考えたこと2

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メロデイーは大事
音楽の3要素はリズム、メロディー、ハーモニーだ。

リズムは音楽を生んだ元にもなるものだから、一番大事だと思う。
何気ないフレーズでも、リズム感がばっちりのものと、ズレているものを比べると全然違う。

メロディーとハーモニーの順番は難しい。
どちらも同じように大事だからだ。
でも、昨日のレッスンの時に何気なく「音楽を聴くときに、コードを追いかけてしまうから、なかなかメロディーが覚えられない」というと、先生が「それはまずいです」と言った。

ハーモニーというのは和音のことで、CとかAmとかいうコードのことだ。
音楽(特にジャズやポップス)では同じようなコード進行が出てくることが多い。
以前書いた1625とかいうやつだ。

先生は、同じようなコード進行だったら、同じようなソロを弾いてしまうのではないか?という。
考えてみたら、その通りだと答えた。

やっぱりメロディーを聞かないと、ダメだという。
同じようなコード進行でも、メロディーが違って、初めて曲が成立する。
もっと言えば、歌がある場合は歌詞も含めて考えないと、いいソロは弾けないという。
明るい調子の曲でも、歌詞が悲しいことを歌っている場合もある。
そういうことも理解して、その気持ちを汲んで弾かないとダメなのだ。

なるほどと思って、What a wonderful worldの一節を弾いてくれた。
この曲はCで始めると、一つだけ見慣れないコードが出てくる。
それが、And I think to myselfのところで出てくるAb。

ここでぱっと世界が変わる感じになる、と先生は言う。
そのあとはまた普通のCの曲になるのだが、ここで世界が開けるという感じを伝えたいと思うことがいいソロを生むという。
メロディーと歌詞を汲み取って、コードを捉えることが必要ということだ。

これは大事なことだ。

毎度の事ながら、先生のいうことは説得力がある。

音楽をやることは楽しいが、難しい。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 00:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
お天気キャスター志望
お天気キャスターという仕事がある。
気象予報の会社では、キャスター職という形で募集しているようだ。
先週、そこの面接の練習がしたいという学生が来た。

面談が始まる前に、ちょっとの時間で会社のホームページを見て調べるのだが「ふーん、そういう職があるのか」と思った。
本人に聞くと、阪神大震災で身内が亡くなり、災害死を減らしたいと思ったというきっかけ。
理系に進み、気象についても勉強した。
サークルもずっとやっており、人前でパフォーマンスするのも得意。
表情も豊かで明るく、いい感じで話せる。

なるほど、こういう人がお天気キャスターになるのか、と納得。
気象予報士が主役の「おかえりモネ」は見ていたのか?と聞くと、ちょうどその時は自分も気象予報士の試験勉強をしていたときで、つらくなって見るのをやめたとのこと。
説得力はある。

気象予報士は3つの試験を合格しないといけないが、まだ1科目だけ。
資格を取らなくても、入って勉強して取ればいいとのことだが、できれば取ったほうがいいだろう。
地学はわりとマイナーな科目だから、勉強もしんどいだろうと思う。
朝ドラでは、それほど勉強シーンは映らなかったが、ドラマほど甘いものではないだろう。
だからこそ、ドラマを見ているのが辛くなったのだと思う。

この学生は夢を叶えることができるだろうか。
面接の練習で30分ほど。
1次面接はきっといけると思うが…。
多くの面接は一期一会だ。

終了時に、ぜひいつかテレビでお会いしたいと伝えた。

頑張ってほしい。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
3月24日のG7会合
ヨーロッパはコロナの規制を撤廃しはじめている。
イギリスやデンマークは全廃らしい。

3月24日にG7の会合がブリュッセルで開かれた。
ロシア・ウクライナの戦争の関係だ。
ロシアの歴史を汚しているのは、プーチン氏だ、という共同声明を出した。

岸田首相をはじめ、7人の各国首脳が国旗の前に立って記念写真を撮っている。

これを見ても、もうコロナなど関係ないという感じだ。
誰もマスクをしていない。
もちろん、岸田首相もだ。

会議中の写真もWeb上にあったが、ノーマスク。
当然、アクリル板もなし。

あれだけ被害の多かった欧州でも、もうコロナとは共存ということになっている。
日本では、未だに外国人の入国規制を続け、学校によってはオンラインの授業を続けている。
マスコミも相変わらず、毎朝コロナの感染者数がどうした、と言っている。

こんな調子なら、経済回復はおぼつかないし、GDPの落ち込みも大きくなる。
ウクライナ危機でエネルギーコストは上がる。

イギリスでは脱炭素で電気代が5倍に上がったという人もいるらしい。

どうするのだろう。

高度成長の貯金を使い果たし、本当に貧乏になるまで、こんなことを続けるのだろうか…。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
アストリッドとラファエル2
昨年、アストリッドとラファエルという自閉症の犯罪文書係と刑事のドラマのことを書いた。
このドラマのシーズン2がケーブルテレビであった。
フランスのドラマ。

8つのエピソード。
魔女あり、古文書あり、超常現象ありでなかなか面白い。
謎解きにはアストリッドの博学多識が役に立つ。
膨大な犯罪文書を覚えているのだ。

そのアストリッドが自閉症の文書係だが、この役がめっぽううまい。
本物の自閉症はそんなに見たことがないが、きっとこういうものだろうという演技。
表情に乏しく、感受性に偏りがある。
人が感動するようなことに感動せず、なんとも思わないことに感動する。
いつも宙を見ているような目線。

ネットでアストリッド役のサラ・モーテンセンという女優が、普通に笑顔で写っている写真をみると、すごい違和感がある。
それほど、役作りがプロフェッショナルだ。

毎回、自閉症の人たちが集まる「社会科訓練」のグループが出てくるが、ここの人たちはみんな自閉症で、生活の問題点を語り合う。
それを見ていると、どちらがまともかわからなくなる。

きっと多様性の観点からは、このドラマは微妙な位置づけなのだろう。
日本で地上波でやるのは難しいと思う。
自由の国フランスだから出来たのだと思う。

シーズン2ではもう一人の主役、ラファエル刑事の私生活がいろいろと明らかになる。

これはきっとシーズン3への布石だろう。

また楽しみができた。
| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 00:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
感情のメディア
3.11の後の放射能騒ぎや今回のコロナ禍で痛感したのが、マスコミの煽り。
未だに「汚染水」などと報道し、福島の人たちを風評被害で苦しめている。
ワイドショーというやつだ。

無責任なコメンテーターやテレビ局御用達の「専門家」が、全く科学的でないことや事実に反することを、海外の事情などお構いなしでくちゃくちゃ話す。
未だにコロナが怖い怖いと言っている人など、その犠牲者だろう。
今やNHKまでもがそれに加担しているありさま。

ワイドショーでは、これでもか、これでもかと悲惨なシーンを流し、恐怖心を煽る。
ノーベル賞をもらったカーネマンが言っていた「速い思考」に訴えるやり方だ。
人間にはシステム1という「速い思考」と、システム2という「遅い思考」があるらしい。

