考えたこと2

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エイリアンズ
キリンジの曲。
ぼくらの年代ではあんまり馴染みがない。
この曲は長男に教えてもらって知った。

キリンジには弓木英梨乃という女性のギタリストが一時参加していて、それがきっかけで知ったのだが、この曲は弓木は入っていない。

兄弟でやっており、ゆるいユニットという感じのバンドらしい。
この曲は初心者には難しいコードがたくさん出てくる。
何と言っても、b13thの怪しい響きが魅力。

歌い出しの前に半音上の裏コードが出てくる。
これはDr.Capitalという関西弁の外国人がYoutubeで解説しているが、ハッとするコードだ。
こういうJazzyなコードに乗って作られている。

歌詞はなんとも言えない。
「そうさぼくらはエイリアンズ」と言って、社会からの疎外感を表している。
「公団」とか、「街灯」「新世界」「ラストダンス」「僻地」というような昔の言葉も使いながら、モダンなメロディーで歌う。

兄弟のオクターブ違いのユニゾンもいい感じだ。
これはキリンジの名曲。
23年経っても、全く古びていない。

弓木英梨乃がボーカルを取っているKiller Tuneという曲も良いのだが、でもエイリアンズに軍配が上がる。

いい曲だ。



| hdsnght1957kgkt | 音楽 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
声の記憶
今朝、ふと何かの映画かドラマで見た「思い出いっぱいあるから」というセリフを思い出した。
そのセリフを思い出したのはいいのだが、何の映画だったか思い出せない。
アニメだったのか、実写だったのかも思い出せない。

考えているうちに、声が少し蘇った。
男性の声だったはず。
どこで聞いたのだろう。

何となく、高齢の男性の声だったと思い出せた。
ところが、どういうシチュエーションでのセリフだったのか、なかなか思い出せない。
こういうのは、思い出せないと思っているうちに、記憶から消えてしまうので、メモを取ろうとパソコンに書き始めた。

そして、書いているうちにやっと思い出せた。
書いて、目で「思い出いっぱいあるから」という言葉を見ることも、記憶を呼び戻す効果があるのかもしれない。

それは、ぼくが毎週聞いているFMシアターのラジオドラマ「2233歳」の中のセリフだった。
長いことサザエさんで父親役だった永井一郎氏の最後の作品。
このドラマの収録後に亡くなった。

あらすじを番組サイトから引用すると、

「真由子(25)は長期療養型老人病院に介護職員として勤めはじめたばかり。元教師の厳格な母親からは「きっと今度も長くもたない」と言われている。ノロい、不器用、気が利かないで先輩職員にあきれられ、徘徊癖のある患者・久永のお守り係を押しつけられる。久永は、自称、2233歳。真由子は、ウソかマコトかわからない人生の打ち明け話を長々と聞かされるはめになり…。長寿大国・日本。その只中で若い女性が、身近な人と生きる時間を見つめなおしていく姿を描く。」

いいドラマだった。

介護される老人役が永井一郎。
主人公の若い介護士が星野真里。

自称2233歳の老人が、ドジな介護職員と仲良くなり、思い出話をするという話。
老人の生きてきた2233年間の思い出話だ。
だから、「思い出いっぱいあるから」ということになる。
2233年分の思い出だ。

平成25年度文化庁芸術祭大賞を受けている。

思い出を語り終えて、老人は亡くなるのだが、その過程で介護職員も育っていく。
永井一郎、星野真里という2人の声優がとてもいい味を出している。
ラジオドラマだから、声しか思い出さないはずだ。

いいラジオドラマは何度聞いてもいい。
このラジオドラマが放送されたのは2014年。
そこから9年経っても、あの声を覚えている。

ちょうど学校法人を辞める直前くらい。
まだ50代だった。

はるか昔のように思えるなあ。






| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
スナク首相の脱炭素方針
イギリスのスナク首相が、今までの脱炭素政策に誤りがあったので、方針を変更する、という演説をした。

今までの英国政府は誤っていて、今後はそれを正すということだ。
具体的には、禁止、規制、課税に頼るのではなく、人々の同意を重視して、「内燃機関自動車禁止の期限の延期に加えて、ガスボイラー禁止の期限も延期する。住宅の断熱改修義務付けの計画も変更する。ゴミの分別細分化はしない。飛行機への税も食肉への税も実施しない」という方針変更だ。

