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2013.10.31 Thursday
海外出張2
昨日の続き。
1986年というと、メキシコでワールドカップがあった年。 この年にフランスに長期出張に行った。 これは何度か書いているが、もう一度書く。 この時はトータルで3ヶ月ちょっとだった。 これが一番長い海外経験。 29歳だった。 この時は本当に行くのがイヤだったが、それでも行けと言ってくれた当時の上司に今は感謝している。 日本とフランスの言葉や文化のギャップに参った。 フランスは個人主義の国だ。 工場の受付の女性が朝の6時から出勤して、3時に帰る。 お客さんが来ていても、受付はいない。 そういうことも許されるのが、本当の個人主義の国だ。 そして、フランスの大卒はいきなり課長になるというのもビックリした。 とにかく頭がいい。 こちらが知っていることを伝えると、それはこういうことか、と言ってこちらがビックリするようなグラフを描く。 彼らはホントにスルドイ。 フランスからイギリスに出張に行った。 ドーバー海峡をはさんですぐ近所の国なのに、運転マナーが全く違う。 イギリス人の礼儀正しさに驚いた。 内心はわからないが、イギリス人はフランス人よりも日本的で親切だ(これには異論があるだろうが…。) 日本人が行って、気があうのは圧倒的にイギリスだろうと思う。 夏目漱石がロンドンで精神的に参ったというが、これがフランスだったら、もっとおかしくなっていたかもしれない。 イギリス人のユーモアもわかったし、何となくイギリス人の手堅さも感じた。 フランスとはだいぶ違う。 しかし、ヨーロッパは本当に緯度が高い。 だから夏場は10時くらいまで明るい。 いい季節だ。 6月の半ばから8月の中旬までが前半で、向こうのバカンスで一時帰国して、盆明けから後半10月までの3ヶ月ちょっとを過ごした。 言葉の壁も大きかったし、いろんな笑い話もある。 しかしこの3ヶ月は、ぼくにとっては大きな体験になった。 |
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