速い思考は感情的なものだと言ってもいいと思う。
好きとか嫌いとか、気持ちいいとか気持ち悪いとか、安全か危ないか、というような判断。
そんなに時間をかけて考えずに結論を出せる。

遅い思考は、理性的に考えること。
感情を抜きにして、理屈で考えるものだ。
当然時間がかかるし、考えるエネルギーも必要。

ワイドショーのやっていることは、恐怖の感情に訴えること。
コロナが始まって何ヶ月か経って、とにかく「コロナは怖い」という人たちがマスクを求めて走り回ったりした。
海外の状況に比べてどうなのかなど関係なく、通常のインフルエンザと比べてどうなのかなども関係なし。
テレビの報道をすべて信じたら、他は目に入らない。

おまけにマスコミ御用達の「専門家」が出てきて、恐怖を煽る。
3.11のときと同じだ。
原爆が投下された広島と比較すれば比べ物にならない放射線であっても、テレビで「専門家」たちが放射能の恐怖を煽った。
おかげで今でも福島に戻れない人たちがいる。
復興を妨げているのは、復興してもらってはニュースの元がなくなると困るマスコミ自体だろう。

テレビは本当に感情のメディアになった。

これを続けていたら、確実にテレビは滅ぶと思う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
関西福祉大学
大学の宣伝もここまで来たか、と思った。
関西福祉大学のツイッター情報だ。

「\関西福祉大学へようこそ/ いまや学科のことはコントで知る時代です。 」

関西福祉大学はどこの広告代理店と手を組んだのだろうか。
兵庫県の西の端、赤穂市にある学校らしいから、人集めに苦労しているのだろう。
定員充足率は看護を作ってギリギリ100%ちょっと。
健闘している。

社会福祉学科、児童教育学科、保険教育学科、看護学科の4学科。
看護学科で偏差値が50だから、ちょっと苦しい。
国家試験は大丈夫だろうか。

ここのホームページのトップは、卒業式の風景(イベントがあれば変わるようだ)。
ツイッターで宣伝しているのは、学科紹介のページ。
これでいいのだろうか。
わらふぢなるをというコントの芸人が寸劇で学科の紹介をしている。

どこか、日本以外でこんなことをやっている大学はあるのだろうか。
実際に受験生たちが見るページだ。
これを見て、入ろうと思うだろうか。

それとも、ホームページなど見ないで入るのだろうか。

以前、大学の授業でBe動詞を教えるとか、分数を教えるとかいうシラバスを文科省から注意されている大学があった。

実際にそういう教育が必要だからやっているのに、注意されるとは遺憾だ、ということを学長は言っていたが、今回のホームページは注意されないのだろうか。

このページや企画が悪だとは言わないが…。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
トランスジェンダー優勝
トランスジェンダーの先進国であるアメリカで、全米大学選手権水泳で500ヤードの自由形でトランスジェンダーの女性(元は男性)が優勝したとのこと。
もともと男子チームで活動し、昨年ホルモン治療をして女子チームに移った。

さすがに、これには異論が出ているようだ。
それはそうだろう。
去年まで男子チームで水泳をやっていた現役の選手だったからだ。
男子では芳しくない成績だったが、女子ならダントツということだったのだろう。

スポーツニュースによると、「トランスジェンダー選手からは「自分らしく、好きなことをすることができるという象徴だ」と祝福の声が上がった。一方、身体的に公平性を欠くとして会場の外では抗議のデモが行われた」とのこと。
優勝アナウンスがあった時は、会場は静まったという。

このあたりがジェンダーの問題のややこしいところだ。
トランスジェンダーを推進する人たちは、「女性」としてやりたいことをやって、素晴らしいという。
一方でずっと練習をしてきた女性たちは、たまらないだろう。
買い物の列に並んでいたら、横入りして全部かっさらっていかれたようなものだ。

さすがに、常識的には男女の身体的な違いが大きく影響するものは、トランスできない、ということになるのではないか。
いくらトランスジェンダー推進者といえども、そこに落ち着くのが当然だ。

でも、一般的にダイバシティ推進者は、自説以外の意見に不寛容なことが多いと思う。
本来、ダイバシティというのはいろんな意見の人がいることを認める、ということなのだろうと思うが、この点に関しては全く違う。

ツイッターなどを見ていると、そういう保守的なコメントはだいたい炎上する。
ダイバシティ原理主義という感じ。

この文章も、購読者がほとんどいないブログに書いているから、何事もないだけだ。

でも、ぼくのような意見の人はたくさんいるのだと思う。
一応、常識人だから、そういう意見もあっていいと思っている。
それこそ、多様性を認めている。

それが本来のダイバシティだと思うのだが、それは間違っているのだろうか。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
ロシアのマクド
ウォール・ストリート・ジャーナルに、モスクワのマクドナルドの最終営業日にすごい列をなして並んでいる人たちの写真があった。
アップルやグーグルも、ロシアでの営業を停止するらしい。
それによって、地下鉄に乗れない人たちの写真も見た。

おそらく、ミスタードーナツやケンタッキーなどのファストフードも同じだろう。
また、アップルやグーグルなどのサービスが止まると、スマホが使えなくなり、決済システムも使えない。
地下鉄の駅で乗れなくなった人たちの写真もあった。

よくわからないが、ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどのサービスも停止するのだろう。
アメリカの多国籍企業は自由に敏感だ。
自由があるからこそ、彼らの活動が保証されている。
だからこそ、自由経済を守ろうとする。

ウクライナに関心がないロシアの人たちにとっては、これが一番戦争を意識する場面ではないかと思う。
こないだ学生に聞いたら、自分はネットフリックスが見れなくなったら一番困るという。

ネットに依存しているという意味では、ぼくら日本人もかなりのものだ。
そういう人たちにとっては、アメリカのやっているサービスが止まるのは死活問題だろう。
おそらく、会社の業務も止まってしまう。
会社のデーターベースがアマゾンやグーグルがやっているサービスになっていれば、それも止まるのだろう。
政府の業務すら、大きな打撃を受ける。

そういう意味では、そういうものを自国で賄うという中国のやり方は安全保障に適っている。

でも、普通の国ではそこまでの技術もないし、情報インフラを支えるだけの設備を持てないだろう。
これから技術が進歩して、データの密度が何百倍にもなるようなデバイスができて、消費電力が何百分の一になれば、可能かもしれないが…。

ネットに依存して便利になってしまえば、もう元には戻れない。

これこそがアメリカの安全保障なのかもしれない。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
バンド練習2
去年の12月に久しぶりに練習した会社の人とのバンド。
今日は今年初めての練習。

ジローズ、アリスなどの古いフォークソングをやる。
前回と同じく、エレキベースで参加した。
自粛もあり、みんな還暦を過ぎて声が出ない。

やり始めてから、キーを変えようということになり、ギターならカポタストですぐに変わるのだが、ベースは難しい。
結局カポタストを借りてやったが、やっぱりベースにカポは似合わない。
だいいち、低い音が出なくなるからベースらしくない。
今回キーが決まったから、ちゃんと練習しよう。

