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2015.02.23 Monday
義務教育?
こないだの文部科学省の資料だが、入学生のレベルが低く、カリキュラムの内容が低すぎるという注意が出ている。
前にもあったが、ある大学では、「Be動詞」「過去形」「進行形」を教える英語の授業があったり、割合(百分率)や小数、四捨五入とは何かなどを教える授業が指摘された。 それはそれで正論である。 しかし、ちょっと考えてみてほしい。 それらの知識がないのに、大学まで来た学生がいるということだ。 つまり、中学校の英語、小学校の算数の知識がない高校3年生がいる、ということだ。 大学は、そんな学生を大学が入れるのが悪い、という批判はあまんじて受けないといけない。 小学校や中学校の知識を教える場ではないからだ。 さらに、なぜそういう学生が入試を通ったのかということだ。 入試がいい加減なのではないか、と言われても仕方ない。 そういう知識がないとわかっていて、それをテストしていないのは批判されても仕方ない。 でも、そういう高校3年生がいる、ということは問題にならないのだろうか。 それこそが問題なのではないか。 文科省が、受け入れ側の問題を指摘するのはかまわない。 しかし、小学校、中学校のレベルダウンの責任は誰がとるのか。 いい加減な義務教育をやってしまった責任は誰がとるのか。 そういう指摘を受けた学校は、それを単位にしないといけないほど大量の大学生が、小中学校の知識がない、ということだろう。 そうでなければ、補習なり、学習支援なりでやっている。 実際にはそんな授業をやっている大学は、真剣に学生を育てようとしている、面倒見のいい学校だと思う。 わからないから、教えないといけないのだ。 そういう授業すらやっていない大学がほとんどだと思う。 なぜ、そういう高校3年生が大量にいるのか、それを文科省の役人は考えるべきだ。 義務教育はどうなっているのか…。 |
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