さらに、「歴代の英国政府はネットゼロのコストについて国民に正直でなかった」と言って、今までの脱炭素(ネットゼロ)の政策にはコストについての議論や精査が欠如していたことを明らかにした。

こないだ「量子もつれ」でノーベル賞を受賞したクラウザー氏が、気候危機説を否定し、気候危機に関する科学が腐敗している、という演説を行った。

インタビューの記事から、内容を紹介する。

「気候変動に関して人々に広められている物語は、危険なまでに腐敗した科学の反映であり、世界経済と何十億もの人々の幸福を脅かしている。誤った気候科学は、大規模なショック・ジャーナリズムの似非科学へと転移している。そしてその誤った似非科学である気候変動は、あらゆる悪いことを引き起こしているとされた。本当は無関係であるにもかかわらず、スケープゴートとなったのだ。この似非科学は、同じ様に誤ったビジネス・マーケティング、政治家、ジャーナリスト、政府機関、環境保護論者によって宣伝され、拡大されてきた。

私の考えでは、本当の気候危機など存在しない。しかし、世界の膨大な人口に良い生活水準を提供するという非常に現実的な問題が存在し、それに関連するエネルギー危機は存在する。このエネルギー危機は、私に言わせれば、間違った気候科学のせいで不必要に悪化している。」

きっとスナク首相も同じようなことを考えたのだろう。
気候危機論者たちは自分たちに都合のいいデーターやシミュレーションを紹介するが、たとえ事実と異なっていてもそれには目をつぶってきた。
それが「腐敗」だと言っているのだろう。
今後は議会は脱炭素に関わる予算を承認する際には、それを達成するための計画を同時に精査すべきだ、ということも言っている。

環境原理主義は金持ちの道楽なのだ。
コストを度外視して、いろんなことを決めてきた。

この方針変更が揺り返しの第一歩になるといいのだが…。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
無給のパラリーガル
一昨日アメリカのAI失業について書いたが、日本でもぼちぼちAIを活用したサービスが出てきた。
弁護士ドットコムなどの、法務業務の合理化をするリーガルテック企業が、その種のサービスをやり始めた。
きっかけは、法務省が「企業間で結ぶ契約書をAIでチェックするサービスは、弁護士法に抵触しないとする指針を公表した」こと。
すでにその種のサービスはあったのだが、これで本格的になる。
今後、AIを用いたソフトウェアなどの開発が進むと期待されている。

ネックになっていたのは弁護士法で、弁護士以外の者が、有償で法律事務を行うことを禁止するという条項。
事実上、契約書のチェックサービスは法律業務に当たらない、ということだ。

サービスの内容は、条文修正アシストというもの。
ChatGPTを使って条文をチェックするサービス。
すでに3000社が契約しているという。

「無給のパラリーガル」というのは、ChatGPTにどんな質問(プロンプト)をしたら、正しい答えが返ってくるかという講習のことだ。
大手の弁護士事務所ではなく、個人でやっているような弁護士も、自分でパラリーガル(弁護士のアシスタント)の仕事をChatGPTにしてもらう、という目的。
そんな時代がやってくる。

そのうち、裁判所で弁護をしたり、被害者、加害者に接見したりする仕事以外の業務はAIに取って代わられるだろう。
仕事の元になる法律や凡例さえ学習すればいいからだ。

これは士業全体に広がっていくだろうと思う。
すでに、税理士、司法書士、会計士、行政書士などのアシスタントとして、ChatGPTは使えるということだ。
ということは、いずれAIは並の人間より賢くなるだろうということで、主な仕事は依頼者がネットで入力したらできる、という時代が来る。

それを邪魔しているのが、時代遅れの法律だ。

少子化で労働人口が減る日本。
前向きな仕事に人を投入するために、士業は減らしていかないといけない。

早い法改正が望まれると思う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
大臀筋
退院して、日常生活は何とかできているのだが、従来のように歩けない。
とにかくスピードが遅いのだ。