しかし、本当に声が出ない。
最初に集まったコロナ前の時はもっと声が出たと思う。
あの時はギターだったから、たしかに弾きながら歌うのは簡単だったが…。
楽器を持ちかえると、やっぱり弾くのに神経を使って歌えない。
メロディーならまだしも、コーラスはしんどい。

弾きながら歌うことの難しさを思い出した。
ギターを始めた頃はそうだった。
ギター教室の生徒もそうだ。
まず歌詞を覚えないといけない。
脳の負担を減らすのだ。

次回はちゃんと歌えて弾けるようにしたい。

頑張ろう。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
公的部門のIT化
日経に、政府の保有するデータ−へのアクセスが出来ないものが2割という記事があった。
欧米では活用が進んできているのに対して、日本はデジタル社会の土台が機能していないという。
厚労省が約45%、公正取引委員会が38%、経産省は33%ものデータがアクセスできない。

いずれも色々な利権がある機関。
政府は「DATA.GO.JP」というサイトを作り、ここから必要なデータにアクセスできるようにしているのだが…。

こんなことになった原因は、まずは取り組みが遅かったということらしい。
欧米は90年代から取り組んでいたが、日本が取り組んだのは2012年あたり。
20年以上遅れている。

やる気がなかったということだろう。
官公労も含め、日本の役所は上から下まで仕事のやり方を変えるのを嫌がる。
民間で大きく効率化を測った90年代から2000年代にかけて、全くそれをやらなかったのだ。

欧米が取り組みを始めた90年代後半は、パソコンの勃興期。
日本の民間の大企業はそれにならった。

効率化は人を減らす。
そして、仕事のやり方も変える。
その両方を拒否していたのが役所だろう。

2013年当時、文科省からくる書類は悪名高いエクセル方眼紙だった。
データベースの意味をわかっていない人たちばかりなのだろう。

それに加えて、伝統的に役所は「知らしむべからず寄らしむべし」という伝統がある。
なあなあでやっているところも温存されているから、不正もあるのだろう。
記事によると、「不正や課題を追求されることを懸念」して後ろ向きに構える職員もいるという。

それを表してか、公開されているデーターは海外では分析用のデーターだが、日本では分析に適さないPDFデーターが9割以上。
データーではなく画像なのだ。

おまけに、地方自治体の4割はデーターを扱う職員すらいないという。
ビッグデーターの時代、海外では活用が進んでいる。

「海外ではオープンデータを活用した成功例が増える。米スタートアップのシンデステは米海洋大気局の気象情報など20以上のデータを利用し、洪水リスクを推定する事業を伸ばす。世界で4千万回以上ダウンロードされた健康管理アプリ「ルーズイット!」は米農務省の食品カロリーのデータを使い肥満防止を促す。
スペインのバルセロナ市は車両の通行制限エリアを設ける際に反対が相次ぐと、交通量や環境のデータを公開。検証しやすくし合意を取り付けた。欧州連合(EU)はオープンデータが生む経済価値が25年に最大3342億ユーロ(44兆円)に達すると予測する。」

このままでは差が開くばかりだから、菅元総理はデジタル庁を作ったのだろう。

日本がOECDの下位から上に上がるためには、公的部門の改革が必須だと思う。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
地震予知は不可能?
2017年に「地震の予知は不可能だ」と外国人の東大客員教授が書いている。
この論文はネイチャーのコレスポンデンスに掲載されたとのこと。
彼は「政府は地震の発生確率が分からないことを認めるべきだ」と話しているとのこと。

日本政府は大きな地震は周期的に起きるという仮説に基づいて、大きな地震に見舞われる確率などを算出している。
実際には「地震学者」というような人たちが予算をもらってやっているのだろう。
政府にそんなことがわかるはずはないからだ。

この周期説も「国際的な科学コミュニティーで否定された」とのこと。
だから、大規模地震対策特別措置法も廃止すべきという主張らしい。
この大規模地震対策特別措置法は、大規模な地震は3日以内に地震発生を予測できるということを根拠にしているのだが、その前提が「科学的根拠は皆無」だという。

今回、日本の感染症学会や「専門家」を見ていて、さもありなんと思う。
ぶっちゃけて言えば、あの手の専門家は食うための雇用と研究費がほしいから言っているのではないか。

だいたい、東北の震災だって、今回の震度6強の地震だって、何の予報も出ていない。
もしも観測していて予兆があるのなら、出せばいいのだ。
結局、お金の無駄遣いをしているのではないか。

各地の震度計のデーターをオンラインで送って管理し、それこそ過去の地震データーからAIにでも予測させればいいのだ。

よしんば、3日以内に大地震が来ると言われて、みんなどうするのだろうか。
「あ、そう。心配だ。」で終わるのではないか。

所詮、人間に地震など予測できないと思う。
起こったあと、余震が来るかさえ当て物みたいなものだ。

一度予算をつけたら、前例になって毎年予算をつけるという役所の悪い癖ではないか。
何より「止められない」から肥大化する。

トランプ元大統領は一つ新しいことを始めたら、二つ過去に作ったものを減らさないとダメ、と言ったらしい。
これはホントにスゴイことだと思う。

これから先、どんどんお金がなくなるのだから、無駄なところの予算を減らそう。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
団塊ジュニア
団塊ジュニアというと、団塊の世代の子供たち。
現在は48〜51歳という年齢。
彼らは2030年には56〜59歳であり、ぼちぼち60歳ということだ。

一方増え続ける年金負担で、企業は70歳までの雇用が努力義務になったが、70歳まで役職につけるわけではない。
2025年からはすべての企業で希望すれば65歳まで雇用しなければならない。
人件費を考えると、60歳で役職定年が大体の企業だろう。

しかし、AIの活用などで、2030年以降は60歳以上の高齢者の雇用は減ると言われている。
だから、団塊ジュニアが60歳で1回目の定年を迎えることには、高齢者の仕事が減るということになる。
あくまでも予想だが…。

今60歳以上の求人を探すと、警備員、清掃などの仕事が多い。
普通のサラリーマンが、現役時代の仕事の延長でやるような「知的な」仕事は少ない。

マクドナルは高齢者のアルバイトを募集している。
若い人と一緒に働くことで、やりがいを感じることができる、というようなことだ。
時間も働く曜日も割と自由だ。
そういう仕事もあるにはある。
大学生の数が減って、代わりに高齢者がアルバイトという場面もこれから増えてくるだろう。

団塊ジュニアたちが定年したときに、予想通りやりたい仕事が減るとすると、どうやって備えたらいいのだろうか。
今から再教育のチャンスを与えるしかないと思う。

あと10年足らずでやってくるのだ。
今の40代後半から50代前半の人たちを、ITなどの社会が必要とする知識を吸収してもらわないといけない。

IT機器の操作や設定は「誰かがやってくれる」では済まない。
そういうことができる人が求められているのだ。

学び直しは早いほうがいいぞ。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
先進国からの脱落
「日本は「先進国」から脱落目前、2022年は歯止めの正念場」という記事を読んだ。
経済学者の野口悠紀雄氏が書いている。

