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2017.08.11 Friday
礼は結構
英会話では、”Thank you”と言われたら、”You're welcome”と返す、と覚える。
“You're welcome”は「どういたしまして」という意味だと習う。 しかし、会話はシチュエーションで決まる。 海外ドラマでこんなシーンがあった。 議員の関係者が殺され、捜査が入る。 でも、議員は捜査などしてほしくないという。 捜査官は、これは自分たちの仕事だと言って議員を見る。 議員は捜査官を睨む。 そこで、間を置いて、捜査官の口から"You’re welcome”が出た。 字幕には、「礼は結構」というセリフ。 なるほど。 そういう意味だろう。 議員は"Thank you"を言わないが、当然言うべきだと考えて、先回りして"You're Welcome"を言った。 だから、意味としては「礼は結構」という意味になる。 これを定石通り「どういたしまして」と訳すと、わかりにくい字幕になる。 まだこういう簡単なのなら、わかりやすい。 でも、皮肉って言うようなシチュエーションはわかりにくいだろう。 そのままの意味ではないからだ。 それは日本語でも同じ。 間違えたことを言った人に、オマエはホントに賢いなあと言うと、明らかな皮肉。 そういうのは、場面を理解していないとわからない。 まあ、時々それがわからない人もいるにはいるが…。 こういうのは母国語でないと、わかりにくい。 今さらながら、バイリンガルにはなれないなあ。 |
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