考えたこと2

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いろんな入試制度
昨日のニュースにあったのだが、昔と違って今の入試はいろんな種類がある。
昔は、今で言う一般入試と、推薦入試というのがあったと思う。
推薦入試といっても、今とは違って、人数は少なかった。

今は一般入試に加えて、併願推薦、専願推薦、AO入試というのがある。
AO入試というのは、アドミッション・オフィス入試というもので、各大学が選考基準を決めてそれにしたがって志願者を募り、試験をする。
プレゼンテーションを課すものや、ディスカッションをさせるものなどいろいろある。

でも、昨日のニュースでは「アグリーメント入試」というのが発表された。
アグリーメント入試というのは、「学生と大学が同意に達したら入学を許可するもの」らしい。
これは画期的な入試だ。

これについて、文科省の設置計画履行状況等調査の報告書では、以下のような改善意見が出ている。

「アグリーメント入試について、学生と大学が同意に達したら入学を許可するものとの説明であるが、同意以外の大学側の合否の判断基準が明示されておらず、どのように合否を決定しているのか不明である。大学設置基準第2条の2「入学者の選抜は、公正かつ妥当な方法により、適切な体制を整えて行
うものとする。」と規定されていることから、公正かつ妥当な方法による入試となっているか検証し、必要に応じて入試の実施方法を見直すこと。(人間学部健康スポーツ学科)」

大学としては、入学者が入りたいという意思表示をして、受け入れが可能だったらOKということだろう。
ぶっちゃけた話、教育体制さえ整っていれば、やる気さえあれば入れてやったらいいと思う。
しかし、カリキュラムが修められるのかという問題がある。
だから、入試をやっているのだ。

入試というのは、受験生がこの学校で教育を受ける効果があるか、ということをはかるものだ。
入っても、教育できないのなら、入れるべきではないということだろう。
それを無視して入れてしまうと、教育効果がなくなる。

でも、受験生の数が減ってくるとそうも言っておられない。
だから、こういう入試が出てきたんだろう。

ちなみに、この大学、改善意見とは別に是正意見が3つも出ている。
中にこういうのもあった。

「今年度提出された報告書に事実と異なった記載が散見され、また、調査時の質疑応答においても、特に専任教員数及び教員の所属については回答が二転三転し、事実と異なる回答がなされたことは、設置計画の確実な履行及び正確な報告を行うという点で極めて不適切であることから、適切な対応をとることができるよう早急に改善方策を講じること。その上で、教員組織の正確な状況について文部科学省に報告すること。(人間学部健康スポーツ学科)」

要は、実地調査の時にいい加減な質疑応答があって、教員の数や所属という基本的なところさえわからなかったということだろう。
苦しい学校なんだと思う。

別の大学は募集要項に「可能な限り受け入れる」と書いてあるらしい。
適切な選別がされているのか、ということだ。
今はやりの看護関係では、「昨年度末に教員の約5割が退職」というところもあるらしい。
やれやれ。

少子化で苦しい大学が増えている。
こういう文書がホームページで公開されてるんだから、もうちょっと報道機関も報道すればいい。

しかし、いくら苦しくても教育機関なんだからなあ。
もうちょっとマジメにやってほしい。
犠牲者は入学者なんだから。



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