関連した女性に聞き取りした、と言ったほうがいいと思う。
それを「独自のヒアリング調査」というらしい。
結局、そんないい加減な意見に行政が振り回されることになる。

炊き出しを行ったのがほとんど女性ばかりだった、というのが主な訴え。
こういう調査をするのなら、全体の役割分担とジェンダーバランスを考慮するのが当然。
それなら、瓦礫の片付けなどの力仕事の男女比はどうだったのかということになる。

こういう主張をする人たちは、自分に都合のいいことだけ言う。
「ほくりくみらい基金」の理事会メンバーを見ると、女性が4名、男性が2名。
そんなことを言うのなら、これも男女同数にすべきではないのか。

代表理事が、県に対して「女性の声を吸い上げる仕組み作りを県にお願いした。」と言っている。
男性の声は十分に県に届いているということなのだろうか。

ぼくは多くの非営利法人は要らないと思う。

これから貧しくなる日本で、NPO法人、一般社団法人、一般財団法人、公益社団法人・公益財団法人、社会福祉法人、学校法人などは減らしていくべきだ。
もっと設立、運営の条件を厳しくして、健全な経営をさせるべきだと思う。

すでに、NPO法人などは反社の隠れ蓑になっていると言われている。

そうでなくても、単なる利権団体ばかりになってしまうぞ。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
今年の新入社員
今年の4月に入社した社員の記事

今年は「セレクト上手な新NISAタイプ」と命名されたらしい。
最近は退職代行会社という商売もできていて、そこを使って退職届を出す新入社員もいるとのこと。
そんな会社が商売になるということは、相当数の退職者がいるということだろう。
何年か会社にいたら、おそらく自分で退職届くらい出すだろうから、新人だけで相当数いるということになる。
そんな会社は、転職サービスも兼ねているのだろうけど。

去年あたりから、企業側も相当内定者のリテンション(確保)に力を入れているようだ。
ホームページを見ると、相当数の会社が「社員のインタビュー」のページを作っている。
これは入社前に仕事のイメージを持ってもらうためのものだろう。
逆に言うと、そういうものを事前に見てわかっていないと、すぐに辞めたりする。
「こんな事するとは思わなかった」とかいう次第。

今年の就活生は高校3年、大学1年をコロナで潰された被害者だ。
部活は不完全燃焼で、入学式はオンライン、サークルやクラブに入りそこねた人も多い。
学校など別に行かなくても、授業はできるとITが証明した。
今年の新入社員も似たようなものだ。

特徴は「デジタルに慣れ親しんでいる一方で、対面コミュニケーションの経験に乏しく、『仲間』以外の世代との距離感に戸惑う面もある。また、タイパを重視し、唯一の正解を求める傾向が年々増している」という。

時間の効率を求めるのはいいことだが、自分で無駄だと思っても必要なことは世の中に山ほどある。
正解などない問題ばかりだし、それを考え続けることが大事なことだと思うが、それに気がつくのには時間がかかる。
その時間さえもったいない、と思うのだろう。
そんな状況で、すぐに会社に見切りをつけて辞めてしまう。
どこに行っても、一緒だと思うのだが…。

「わざわざ出社してやらなくてもいい」などと考えるのは在宅オンラインの生活が長かったからかもしれない。

コロナは良くも悪くも世の中のいろんなことを変えてきたが、これはどちらかというと良くない変化だろうと思う。

賛否両論あるだろうが…。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
大名倒産
WOWOWで録画して見た。
浅田次郎原作の映画。
2023年の作品。

父親の代の放漫経営で、借金を背負った藩の財政を建て直すという映画。
父親と2人の兄はもう隠遁生活している。
そこで、若い頃に手を付けた婚外子である、主人公が突然藩主となり、財政再建するというお話。

よくあるストーリーで、そんなに面白みもないが、それが若い人たちにとっては新しいのかもしれない。

支出削減のために、3つあった屋敷を一つにするとか、無駄な出費を減らすとか、そういうしんどいところは簡単に描かれる。
そこを実行するのが一番苦労するのだが…。

そこは割り切って描き、親子、兄弟の人間関係に力を入れている感じ。

その分、早く終わるので、見るのがしんどくない。
手軽に見ることができる。

そういうメリットもあるのだろう。

スピーディーに面白く見ることができる。

そういう映画だった。




| hdsnght1957kgkt | 映画・舞台 | 11:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
猫の恩返し
金曜ロードショーでやっていた。
ジブリの作品。
ジブリはよくネコを出す。
ファンタジーにはネコが似合うのだろう。

今回はバロンという人間のようなネコが主演男優という感じ。
ネコの国に行くのだから、周りはみんなネコだが…。

ヒロインは高校生の女の子。
彼女がトラックに惹かれそうになったネコを助けたことから、物語は始まる。
題名の印象からは裏切られる感じ。
なかなか面白かった。
いつもはイメージの悪いカラスがいい役で出てくる。

正装のバロンもよかったが、やっぱりネコはネコの姿の方がいい。
魔女の宅急便のキキみたいなものだ。

事情があって、地上波を直接見た。
相変わらず、CMの多さには辟易する。

あれだけCMを挟まれたら、感動などできないだろう。

何とかしてほしい。



| hdsnght1957kgkt | 映画・舞台 | 23:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
パブリックコメント
岸田内閣が「新型インフルエンサ等対策特別措置法6条を根拠とする文書(法定計画)」を6月に閣議決定しようとしている、という。

これは政府が「偽・誤情報」を監視し、ネットの事業者に対処を要請するための法的根拠を与えるもの。
成立すると、政府が「偽・誤情報」を監視して、対処を要請できるようになるという。
おまけに、これは閣議決定だけでできるので、国会の議決は必要としない。