脊柱菅狭窄症の手術、入院で一番弱っているのはどうも大臀筋のようだ。
歩くと足のつけねのところがしんどい。
そこがしんどいから、ゆっくりしか歩けないのだと思う。

鍛え方をみると、寝転んで膝を立てて、お尻をあげて身体をまっすぐにする、という運動がいいらしい。
これなら寝ていてできる。
コルセットもジャマにならない。

年をとって入院すると、筋肉が落ちる。
それを回復させるためには、日常生活を送っているだけでは時間がかかるのだろう。

ジムでエアロバイクで運動するのもいいらしい。
臀筋群が鍛えられると書いてあった。
下半身を安定させるためには必須の筋肉だという。

もう若くないのは事実。
名実ともに、高齢者なのだ。
でも、今までできていたことができなくなるのはつらい。

あとどれくらいこの身体と付き合っていくのだろう。
それが分かれば、計画も立つのだが、これが分からないのが人生の難しいところ。
死ぬまでは生きないといけない。

まだ諦めるのには早いと思う。

仕方ないから、頑張ろう。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
3ヶ月ぶりのレッスン
昨日は、脊柱菅狭窄症と手術の入院などで3ヶ月お休みしていたギターのレッスンに久しぶりに行った。
先生の活動はFacebookなどで見ていたが、もうコロナの影響はなくなっていて、いろんなライブに出ている。
めでたいことだ。

久しぶりに行ってレッスンスタジオで会うと、なんとなくやる気になる。
実は退院してから、あまりギターを弾く気にならなかったのだが、昨日行ってまたやる気が出てきた。
やっぱり習うという効果は大きい。

課題がなにかあるわけではなかったので、ちょっとブランクができて指が動かないということで、練習のパターンをいくつか教えてもらった。
一つはドリアンのスケールで、レガートでプリング、ハンマリングをして1回のピッキングで1弦あたり6つの音を出すというもの。
5フレットのAmのフォームで、1弦でドラシドシラと弾くパターン。
これを6弦までやる。

ドリアンというのはAmのキーでファ#が出てくる。
なかなかそこに指がいかない。
普通のマイナースケールを弾こうとするので、難しい。
また、5弦、6弦では3,5,7フレットのストレッチがしんどい。
でも、がんばってやってみよう。

それと、ディミニッシュのスケール。
これも5フレットのAmのフォームで、6弦でラシドレと弾く。
レは5弦の5フレットで弾いて、1フレットずらして、そこでまたラシドレの指使いで弾く。
これを4弦までやって、あとはラシドレの音を想定すると、4弦と2弦、3弦と1弦がそれぞれ同じ指使いにになる。
ディミニッシュは全音、半音の繰り返しで、短三度のパターンにして覚えているのか。
なるほど、と目からウロコだった。

ディミニッシュはいろんなところに出てくる。
V7の半音上のディミニッシュは代理コードだ。

思わぬところで、ディミニッシュのパターンを教えてもらった。
なかなかこういう知識は、一人でやっていると見えない。

指板を見るのにはいろんな見方がある。

やっぱりプロは違うと思った今日のレッスンだった。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 18:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
AI失業
アメリカでAIの活用を理由に、従業員の解雇が起こっているとのこと。
今年8月までに4000人が解雇されたらしい。

大手通信会社のTモバイルUSは、経理や人事など企業内でバックオフィス業務に関わる人をメインに解雇通知を出している。
カスタマーサービスなどの顧客に接する部門ではなく、Aiで代替えしやすいルーチン業務の部門が中心。

コンサルの大手、マッキンゼーは「生成AIの普及により、2030年までにアメリカの仕事の29.5%が自動化される可能性がある、と指摘している。
人員でいうと、1200万人の職業転換が起きる可能性があるらしい。
ホワイトカラーのうち、比較的単純な反復業務(オフィス業務支援や営業職の一部)が代替されるとの分析。

今までいろんな予想が出ているが、実際に解雇されたという報道は初めてだろう。

ChatGPTはどんどん賢くなっているらしい。
どんなふうにチューニングをするのかはわからないが、今利用している人たちが使うことで賢くなるという部分もある。
また、学習する元のデーターを最近のものまで増やしていく、という手もある。
ChatGPT3から3.5で、アメリカの司法試験の下位10%から上位10%までレベルアップしたという事実もあるから、休みなく学習してどんどん知識を増やしているのだろう。

その分、間違っている情報もあるから、難しいところだが…。

90年代から2000年代にかけて、パソコンが普及し、たくさんの仕事がなくなった。
それまで転記しては計算していたような事務が、一気に電子化された。
そろばんや電卓のスキルが陳腐化したのだ。
それらの人たちは、一部は辞め、一部は配置転換した。

