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2015.02.22 Sunday
ラーメンという食べ物
最近できたラーメン屋に2軒ほど行った。
どうも、ラーメン屋という雰囲気ではない。 ラーメンという食べ物のイメージがだいぶ変わったらしい。 中に入っても、静かである。 「いらっしゃい」というような声も小さい。 なんとなく厨房にいる人達もおとなしい。 要は、ラーメン屋にしては元気がないのだ。 もちろん、ぼくがラーメン屋に求める元気の「期待値」というものがあって、それよりも下という意味だが…。 もともと、ぼくらの20代のころから、「天下一品」などのラーメン専門のチェーン店ができはじめ、そのころからラーメン屋がメジャーになり始めたのだと思う。 それまではラーメンには専門店などなく、中華料理屋で食べるものだった。 「中華そば」というのが正式名称だったかもしれない。 だから、この変化はその後30数年かけて起こったものだろう。 ついでに、ラーメンのチェーン店を調べてみたら、知らない名前がたくさんあった。 でも、ぼくが知っているのは天下一品だけ。 それほど目を引かないのかもしれない。 今やラーメンは個人経営の時代に入ったのかもしれない。 ラーメンブロガーというのもいるらしい。 ラーメン屋を回って、味の感想を書いてアップしているという。 あるランキングで2位の人のデーターベースを見たが、2008年8月からで1970店回っていた。 6年半ほどだから、2372日。 8割以上の日数は一日一食、行ったことのないラーメン屋でラーメンを食べていたということになる。 そういえば、近所にオープンしたラーメン屋も、オープン前に特別に人を呼んでプレオープンしていたが、あれはそういう人たちを呼んでいたのかもしれない。 プレオープンとは、けったいなラーメン屋やなあ、と思ったが…。 ニュータイプのラーメン屋は、いろいろと工夫している。 出汁は醤油、ミソ、塩、鶏ガラなど、いろいろある。 つけ麺もあれば、替え玉もある。 チャーシューだけでなく、貝が入っていたり、トマトが入っていたりする。 入店したら券売機で食券を買う。 ラーメンだけなんだが、何種類かある。 券を買って渡すのだが、買う前から券売機の前で待っている。 これなら、直接払ったほうが早いと思うのだが、ニュータイプにはこだわりがあるのだろう。 お金を扱うと、不潔だという感じもある。 ニュータイプは清潔なのだ。 ぼくの考えでは、とてもラーメンとは思われない食べ物まで、ラーメンになっている。 普通のラーメンを食べたくても、なかなか食べられない。 難しい分野になってきたなあ。 ごく普通のラーメンが食べたくなったら、中華料理屋に行かないといけない。 これが現代。 |
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