70年代に高度成長を遂げ、先進国だった日本だが、ここ20年ほど地位が低下しているとのこと。
日本はOECDの平均レベルに逆戻りして、これから下回ろうとしている。
2020年にはコロナ禍の中で実際に平均を下回っている。

最も死者等の被害が少なかった日本で、すでに欧米のOECDの各国が規制を撤廃しているにも関わらず、いまだに外国人の流入を制限し、科学的に根拠のない権利制限をして、どんどん貧しくなっている。
若い人たちは割を食って、自殺者が増えたりしているのに、政権は全くかえりみない。

野口氏は一人あたりのGDPを見て、今は60年代から70年代初めの「これから先進国の仲間入りをしよう」、という時期と同じところまで下がって来ているという。
この傾向が続くとすると、2030年には日本はOECDの平均の半分くらいになる。

記事にはこうある。

「60年代、日本人は先進国の仲間入りすることを手放して喜んでいたわけではない。先進国になれば、厳しい国際競争の時代が始まることに身構えていた。
 63年に、日本はGATT(関税と貿易に関する一般協定)11条国に移行した。これにより、保護貿易が許されず、世界に向けて市場を開くことが義務づけられた。64年には、日本はIMF8条国に移行した。これにより、国際収支上の理由で為替レートを変更できなくなった。
 こうしたことで自由貿易の荒波にさらされれば、日本経済が外資に支配されてしまうかもしれないという緊張感があった。」

60年代から70年代というと、日本人はウサギ小屋に住み、エコノミックアニマルとか言われていたころ。
なくなった父は昭和ヒトケタで、エコノミックアニマルという言葉を複雑な気持ちで捉えていたように思う。
オリンピックも万国博覧会もやって、日本に勢いがあった頃だ。
当然、仕事は夕方5時には終わらなかったし、帰ってくるのは遅かった。

ワーク・ライフバランスなど、言葉もなかったし、団地が流行っていた頃だ。
当時の平均年齢が30歳。今はもう48歳だ。

アメリカも日本と同じように下がっていたが、IT革命で盛り返した。
問題は多いが、移民も入れて、人口も増えている。

これから、本腰を入れて経済を回復させ、先端分野の成長を目指さないといけないのに、岸田首相ではとても無理だろう。

せめて、欧米各国並みにコロナ規制を緩和することだけでも早くしないと…、と思う。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
エネルギー安全保障
ウクライナとロシアの間で戦争が起こっている。
ロシアが一方的に侵略した。
1月にはプーチンは侵略を決めていたという情報もある。

ということは、1月の時点で、プーチンには勝算があったということだ。
負けるとわかっている戦争はしない。
おそらく短期決戦で一気にやってしまおうと思っていたはずだ。

21世紀になって、初めて戦争をした愚かな指導者というレッテルを貼られることは覚悟していただろう。
それを正当化するために、わざわざ論文を出したりしている。
それも短期で終わってしまえば、悪評も薄いだろうと思っていたのか。

意外にウクライナが強いので、予定外に時間がかかっている。
そうする間に、いろんなところで制裁措置が決まっている。
国連でも、ヨーロッパも、アメリカも、日本も腰が引けながらやっている。
ロシア国内でも反対する人もいる。
そういう人たちはすぐに秘密警察が摘発されてしまう。

でも、なぜ勝算があったのかということだ。
それは言われているように、天然ガスのパイプラインで欧州にエネルギーを供給しているという強みと、ドイツを始めとして「地球温暖化を防ぐための脱炭素」という弱みがある。

早い話が、環境原理主義につけこんだのだ。
欧州は緯度が高く冬が寒いから、この時期を選んで侵略したのだろう。
おまけに、原発付近を攻撃して、原発は危ないという意識を持たせようとしている。
これは明らかに欧州に対する影響を計算してのことだろう。

未だに金融制裁しても、パイプラインの代金支払のルートは閉じていないとのこと。
そこを閉じれば完全にロシアは金融的に孤立するのだが、ドイツがロシアの天然ガスの依存度が高く、止められない。
それがプーチンが戦争に踏み切った原因の一つだと思う。
東ドイツ出身のメルケル元首相が、ロシアに依存するように仕向けたのかもしれない。

ドイツは緊急措置で石炭火力や原発を動かすことにした。
それが安全保障の一環になる。

日本も小泉進次郎みたいな原理主義者の言うことなど聞かず、現実的な計画を立てるべきだ。

電気代、ガス代など、エネルギーコストはどんどん上がっている。
これからまだ上がるだろう。

鉄腕アトムは小型原子炉で動いていた。
手塚治虫は、原子炉は夢のエネルギーとして描いたのだ。
第二次大戦の原因は、アメリカが日本への石油輸出を止めたことだった。
手塚はきっと原子力によって、そういうことはもう起こらなくなると思ったのだろう。

今回のロシアの侵略も、エネルギーをロシアに過度に依存したヨーロッパの足許を見たのが原因だと思う。
そんなことをしなければ、侵略は起こらなかったかもしれない。
それほどエネルギーは大事なのだ。

3.11の影響で未だに多くの原発が止まっている。
本当にこのままでいいのかと思う。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
風評被害再び
3月11日を迎えて依頼、NHKの福島の報道がひどい。
風評被害を明らかに煽っている。

いったん政府が決めた福島の処理水の放出だが、まだトリチウムがどうとか言っている。
いったい何を考えているのだろうかと思う。

世界中の原発で、トリチウムが含まれた水を海に流している。
福島の処理水よりも濃度が高いところもあるという。
なぜその事実を報道しないのか。

確かにトリチウムは放射性物質かもしれないが、毒性は弱い。
十分に薄めて流せば問題がないのだ。

NHKにはまともな取材能力もないのか。

福島に帰れない人がたくさんいるというが、帰れる場所を帰れなくしたのはマスコミの風評が原因だろう。
完全にマッチポンプだ。
マスコミには未だに避難している人に対する謝罪の気持ちもない。
ひょっとしたら謝罪しないといけなくなるから、ずっとそういう報道を続けているのかもしれない。
日本人の好きな国連も報告書を出しているのに。

コロナの報道も同様で、都合の悪い海外のことは全く報道しない。
ヨーロッパでは多くの国がコロナと共存の道を選んでいる。
マスクもしていない。

ヨーロッパに住んでいる「専門家」は今こそ声を上げるときではないか。
パリがひどかったときには、明日の東京はパリのようになるとか、言っていたやつもいた。
あの人は今はどうしているのか。

「専門家」の選定基準など、報道倫理の面からも、もっとちゃんと詰めないといけないと思う。
どんな基準で選んでいるのか。

朝のニュースで、未だに恐怖を煽っている教授もいるが、あれが本当に専門知識があるのだろうか。
馬鹿の一つ覚えのように、定性的なことしか言わない。

若い人たちがどれだけ我慢をしているか、大学教授にはわからないのだろう。
授業、部活、サークル、実習、フィールドワーク、留学など、本当に気の毒だ。

マスコミはそれもまた報道して、マッチポンプを繰り返すのだろう。

テレビに出る御用専門家といい、いい加減なコメンテーターといい、日本のマスコミは本当にレベルが低くなったと思う。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:47 | - | - |
子どもの自殺
こないだ、孤独の問題について、話を聞いた。
孤独死のNPO「あなたのいばしょ」をやっている、大空幸星氏という若い人だ。
興味深かった。