その頃に、合理化しなかった役所は未だに遅れている。

日本は労働人口が減り続けるから、仕事が合理化すること自体はいいことだ。
しかし、新しい仕事に移れる人を育てないといけない。

それで、今はリスキリングなどと言っている。
もう一度スキルを身につけるという意味だ。

ぼくらの世代は、IT化の最初の荒波を乗り切った。
人工知能は何度か人間の仕事を脅かすと言われてきたが、今まではそれほどでもなかった。
でも、今回のChatGPTに代表される生成系AIの威力はすごい。

長い目で見て、一部の士業などはほとんどAIソフトに変わっていくと思う。

それらを考えた上で、どういう職業選択を若い人たちに勧めていけばいいのか、難しい時代になったと思う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
1万人の第九2023 1回目練習
今日が2023年度の一万人の第九のレッスンの初日。
くじ運が悪く、高槻の日曜日の19時15分からのクラスに当たった。
今年は男性が少ないという話だったので、いろいろ振り分けられたのかもしれない。

会場は約500人くらいで、7割位が女性。
やっぱり男性はだいぶ少ないのだろう。

今年もマスクとネックファンは今のところつけないとダメとのこと。
マスクはどうしても苦しい人は申請して歌うことはできるが、一番後ろに行くとのことだ。
空気感染ということになったから、マスクなど効果がないことは明らかなのに、バカバカしいと思う。
飛沫など関係ないのだから、ファンも意味がない。
毎日放送の依頼した医師がバカなのだろう。

今年の先生はいかにも声楽指導者という感じ。
世界共通のドレミのハンドサインを教えてもらった。
ドはグーで、レは手のひらを60度に、ミは手のひらを水平に、ファはグーで親指を立てて下に、ソは手を開いて親指を上に、ラは手を開き気味にして前に、シ(ティ)は人差し指を立てて上に、というサイン。

ドとレの間は全音だが、平均律よりも広い全音だと言っていた。
その幅の広さを60度の角度が表しているらしい。
ピアノの平均律ではなく、よりきれいなハーモニーを得るために、平均律から外れた音を出すのかもしれない。
まあ、普通の人にはわからないと思うが、なんだか難しいことを言っていた。

経験者のクラスなので、1回目の練習だったが、最後まで通して歌った。
さすがに、みんな上手だった。

ただ、スタートが遅い。
終わって帰ったら10時を過ぎる。
何とかならないのか…。

ほとんど文句ばかりになってしまったが、2023年の練習の1回目が終わった。

バカげたコロナ対策など欧米では全くやっていないという。
それだけは何とかしてほしいものだ。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 00:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
社会保険料の見直し
ツイッターで経済学者の島澤諭という人がアンケートを取っている。
「社会保険料を消費税で置き換えるべきか」というアンケートで、社会保険のうち医療保険、介護保険、年金の3つのどれを置き換えたらいいか?というアンケートだ。

答えた人は219人で、偏りがあるとは思うが、アンケートの結果は、医療保険14.6%、介護保険6.8%、年金保険(基礎部分)10.5%、全ての社会保険料68%という結果で、圧倒的に社会保険料全部を消費税で置き換えるという意見だった。

社会保険料全部というと、年金60.1兆円、医療41.6兆円、福祉その他32.5兆円であり、そのうち公費で出ていない保険料が77.5兆円。
それを全部消費税で置き換えると、約33%という数字になる。
消費税を3割にしてもいいから、社会保険料の負担をなくせ、というのは働く世代の声としてはもっともなものだろう。

我が国の人口は、100歳以上が約10万人、90歳以上が265万人、80歳以上が1235万人。
全体で65歳以上が3割という状況だ。
社会保険を使うのは圧倒的に高齢者。
受益者負担の考えからいくと、高齢者ほど支払わないといけない理屈。

今や年収300万のサラリーマンが46万の社会保険料を支払っている。
年収の15%が社会保険料で、税金などの比ではない。
さらに、これから80歳以上の人口が増えるので、医療費がどんどん上がる。
どこかで働く人たちの社会保険料を下げないと、少子化など止まるはずがない。

