2013.11.28 Thursday
Guts
ぼくが中学〜高校の頃は、フォークギターの全盛期だった。
通学の途中に大学があったが、そこの学生がたくさんフォークギターのケースを持って歩いていた。
中身が空のものもあったのではないか、という人もいた。
それくらいのブームだった。
高校の頃は毎日ギターを弾いていた。
「Morris持てばスーパースターも夢じゃない」というコピーが懐かしい。
あの頃が一番よくギターに触っていた頃だと思う。
毎晩、勉強の合間にギターを出してきて弾いていた。
中学の頃はサイモンとガーファンクルのフィンガーピッキングをやっていた。
俗にいうスリーフィンガーというやつ。
最初はドナドナから入り、おとなしくアルペジオで弾いていたが、ポール・サイモンが出てきてこっちや、と乗り換えた。
あの頃出ていたギターの月刊誌がGutsとYoung guitar。
他にもあったが、ぼくはだいたいこれだった。
毎月、どちらかの雑誌を買って、気に入った曲を弾いていた。
Gutsは1969年創刊、いつか廃刊になった。
たくさんスコアが載っていて、たまに気に入った曲のギター譜が載っていたりした。
ポール・サイモンの曲もこれで覚えたような気がする。
この頃の邦楽はまだJ-popと呼ばれるようなジャンルはなく、フォーク、歌謡曲が一緒に載っていた。
と思ってWebで調べてみたら、Gutsの古本を売っているサイトがあった。
創刊3号は18000円もする。
内容はこんなもの。
1969/9 NO.3 集英社 創刊三号
表紙:岡林信康 // 裏表紙〜風が落した涙:小川ローザ〜 // 『 アルペジオ奏法をマスターせよ〜山羊にひかれて、フランシーヌの場合 、禁じられた恋 、ボクサー〜 』 // 『 シューベルツ・杉田二郎くんが作った新曲:朝日の前に』フォーク・ソングはどこへ行く:杉田二郎にインタビュー // 友よ夜明けは近くない:表紙の人・岡林信康に聞く // 新ドラム教室〜リズムの研究:田畑貞一“宮間利之とニューハード”〜 // 今月の最新LP・シングル評// 『 新曲パーフェクト・スコア 』すてきなミュージック:モンキーズ / レッツ・ダンス:オーラとジャングラーズ / 平和を我等に:プラスティック・オノ・バンド / 可愛いあなただから:ズー・ニー・ヴー / 帰らなかったケーン:テンプターズ / 蒼い砂漠:シルクロード / 美しい誤解:トワ・エ・モワ / 悲しみは駆け足でやってくる:アン真理子 / みち:ジャック & ベティー / ミッドナイト東京:川辺妙子 / 涙でいいの:黛ジュン / ガイコツの唄:岡林信康 / 貝殻節:五つの赤い風船 / 死んだ男の残したものは:高石友也 //ジャズの名曲シリーズ:A列車でいこう // 『 マンモス・スコア特集 』昭和ブルース:ブルーベル・シンガーズ / 希望:フォー・セインツ / 七つの水仙:ザ・ブラザーズ・フォア/ アクエリアス・輝く星座:フィフス・ディメンション // オーディオへの挑戦〜エレキ・アンプのQ & A:高橋健二“ブルー・コメッツ”〜 // 『 新連載:野坂昭如のガッツ天国 』 // ジャズ・ギターへの挑戦〜知らないコードをなくそう:沢田駿吾〜 // MUSIC GUIDE // 作曲添削ルーム // *綴込PIN-UP〜ブラザーズ・フォア 、弘田三枝子 、YAMAHA MISIC CAMP〜付
小川ローザ、懐かしい。ミニスカートが風になびくCMは名作だった。
シューベルツ、岡林信康、五つの赤い風船、高石ともやなどフォークも健在だ。
モンキーズが現役だった。テレビでやっていたなあ。
ズー・ニー・ヴー、テンプターズなどグループサウンズも残っていた。
トワ・エ・モアも上手だった。解散してしまったが…。
昭和ブルースも流行った曲だ。
「うまれた時が 悪いのか それとも俺が 悪いのか 何もしないで 生きてゆくなら それはたやすいことだけど…」
なんとも言えない退廃的な歌詞。まだまだ経済は成長していたが、なんか世の中に不満がたまっていたのだろう。
洋楽はブラザーズ・フォアとフィフス・ディメンションが載っている。
おまけにブラザーズ・フォアと弘田三枝子のピンナップが付いている、というのが時代を表している。
この時代、洋楽と邦楽はあまり分けられていなくて、どっちも普通に聞かれていた。
たくさんGutsを持っていたが、みんな捨てた。
必要な物は切り抜いて、箱に大事に入れていたのだが、引っ越しを繰り返してなくなった。
今持っていたら、どうするだろう…。
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