弁護士の倉持麟太郎と対談しているのだが、最後の方でスクールカウンセラーの話が出てきた。

1995年から2020年でスクールカウンセラーの総数は200倍に増えているが、なんと中高生の自殺者は3.6倍に増えているという事実があるらしい。
ぼくが勤務していた大学は、臨床心理士の養成をやっていて、スクールカウンセラーの話題は結構聞いた。

結果として、ぼくが学校法人を辞めた2014年の時点では、臨床心理士をスクールカウンセラーにして、学校の問題を解決するという計画はうまく行かなかったと思っている。
しかし、まさかスクールカウンセラーが200倍に増強しているのに、自殺者が3.6倍に増えているとは思わなかった。
子どもの総数が減っているにも関わらず、3.6倍だから実質的な比率ではもっと増えているということだ。

対談の中ではEBPM(Evidence-based Policy Making)が全く出来ていないと言っていたが、全くそのとおりだと思う。
税金の無駄遣いをしたということだ。

もちろん自殺者を減らすことだけが目的ではなかったが、少なくとも自殺者が増えるとは思わない。
何かがオカシイ。

それをこの25年の間、誰も指摘しなかった。
これも問題だ。

この事実を臨床心理士を要請してきた大学の関係者は重く受け止めるべきだ。
公認心理師ができて、すでに臨床心理士は滅ぶべき資格になってはいると思うが…。

大空氏のようなまともな現場感覚を持った若い人がもっと出てくれば、日本も良くなると思う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
SF好き
ぼくは若い頃SFファンだった。
小さい頃の鉄腕アトム、鉄人28号、エイトマン、サイボーグ009、スーパージェッターに始まって、テレビでSF映画があればチェックしていた。
1970年代から80年代にかけて、日本は高度成長で未来には期待ができた。
不都合は成長が消してくれたのだろう。

本屋に行けば、SFの売り場がまだあった。
ハヤカワ文庫はミステリと並んでSFもたくさんあった。
今はあまり見る影もない。
SFについても、何度も書いたような気がする。

大学に入って、筒井康隆や豊田有恒、光瀬龍などの日本のSFを読んだ。
アシモフのエッセイも好きだった。

今でもSFの映画は時々見る。
もちろんSFアニメも好きだ。

でも、今はもうハードなSFは流行らない。
ファンタジーめいたSFが多い。
科学が進みすぎて、SFを書くのも難しくなったのだろう。

ぼくらは日本のSFの黄金期を経験できて良かったと思う。

こないだ次男が帰ってきた時、三体という中国のハードSFの本を読んでいた。
今日はフィリップ.K.ディックという、ハヤカワSF文庫を持って帰ってきた。
次男もSFが好きだ。

彼は海外SFで、ぼくが全く知らない作家を読んでいる。
中国のSF大作、三体は面白いという。
しかし、読む元気がない。

翻訳モノのハードなSFとなると、しんどいという気持ちが先に立つ。
昔はSF好きだったのだが…。

もう一度読む気になるときが来るだろうか。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
卒業式雑感
卒業式に関連した記事を何度も書いている。
この仕事をしていると、どうしても1年間関わった学生がどういう姿で卒業するのだろうと気になってしまう。

今の仕事は「請け負い」で、決められた仕事だけ、という立場だから気は楽だ。
それでも、将来のことを相談するのだから、あまりいい加減なことは言えない。
簡単に内定を取った学生もいれば、かなり苦労する学生もいる。
なかには、留年や卒業を延期する学生もいる。

今年は気がかりな学生もいた。
どうなったのだろうと思いながら、今日は学校に行った。

すると、式に出ていた職員の方が、データー入力の仕事で契約社員、と進路調査の結果を教えてくれた。
人との関わりはあまり得意でなく、作業がいいと言っていたから、ちょうどよかったんだと思う。
奨学金という名の借金を背負っての門出。
家庭の事情もあったのだろう。

インテリアや空間デザインの会社をいくつか受けて、お祈りメールをもらい、それから来なくなった。

今日は卒業式が終わって、もう1人の友だちと一緒に来てくれた。
二人とも5回生だから、あまり学内に友達がいないのだろう。
最後に挨拶を交わして写真を撮った。

ぼくらの仕事はほんのちょっとだけ、人生のラインを交わらせる仕事。
点の接触が心を動かした時に、こういう瞬間がある。

きっとこれからの世の中で、若い人たちは大変だろう。
しんどい時もあるはず。

そんな時、就活のことを思い出し、頑張ってほしいと願う。

Bon Voyage!

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
ノモナキス
今朝電車に乗っていたら、向かいに座っている男性の持ち物が気になった。

20歳前半くらいで、黒い上下の細身のスーツに黒いブーツ。
丸い眼鏡に黒いマスクをつけて、白いTシャツという格好。
いかにもオシャレという感じだ。
まあ、でもそんなにイケメンではない(と思う)。

右手に2つ、左手に1つ指輪をしている。
ひょっとしたら、学生かもしれない。
サラリーマンではないのは確実。

黒い物入れ(袋状になっている半透明のビニール)から、ワイヤレスフォンを出して耳につけた。
片耳ずつのイヤフォンだ。
スマホを取り出して、なにやら操作をしていた。

その彼がもう一つ持っていたのは、「ノモナキス」とだけ書かれた小さな紙袋。
本当に安手の薄い紙袋だが、その言葉が気になった。

左から読んで「ノモナキス」だったが、右から読むと「スキナモノ」になる。
なるほど、スキナモノかとわかった。

ひょっとしたら今日あたり卒業式だから、プレゼントを入れているのかもしれない。
渡すのは同級生か、それとも年上か年下の早く卒業する人か…。

10年勤めた大学では、たいがい卒業式の近辺になると女性が男性を振るパターンが多かった。
女性はリアリストだから、遠距離になるとか、環境が変わって無理とか、もっとぶっちゃければいいところに就職できなかったとかいう理由で別れていく。
必ずしもそうではないが、逆のパターンよりも多かったと思う。

年が離れているぼくらには、正直に話すのだろう。

ひょっとしたら、彼は短大に行っている彼女に卒業祝いを渡すのかもしれない。
そんなことを考えていたら、京橋で彼は降りていった。

人生のドラマが待っているかもしれないぞ。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
70歳まで働く
こないだ、70歳まで働くには?という記事を読んだ。

記事の中で、70歳まで働くための条件が6つあがっていた。
ぼくは今年で65歳だが、契約更新ができて、来年1年間も働ける。
ぼく自身、働ける間は働きたいと思ってきた。
その経験から、6つの条件にコメントする。