記事によると、現在寝たきりの高齢者が200万人〜300万人いるらしい。
その人たちにかかる医療費が少なく見積もって年間200万円ほど。
したがって、300万人とすると、年間費用は約6兆円。
年金も入れると、寝たきりの人たちに10兆円くらいが使われているらしい。
消費税1%が2.4兆円なので、消費税の4%分に当たるという。

寝たきりの高齢者に10%の消費税の4%が使われている、というのは驚くべき数字だ。

家族が年金をもらうために、胃ろうをしてでも生かしてほしい、という話も聞く。
本当にこの社会保険料を何とかしなくては、もう国が滅ぶのではないか。

こないだ書いたコロナに絡んだ医療の無駄遣いも含め、見直さないといけないと思う。






| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
TVメディアの腐敗
フランスの特派員がジャニーズについて記事を書いている。

冒頭の文章はこれだ。

「温泉のお湯を6カ月間入れ替えなかったことと、50年間何百人もの子どもたちを触ったり、口腔性交したり、肛門性交を強要すること、どちらが重大な罪だろうか。日本のメディアにとって答えは明白のようだ。

日本のテレビ局の幹部らは、今すぐ自分の名刺にこう刷るべきだろう。「弱きを挫き、強きを助ける」。

テレビ局に対して長きにわたって娯楽を提供してきたジャニー喜多川という男が、世界最悪級の連続児童性加害者の1人であったということに対して、日本のジャーナリズムはことごとく「無力」だった。人的、財務的、物質的資源が豊富にあるにもかかわらず。」

欧米のドラマを見ていると、犯罪の中でも児童虐待については非常に厳しい。
刑務所の中に入って、囚人からも嫌われるという。
それほど、児童に対する犯罪は重く扱われる。

一方、たった50人程度の東京オリンピック反対のデモにはヘリを飛ばして取材するのに、ジャニー喜多川の被害者には取材しようともしないのが日本のテレビ局。
癒着していると言われても仕方ないだろう。

続けて書く。

「昨年、福岡の温泉経営者である山田真は、半年間ホテルのお湯を入れ替えず、温泉の衛生記録を改ざんしていたとして摘発された。テレビカメラは、まるで彼が麻薬組織のリーダーであるかのように、段ボール箱の撤去を伴う警察の家宅捜索を取材した。この国民的嫌がらせ(コクハラと言っていい)、緩慢な大衆リンチは、山田が自ら命を絶った時ようやく収まった。

すぐさま、メディアは次のターゲットを見つけた。それは、寿司をなめる自分の姿を愚かにも撮影したティーンエイジャーだ。メディアは彼を赤軍の一員であるかのように「寿司テロリスト」とのレッテルを貼った。次のターゲットは誰だろう? 仕事中に同僚の運転手に「こんにちは」と言ったバスの運転手? 鼻に指を突っ込んだ少年?

いずれにせよ、次なるジャニー喜多川や、統一教会の創始者、文鮮明ではないだろう。メディアは不倫をした有名人を容赦なく攻撃する。それなのに、有名人が何百人もの子どもに対して性加害したことはスルーするのか。」

記事は続くが、要するに日本のTVメディアは自らの利益を優先して事実を報道しないということを書いている。
情けない限りだ。

これと同様のことが、放射能にまつわる報道、反原発についても起こっているのだと思う。
本来第4の権力と言われるマスコミは、真実を報道して、間違った方向に行くのをストップする役割を持っているのだが、日本のマスコミは逆だ。
真実を報道せず、国民を扇動している。

記事の最後の言葉は…。

「今に至っても薄っぺらな反応しか示さないことで、日本のテレビ局はジャニー喜多川のような人物を守る沈黙の陰謀に加担しているのだ。ここでメディアが変われない限り、日本の芸能界が、彼のような怪物にとって理想的な遊び場であり続けることは間違いない。」




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
コロナ騒ぎのツケ
今年度の「骨太の方針」の資料に、「コロナのワクチン接種医師の時給は最大で17万9800円」ということが書かれていたとのこと。
日給にしてもすごい額だが、これが時給だという。
3時間やって、50万という仕事。
ちなみに、最小は3404円、平均は1万8884円。

もちろん財務省の資料だったらしいが、こんなバカなことがまかり通っていたらしい。
資料の見出しは「コロナからの正常化を進める中で、改めて今後の医療のあり方を議論すべき時」。
この3年間、異常に支出したことへの反省だろう。
先進国の中でも死者の数は桁違いに少なかったのに、バカみたいに金を使った。
効果の検証をしないといけない。

