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2015.02.10 Tuesday
石油はどうなる
ずっと、石油はいずれなくなる、という心配があるが昨今の原油安はいつまで続くのだろうか。
もうピークを過ぎたというデーターもあったのだが、その後増えているらしい。 どう考えても、いつかはなくなるのだと思う。 それがいつかはわからないが…。 埋蔵量が増えているのは事実。 ただ、それは掘れば出てくるという今までの石油そのものではない。 今までより深いところまで掘って、圧力をかけると出てくるというようなものも含めての話。 当然、深くまで掘ったり、圧力をかけたりすると値段は上がる。 この1つがシェールオイルと呼ばれるもの。 アメリカでたくさん採掘している。 したがって、石油の値段が高くなると、シェールオイルなどの開発が進む。 逆に、石油が安くなると、値段で競争できなくなって、開発が遅れる。 世の中の方向は、脱石油の方向だと思う。 電気自動車も、燃料電池車も電気で走るのだから、直接的には石油ではない。 ハイブリッド車などもガソリン消費量は少ない。 長い目で見たら、エネルギーとしての石油離れは確実に進んでいる。(日本は火力発電を増やしているから、逆だが…) それにストップをかけているのが、今回の原油安だ。 中東の産油国は石油離れを食い止めたい。 だから、できるだけ長く石油の時代を続けたい。 それはそうだろう。 ただ、それ以外にもいろんな要因が絡んでいるからややこしい。 1つはロシアに対する制裁を有効にすること。 石油はロシアの外貨獲得の大きな手段だから、石油の値段が下がると経済的に苦しい。 ウクライナの情勢等をみると、西側の各国と中東の産油国の利益が一致したのかもしれない。 もう一つはISILの弱体化だろう。 ISILは石油を売って儲けている。 その値段が下がると、ISILは苦しくなるだろう。 中東の産油国はISILを何とかしたい。 石油の値段は世界中に影響を与える。 もちろん、日本にもだ。 急激な円安だったから、この原油安は本当にカミカゼだろう。 ありがたいことだと思う。 このチャンスを上手に使って、何とか景気を回復できたらいいのだが…。 |
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