(1)自分の身の回りのことは自分でできる

これは本当に必要だ。それでなくても、いい年をしたやつの面倒を見ていられないというのが現役の意見。
ぼくは転職して47歳で大学で勤務していたとき、同年代で1人だけ伝票を作っていた。
図面も作ったし、出来ることは何でもやった。
そうすることで、初めて組織受け入れられるのだと思う。

(2)新しいデバイスやウェブサービスを使いこなす
これも必要。使わないといけないツールは、四の五の言わず使わないといけない。
そういう意味では、特にネット環境に慣れないとだめだ。

(3)気張らず威張らず、一兵卒として働く意識
これも大事。47歳で転職して、パソコンの入れ替えの仕事が最初の仕事だった。
職員のPCは、代車に積んで持っていき、設定して古いのを持って帰る。
過去の実績など関係なく、やることはやらないといけない。
そういうものなのだと思う。

(4)過去の成功・失敗体験を否定できる
転職して1年間は、郷に入れば郷に従えということ。
特に学校法人のような古い組織は、民間から来ると言いたいことが山ほどあるが、飲み込むのも大事。
ちゃんと聞きたい人にだけ、それは伝えるようにしていた。
その組織の常識というのがある。

(5)雇用形態や役割にこだわらない
これも仕方がない。ぼくもいろいろ後悔したが、諦めた。
言っても仕方ないことは言わないことだ。
言うなら、上に言うことだと思う。

(6)若手社員の自然なメンターになる
(1)〜(5)ができていると、自然に若手社員がついてくると思う。

なかでも、一番大事なのは(3)(4)だ。
本来途中入社の人にう期待することは、新しい考え方だったりするのだが、のべつまくなしに「以前の職場ではこうだった」などと言ってはいけない。

まあ、ぼくが転職した18年前と、時代はだいぶ変わっているとは思う。
転職先が非営利の学校法人というのもあっただろう。

でも、未だにこれらのことが70歳まで働く条件になっている、というのは真実だからだろう。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
増える発達障害
発達障害の子供は、この13年で10倍に増えたということだ。

ぼくが大学をやめる頃(2014年)には、大学にも「発達障害」の学生の問題が顕在化していた。
どちらかというと、偏差値の低い大学が声高に必要性を言っていたと思う。
なかには、キャリアに専用の窓口、担当者を置いているという大学もあった。
当時は信じられなかったが、問題はないわけではなかった。
セミナーをやっていて、私語がひどかったので注意すると、床に転げて騒ぐ学生がいた。
あれは何だったのだろうかと思う。

東洋経済は、発達障害は学校から生まれる、という特集をしている。

ぼくも保護者の立場でADHDの幼稚園児を見たが、あれでは集団生活はできない。
周りの子ども達も迷惑だ。
1人いるだけで、すべての行事が滞る。
多様性で済まされるものではないと思った。

しかし、今は小学校の面談で、親が薬を服用することを推奨されるらしい。
学校も集団を乱されたくないのだろう。
記事の中では、親の立場では子どもに薬を服用させたくないという。
多動は成長して収まることもあるからだ。

こういう話も紹介されている。

「3年生のとき学級崩壊が起こり、36人中8人もの子が、担任教師から『どこか(医療機関)に相談したほうがいいんじゃないですか』『検査を受けたほうがいいのでは』と声をかけられました。でも、学年が上がり担任が変わったら、何も問題がなくなりました」。

実際には子どもの発達障害というよりも、先生が学級を崩壊させていたということだろう。

最終的には医師の問診で服薬が決まるというが、問診にもばらつきがあるとのこと。
担当医師の主観の問題になっているらしい。
冒頭の10倍というのは、2006年に7000人だった発達障害の児童生徒は、2019年に7万人にまで急増したということだ。

さすがに、子どもの数は減っているのに、こんなに増えるのはおかしいと思う。

発達障害の薬は、脳の中枢神経に作用する「向精神薬」だ。
ADHDの薬の種類も増えており、なかでも塩野義製薬の「インチュニブ」というのは2017年に19億円の売上だったものが、2020年には131億円まで増えている。
これも異常だろう。

さすがに、学校教員の中にはこういう人もいる。

「効果がないと量を増やされたり、薬の種類を変えられたりする。学校側は『やっとこの子は落ち着いて良かった』と思うけど、要は過剰投与されて、ぼーとしているだけなんですよ。親に話を聞くと、薬を飲んで食欲がなくなり、夕食が食べられなくなってしまっていると。中にはみるみる痩せていってしまう子もいます」

「学校のルールがどんどん細かくなったことで、今まで問題がなかった子どもまで、あぶり出されるようになっている」

「以前はいろんな子が普通学級にいたが、今は『定型発達』(発達障害のない状態)の子どもしかいられない教室になってしまっている。問題のある子どもに対しては、まずは(普通学級から週に何回か通う)特別支援教室を勧め、改善が見られなければ特別支援学級への転籍を勧める。転籍ができず、普通学級にいることになった場合、薬の量を増やそうという話になります」

「管理職が教室を見た時、がちゃがちゃしていたら評価が下がってしまう怖さもある。『ちょっと難しい子はいないほうがありがたい』という気持ちがあり、そこに『別の場所に行ったほうが、この子のため』という甘い言葉があると、そちらに流されてしまいます」

要は先生が教えやすいように、病気を作り出しているとも言える。

向精神薬を何年も飲んでいると、飲まないと激しい眠気を覚えることもあるらしい。
そういえば、十数年前にアメリカの学校のドラマで、ボストン・パブリックというのがあった。
シャイ・マクブライドという、ぼくの好きな俳優が出ているのだが、このドラマで一度向精神薬がテーマになったことがあった。
ADHDの生徒が、薬をのむか、のまないか、という葛藤のエピソードだったが、その時は薬をのむと自分でなくなるような気がすると言っていたはず。
数十年前の時点で、向精神薬に対してそういう問題意識を持っていたということだ。

この時の薬はリタリンというものだった。
これはその後依存性が問題になって、ADHDには使えなくなったもの。

医師の中には「子どもの多動は、成長とともに落ち着くことがほとんどだ。しかし、最近では脳が発達途中の7〜8歳以前に、薬を服用するケースが増えている」と言う人もいる。

低年齢から服用し続けることに対しては、データーの収集や調査すら行われていないとのこと。

「すべての薬には副作用のリスクがある。症状が重く、薬を使うベネフィットがリスクより大きければ使う。だが、成長過程の脳に作用する薬を長期間飲むことの影響はわかっていない。どうしても必要なときに限って、明確な目的と期限を決めて使えば問題ないが、そうした使い方をする医師は少ない」

ということだ。

「国連の子どもの権利委員会は2019年、子どものADHDの診断と向精神薬の処方が増加していることに深刻な懸念を示し、その根本的原因について研究を実施することを日本に要請している。」

しかし、日本では逆に低年齢の幼児まで服用が広まっている。
コロナで日本の医療が海外から遅れていることを痛感したが、こんなところも同じことだ。

実際に服用していた人もこう言っている。

「薬だけ飲んでも生きやすくならない。応急処置のようなもの。根本的な問題が解決しなければ意味がありません」

この人は、アスペルガー症候群と診断され、集団に入れない、人と目が合わせられないという症状。
また教科の得意、不得意の差が激しく、苦手な算数の授業の時は毎回指名され、教室の前に立たされてはできないことを責められたという。