しかし、厚生労働大臣は日本医師会の武見氏で、「医療関係団体の代弁者になることは毛頭考えていない」と言ってはいるが、一方で「税収増をどう財源としていくか」という発言もある。
これから増え続ける医療費を税金で賄おうとしていると言わんばかり。
岸田総理も、よく業界の利益代表を大臣にしたものだ。
この人事で医療費が減るとは思えないが…。

以前紹介した「人は家畜になっても生きる道を選ぶのか?」を書いた森田医師がyahooニュースの記事の中でコメントしている。

「医療を “産業” や “ビジネス” として捉えてきた日本の医療制度に問題があるでしょう。アメリカを例外として、世界の先進国は医療を “国民の安全保障” とみなし、ビジネスに開放していません。
 日本人は比較的健康なのに、人口あたりの病床数は世界一で、欧米の5倍もあるんです。
本来なら病床が埋まるはずがないのに、埋めないと経営が成り立たないから埋めているのです」
 これは、コロナ前から厳然として存在していた日本医療の「不都合な真実」だという。
「世界一の病床を持っていたにもかかわらず、その5%しかコロナ病床に使えなかったのは、ふんだんな病床を昔から無駄な治療で埋めているからです。
 そして、それを知っていても国は手を出せません。なぜなら、医療を “自由なビジネス” として病院にまかせているため、お金を交付する方法でしか、病院の方針を誘導できないのです」

今回のコロナでの無駄遣いを二度と繰り返さないためには、医療の体制を変える必要がある、ということだ。

武見功労大臣がそれをやる気があるのか、もうすぐ結果が出るだろう。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
BYDドルフィン
今日中国のBYD社の小型EVの「ドルフィン」が発売される。
BYDは中国のEVの1位で、このドルフィンは世界戦略車の位置づけ。
アメリカのテスラを追いかけている。

ドルフィンは363万円だが、補助金を活用すると298万になる。
この値段で、航続距離を400キロは脅威。
日産のリーフは、同じEVで408万円で、航続距離は322キロメートルしかない。

BYDはもともと電池のメーカーで、電池の材料が安いリン酸鉄系(LFP)のリチウムイオン電池を開発している。
これをブレード状にしてシャシーに配置することで。剛性も上げ、コバルトなどの高い材料を使った電池と同等に近い性能にしているとのこと。

部品の合理化も進めていて、モーター、インバーター、減速機、充電器などを内製して一体化し、コストダウン、重量減にも繋げているとのこと。
内製化は大きな部品にとどまらず、パワー半導体にも及んでいる。
それを使って、インバーターも安く作っている。

EV専用のプラットフォームを開発して、電池一体型のシャシーを使っている。
また、内製していないところは汎用のものを使っており、ディスプレイなどはスマホのチップなどを使って、安く作っているらしい。
物理的なスイッチは省かれて、ほとんどがタッチになっている。

これらのおかげで、安くて長距離走れるドルフィンができた。
2023年度の上期の世界新車販売台数は前年同期比96%も増えて、世界のトップ10に入る。
来年からはタイ工場も稼働し、ブラジルにも工場を作るとのこと。

課題は安定した品質への対応とのこと。

日本でも25年末までに全都道府県に100店以上の販売網を構築して、アフターサービスまで提供する予定とのことだ。

日本ではまだまだEVを受け入れるインフラができていないが…。

どこまでBYDが受け入れられるだろうか。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
2008/5/22のメモ
こないだの続き。
2008/5/22のメモも出てきた。

その年はキャリアの仕事の2年目。
教員が嫌う、序列化という話題。
小中学校の統一学力テストの事を書いているのだと思う。

ぼくの勤務先には、学生には序列をつけるのに、自分たちが序列を付けられるのは嫌う教員が多かった。
ついでに、それをぼやいたメモだろう。
以下にそのまま記す。
-------------------------
勝ち負け

勝ち負けはわかりやすい。

だから、スポーツが好まれるのだと思う。
得点で競ったり、タイムで競ったり…。
大のオトナがスタンドで見ていて、勝ち負けでケンカまでするくらい、熱中する。

柔道はわかりにくくなった。
有効とか、指導とか…。

審美的なものもわかりにくい。
フィギアスケートなどは、その一つ。
だから、ジャンプの回転数が競われるのか。

仕事でいうと、売り上げとか、新規顧客の獲得数とか、クレームの数とか、数字になるものは、勝ち負けがハッキリする。(これも、対外的にはごまかしもあるのだが…)