ぼくは、コロナ禍で、いわゆるマスコミの「専門家」がワイドショーなどで、たくさんの誤情報を流して、主に高齢者の恐怖を煽ってきたことには怒りを覚える。
たくさんの若者がその犠牲になったのは事実。
また、厚労省は医療機関に補助金を出して、「コロナ病床」などで特定の医療機関が大儲けしたのも事実だと思う。

でも、それらを総括もせず、この時期に「偽・誤情報」の監視をする行動計画を、国会で議論もせず、決めようとするのはおかしい。
報道の自由も絡むのに、マスコミは報道もしない。
一体どうなっているのかと思う。

なんだか、全体主義の国家になろうとしているようだ。

出しても仕方ないとは思うが、パブリックコメントを出しておいた。

「コロナ禍における偽情報や誤情報というのが、何だったのか、ということをまず明らかにすべきです。
それもせずに、今後は偽情報や誤情報をモニタリングするというのはあまりにも乱暴なやり方であり、まずは今回のコロナ禍の対策を反省し、無駄金を明確にして、今後はどうあるべきか、というのが議論の筋道でしょう。
なぜ今、偽情報や誤情報を平時からモニタリングするのか、納得がいきません。
まずは今回のコロナ禍の総括をするべきです。」

病院では申し合わせたように、いまだにマスクをしないといけなかったりするが、あれらの機関はよほどコロナでおいしい思いをしたのだろうと邪推する。

まずは使途不明になっている金の追求や、日本の緩い行動制限が本当に効果があったのか、そもそもそんなことが必要だったのかなど、検証すべきだろう。

品質管理でいう、PDCAの「Check」だ。
Checkもせずに、Actionをしようとしている。

政治家はよほどバカなのかと思う。

コロナは日本がいかに劣化しているかを明らかにした。
それを検証しないといけない。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
星を継ぐもの 創元SF文庫
星を継ぐもの 創元SF文庫

次男がGWで図書館で借りて文庫を持って帰ってきた。
1941年ロンドン生まれの、ジェイムズ.P.ホーガンというSF作家の長編デビュー作らしい。
1977年に書いた作品。

面白いというので、借りて読んで初日に電車の中で読み始め、2日で読了。
久しぶりに面白いSF小説を読んだ。

昔はよくSFを読んだが、日本の作家が多かった。
SFと言っても、軽いもの。

70年代、80年代はSFが多かった。
本屋にSFというコーナーがあった時代。
星新一もいたし、筒井康隆もいたし、光瀬龍もいたし。豊田有恒もいた。
まだ茶色く変色した文庫本が本棚にある。

その当時にこんな作品があったのか、と驚いた。

作者が一気に書いたというだけあって、一気に読ませる。
発想は今でも通用すると思う。
だいぶ荒唐無稽だが…。

一切ロマンスの要素はなく、ハードなSFの部類だ。

去年創元SF文庫で新板が出た、その文庫本。

この本を読めたのは今年の連休の収穫だった。


| hdsnght1957kgkt | | 16:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
脱力系CM
最近、夢グループという会社の通販のコマーシャルが漫才などで取り上げられている。
売っているものは、例えばDVDプレーヤー。
これを社長が「デーブイデー」も「シーデー」も使えます、などという。
「D]を「デー」ということで、何となく脱力する。

横の女性(歌手らしい)が「もっと安くして〜」などと社長に言う。
それも、普通のCMのような言い方ではなく、甘ったるく、脱力する言い方だ。

これが妙に印象に残る。

この社長、最初からこういう作戦でやっていたのだろうか。
わざと脱力するような話し方をして、印象に残そう、と思ったのだろうか。

これは難しいところだ。
ぼくはBSで見ているのだが、地上波でもやっている。
Yahoo!の知恵袋に、「夢グループのCMは地上波でもやってますか?」という質問があったくらいだ。

社長はこの歌手とデュエットのCDも出しているらしい。
曲の題名が「安くして」というから、大したものだ。

もう一つ、ねこねこ堂という通販会社もある。
この会社のCMに出てくるおじさんも脱力系だ。

調べてみると、この人は社長でないらしい。
とにかく、今までのテレビにでてくる人、というカテゴリーの外にいるという感じ。
何となく、貧相でやる気が感じられない、そんな脱力感がある。

この手の通販CMが増えてきそうな気がする。

あのやる気の無さが、かえっていいのかもしれない。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
スーパーライトゲージ
昔、009というと石森章太郎のサイボーグ009のことだった。
ゼロゼロナイン、という名前。
9人のサイボーグが、悪の組織と戦うというお話。

でも、今009というと、ギターの弦の太さのこと。
009というのは単位が1/1000インチ、つまり、0.009インチのことだ。
mmでいうと、0.229mmということになる。

これはエレキギターで一番細い弦。
1弦のEの音だ。

10年ほど010の太さを使ってきた。
ライトゲージというやつ。
こちらはmmでいうと、0.254mmだ。

でも、チョーキングという弦を指で引っ張り上げて、音の高さを上げるという動作をやる時に、指がしんどくなってきたので、スーパーライトゲージに変えたのだ。
もちろん、1弦だけでなく、他の5弦も少しずつ細くなる。

変えた当初は何となく頼りない感じだったが、今は慣れてきた。
やはり押さえる力も小さくてすむので、弾きやすい。

0.02mmの差は大きい。
見た目はわからないのだが、明らかに張力が違う。
人間の感覚というのはおそろしいものだ。

今はまだ迷っている。
010にするか、009にするか…。
009よりもまだ細い、エクストラライトゲージというのもある。

長生きしたら、それもありかもしれないなあ。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 00:49 | - | - |