発達障害と診断されていることを、教師は知っていてのことだ。
こうなると、教師のイジメだろう。

例によって、教師がイジメるから、同級生もイジメを始めた。

「言葉がつまったりどもったりすると、それを先生にも同級生にもバカにされました。『人間じゃない』『気持ち悪い』と言われ、突き飛ばされたり机を離されたりもしました」

これが小学校教師のやったことだ。

「以前なら児童同士のトラブルがあれば、職員会議で、児童の関係性や学校や家で何があったのかが話し合われていた。しかし、今では児童がほかの児童に暴力をふるったときも、殴った子が『発達障害だから』と安易に発達障害の問題にされてしまうことがある」

という先生もいる。

ここでも、生徒は薬をのむと自分ではなくなるような感じがするという。

「意思決定しにくい状況にある子どもに対し、最後の手段であるはずの薬の服用が優先されているとしたら、それは「本人のため」とはいえない。環境の問題を子どもたちの脳の問題にすり替えると、発達障害の児童生徒数は増える一方だろう。」

記事はこう締めくくられている。

子どもの発達障害の問題の根は深い。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
ラジオ文芸館
ラジオ文芸館を聞き始めて、もう5年位になる。
今は時間が変わって、日曜日の深夜のNHKラジオ深夜便の1時台にやっている。
朗読というスタイルの話芸もなかなか奥が深い。

ずっと聞いていると、やはり好みが出てくる。
こないだ聞いた角田光代の「どこかべつのところで」という作品の朗読は、とても良かった。
野口葵衣というNHKの局アナだが、主人公の年代に近いのも相まって、場面が目に浮かぶ朗読だった。

声優がキャラクターになって演じるのと、朗読は全く違う。
朗読では地の文とセリフが出てくるから、それぞれを意識して読まないといけない。
セリフの部分で声音を大きく変えるアナウンサーもいれば、それほど変えないアナウンサーもいる。
ぼくは極端に変えるのは好みではない。
あまり極端にやると、朗読の良さがなくなるように思う。

地の文を読んでセリフに入る時や、逆にセリフから地の文に戻る時の間のとり方など、工夫しているのだと思う。
読むスピードを変えて間をつくることもある。
やっぱり難しいのは間なのだ。

いい朗読は、間でドラマを作る。
声色はそんなに変わらなくても、間を開けたり詰めたりすることで緊張感が変わるからだ。

とは言っても、朗読だからそんなに間をあけるわけにもいかない。
1分間に300文字程度のスピードで読んでいるのだが、どこまで意図的にやっているのかはわからない。
プロだから、ある程度計算はしているのだと思う。

そのあたりを考えるのも、朗読の面白さだ。

今回の話は飼い猫が逃げ、探している飼い主の女性が主人公。
その主人公が知り合うのが年配の女性。

角田光代の短編は何度か聞いたが面白い。

毎回こういう作品をやってほしいものだ。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
三度を狙う
コードで一番大事な音はもちろんルート音だが、その次に大事なのは三度。
こないだのレッスンで先生に聞いたら、ルート音はたいがいベースが弾いてくれるので、アドリブフレーズなどは三度から始める場合が多いという。
三度の音を弾くと、変わったコードが何かがわかるからだ。

ぼくがいつまで経っても一皮むけないのは、このあたりに問題があるのだと思った。
ギターの主なコードの押さえ方はC、A、G、E、Dの5種類ある。
そのそれぞれの押さえ方で、三度がどこにあるか?と言われてもわからない。
考えて初めて「ここ」と分かる程度。
これがダメなのだ。

もっとコードの音を意識しないといけない。
Cの押さえ方なら、1弦、4弦のE音、Aなら2弦のA#音、Gなら2弦、5弦のB音、Eなら3弦のG#音、Dなら1弦のF#音が三度になる。
結局、アドリブを弾くときにはコードを意識して、その三度を狙うことがコツになる。

そのためには、弾いているときにどのコードか理解して、指板上にコードが見えないといけない。
これが難しい。

さらに、どの位置で弾いているかによって、使われるコードの形が変わる。
そのうえ、キーのスケールの音とそのコードの三度の階名は違う(相対音で)。
三度の音は常にミかミbだ。

アタマの中で三度の音をどう表現するか。
何を弾いているか、考えないとアドリブは弾けない。
だから、弾いている音に何か名前をつけないと考えられない。
ここがネックだ。

来週先生に聞いてみよう。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
ヒゲダン
先週は息子たちが帰ってきていて、最近聞いている音楽を聞いた。
彼らが聞いているのは、当然若い人たちの音楽。
とにかく言葉数が多くて、覚えられない。
言いたいことがたくさんあるのだろう。

なかでも、Official髭男ディズム(ヒゲダン)のアポトーシスという曲はすごい曲だった。
アポトーシスをWikiで調べると、

「アポプトーシス(apoptosis) とは、多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺すなわちプログラムされた細胞死(狭義にはその中の、カスパーゼに依存する型)のこと。」

と書いてある。
つまり、ぼくらの身体の一部が、全体をより良くするために死んでいくということらしい。

「訪れるべき時が来た その時は悲しまないでダーリン…」

という歌いだし。
要するに、死がテーマなのだ。
コロナ禍で1年かけて作った曲らしい。

長い長い歌詞の中で(歌も長いが)、死すべき運命の中での出会いが歌われる。

そういう重いテーマの歌らしく、曲も重い。

音域が広いから、誰でもが覚えて口ずさめるという歌ではない。
流行らせることを意識したのなら、こんな作り方はしないだろう。
自分が作りたいものを作ったという感じ。

その曲がSportifyの再生回数で1000万回を超えて20位に入っている。

最近の曲はメロディーを転調して盛り上げるというより、転調そのものがメロディーになっている。
複雑な構成だ。
キーがなんだかわからない。

こういう曲を作れる人たちは、どんなふうに考えて作っているのだろう。
若い人たちの音楽の常識が変わってきているように思える。
1曲を通すキーという概念があまり強くない。

何度か転調して、また戻ったりしながら、曲を構成する。

こういう曲が作れる人たちは、どんな音楽を聞いて育ってきたのかと思う。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
磯野波平とジョン・レノン
磯野波平とジョン・レノンの共通点といえば、あの丸い眼鏡だ。

ギターの先生も、丸い眼鏡をかけている。
これは老眼鏡。
レッスンの時だけでなく、ステージでも譜面を見るのに使っている。

年を取ると、口角が下がり、表情がきつくなるので、丸い眼鏡が合うと思う。
丸い眼鏡の宣伝をWebで探すと、こんな文言があった。

「丸メガネは優しく、親しみやすい表情を作ってくれるデザインです。優しいだけでなく知的さや個性もプラスしてくれるので、ファッションに合わせたり、ビジネスのシーンにも合わせることができます。」

ぼくは今はフレームのない眼鏡を使っている。
主に近いところを見るために使うものだ。
仕事の時にかけている。

老眼鏡は主に家で使う。
遠くを見なければ、こちらで十分だ。

行きつけの眼鏡屋さんで、外使い用に丸い眼鏡を探していると言ったら、やけに勢いづいて表のショーウィンドーに行って眼鏡を出してきた。
鯖江で作っているもので、非常に出来がいいという。
文字通り真ん丸の眼鏡で、フレームが黒いもの。

かけてみると、なかなかいい。

家では丸メガネでいこう。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
サイバー攻撃
トヨタ関連の小島プレス工業がサイバー攻撃を受け、トヨタの国内工場が全部停止した。
関連会社が攻撃を受けただけなのに、トヨタの国内14工場が止まるというのは…、と思ったが、トヨタが得意とする「かんばん方式」を電子化していたらそうなるだろう。

トヨタは3万点もある部品の在庫を持たないために、かんばん方式というシステムをやっていた。
ぼくが会社を辞める2014年はまだそれほど電子化されていなかったと思う。
その関連で、今は部品の納品データーなどは当然電子データー化されて、トヨタのネットワーク上にあるのかもしれない。
だから、国内の全工場を止める事態になったのだと思う。

トヨタは結構用心深い会社で、安全基準などには敏感だ。
セキュリティ管理なども徹底しているのだと思う。
それでも、関連部品会社となると、手が回っていなかったのだろう。

プレス工場だから、確認のための3次元モデルを送っていたかもしれない。
そういう合理化のために、電子化したのだろう。

今回、小島プレス工業がランサムウェアの罠にはまったのは、関連会社だからセキュリティが甘かったということだ。
社員の誰かが間違ってメールのリンクをクリックしてしまったのかもしれない。
えらい時代になったものだ。

うちにも時々三井住友銀行をかたったメールが来る。
預金残高の確認とかいうリンクをクリックして、どうもオカシイと思いメールを消した。
それ以降、三井住友銀行からくるメールはすべて迷惑メール行きだ。
何かどうしても伝えたいことがあれば、伝えてくるだろうと思っている。

最近のなりすましメールは本当にわかりにくい。
怪しきものは捨てる、というルールでやらないと…。

日経ビジネスの記事では、「職場で禁じられているにもかかわらず、私物のスマートフォンやタブレットを業務に使っている人は6割」とのこと。
このあたりの意識はなかなか上がらない。
見つけたら給料1ヶ月減給等の罰則でもつけないとダメだろう。
そういうぼくも、職場で使ったことはある。反省。

ドラマに出てくるホワイトハッカーは、だいたい元ブラックなハッカー。
その人を捕まえて、ホワイトにしているのだ。

日本にもそういう人はいるのだろうか…。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
アカペラ
昨日に続いてYoutubeで音楽を聞いていたら、次男が髭ダンディズムがいいという。
難しい歌だ。
転調もややこしい。
でも、深いビートに歪んだ音、それとクリアなボーカルの組み合わせが良いらしい。
なるほどと思って聞いた。

その曲をアカペラでやっている若い人のグループがあった。
アポトーシスという曲だ。

ぼくはこちらの方が好きだ。
PLUS Unison.というグループ。
コンサートもやっている。
6人組のユニット。

リードボーカルもいいのだが、何よりベースとボイスパーカッションがすごい。
こんな若い人たちがいる。
ちょっと感動した。

コロナなど吹っ飛ばす元気さで歌っている。
みんな楽しそうだ。

しかし、日本人の音楽のレベルも高くなったものだと思う。
デューク・エイセスやダーク・ダックスから比べたら、驚くべき進歩。

人の声の力や暖かみを感じさせる。

アカペラを検索して色々聞いていると、あっという間に時間がたってしまった…



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
幾多りら
YOASOBIのボーカルが幾多りら。
イクラと呼ばれているらしい。

Youtubeを見ていたら、幾多りらのソロでも曲を出している。
そのなかの「ロマンスの約束」という曲がいい。
昨日からヘビーローテーションになった。

特に気に入ったのが、アコギで始まるリアレンジのバージョン。
ネットで調べると、高校生の青春もののドラマの主題歌になったらしい。
元の曲は2019年リリースだが、それよりもシンプルなアレンジになって、声が引き立つ。

YOASOBIではボーカロイドの曲を人間が歌うことに挑戦している、という感じがある。
でも、ソロではそんなに無理をしないでのびやかに歌っているのがいい。
こころなしか、年齢を重ねて歌がうまくなったようにも思う。

高校生の青春ものというのがちょっと引っかかるが、年齢など関係ない。
いいものはいいのだ。

ストレートなラブソングではつらつとした感じ。

才能ある若い人たちが出てくるのは素晴らしいことだと思う。

(追記)
この人、音が飛んで上がるときに微妙にフラットするときがある。
このフラット感が病みつきになるのかもしれない。
意識してやっていると思う。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
教員免許更新制廃止
いよいよ教員免許更新制度が廃止されることになった。
今国会で法律が成立すれば、更新のための講習や手続きが不要になる。

形だけ、教員の資質向上に向けた新たな研修制度の導入に関する規定を、教育公務員特例法改正案に盛り込んだらしい。
廃止される更新制度の目的が、教員の資質向上もうたっていたからだろう。

でも、この制度ができた一番の目的は、そもそも教員になるべきではなかった人を排除することだったと思う。

教員免許更新制度について、Wikipediaにはこう書かれている。

「教員免許更新制の主な目的としては、一定期間ごとに教員が技術や知識を獲得する機会が得られる、教員としてふさわしくないものを排除出来る等、教員の質を維持出来ることである。」

この制度ができるきっかけになったのは、どう考えてもおかしな教員が問題になったからだろう。
わいせつな行為を行うとか、いじめに加担するとか、学級崩壊してしまうとか、コミュニケーション障害があるとか、そういう教員を排除するためという意味が大きかったと思う。

本来は各学校の管理職や教育委員会、教育長が責任を持ってその種の問題を起こした教員を現場から外し、研修等で再教育するなり、現場から離して活用?するなりできればいいのだ。
でも、教育現場の管理職が管理できず、教員の世界は内部浄化は難しいので、更新制度を作り、少なくとも10年に一度はハードル(そんなに高くないが)を設けて排除することが求められたのだと思う。

しかし、現場の評判が悪く(それは当然だろう)、なり手が減っている教員の補充も難しくなってきたので、それを口実に廃止しよう、ということだ。

来年度からは、法的義務がなくなるが、どの程度の教員が進んで大学や教育委員会が行う研修を受講するのだろうか。
実施するところも減るのだろう。

ぼくが勤めていた大学では、更新制度ができると同時にプログラムを作っていくつか実施した。
わりと教員の興味を引きそうなプログラムで、評判は良かったはず。

しかし、10年に一度の研修で、それも夏休みに数日潰す程度(30時間)が嫌だとは情けない。
中教審は発展的な解消を提言したらしいが、みっともない話だ。

一旦作った更新制度を廃止した国はどれくらいあるのだろうか。
ほとんどないのではないかと思う。

やはり日本はガラパゴスなのだ。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:14 | - | - |