結局のところ、社会に出たら、勝ち負けで判断されることがほとんどだ。

たとえ数字にならなくても、誰がどれだけの仕事をしたかは、ある程度経験的な確かさをもって判定される。
平等ではない。それは当たり前だ。

一方で、今は小学校で勝ち負けをハッキリさせるのがよくないということで、タイムを計って、似たようなタイムの子どもにかけっこをさせる時代。

どのセンセイがどれだけよく教えたか…というようなことも判断されない。

学校の中は、驚くほど平等だ。

でも、そんなセンセイが内申書を書く。
今は相対評価から絶対評価になったりしているが、それでも内申書は平等ではあり得ない。

統一テストなどをやると、序列化が起こる…というのが決まり文句。
序列化というのは、まさに勝ち負けのことだ。
それはイケナイという。

人生は選択の連続だ。
とり得る道はいくつかあっても、一つしか選べない。
やり直しもきかない。
時間の流れの中で、あることを選択し、あることは選択しないというのが、生きるということだろう。
そして、何かを選択することというのは、多くの場合序列化していることだ。
一番を選ぶのか、二番を選ぶのかは別だし、何を基準に序列化するかは別しても…。

生きることの根幹の部分を否定してはイケナイと思う。

その中に浸っている人たちはよいが、そこから出ていかないといけない人たちはかわいそうだ。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
四十九日法要
昨日は1週間遅れで母の四十九日の法要。
コルセットをして、膝にサポーターをつけて車に乗って葬儀のときに来てくれたお寺に行った。
お寺に行くほうがお布施が安い。

住職が対応してくれたのだが、この人は本山でもトップクラスの布教者だという。
本山から派遣されて、年間100日くらいはいろんなところを回っているらしい。
この寺は、けっこう本堂が立派なのだが、御本尊を修復しないといけない。
それに800万円ほどかかるとのことで、それを集めるというのも自身のミッションなのだろう。
法要の焼香の横に賽銭箱も置いてあった。
こんなの初めてだった。

布教が専門ということで、お経はやはり下手だ。
読み慣れていないのだろう。
読経の声ではないという感じ。
今後はどうしようかなと思う。

ぼくの代までは、一応仏事はやってもいいかなと思う。
数少ない親戚(といっても弟の家族のみだが)が集まるきっかけのようなものだ。
だから、1周忌もやろうと思う。

アマゾンで買った小さな仏壇が父母の住処になる。
不本意かもしれないが、時代の流れと割り切ってもらおう。

問題は墓だ。
霊園に墓があるのだが、ここに母の遺骨を入れるか、それとも墓じまいしてどこか行きやすいところに永代供養するか…。
母は父が建てた墓に詣っていたし、母も入りたいと思っていたとも思う。

父は広島まで行って、戦死した父の父の墓から土を持って帰って、神戸に墓を建てた。
幼くして亡くなった父の弟と母も入っている。
そこに入るべく、たしか赤い字で母の名前もあったような気がする。

母は古典が好きで、仏教のこともよく知っていた。
あの世を信じていたとは思わないが、そういう思想が現世で生きるためには必要だくらいは思っていたと思う。
昨日来た83歳の母の妹は、あの世に行ったら会いたい人がたくさんいて、話がしたいと言っていた。
そういうことを思うことで、死ぬ楽しみができるということだ。

話がそれた。
うちの息子たちは東京であまり帰ってきそうにないし、あんなところに墓があったらおそらく賃借料を払わずに処分されそうな気がするから、今のうちに何とかしたいと思う。

もうしばらくは遺骨は仏壇の中に入れておいて、どうするか考えよう。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 11:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
ペーハー
phという科学の単位で、7より小さいと酸性、大きいとアルカリ性を表すもの。
ペーハーと読むのが普通だと思っていた。
ドイツ語読みだそうだ。

今日ネットを見ていたらphをピーエイチと読むのが現代の読み方と書いてあった。
ピーエイチでは何となく値打ちがない。

その他にも教科書で変わっているものが書いてあった。
鎌倉幕府の成立は1192年だったが、今は1185年だ。
「いい国作ろう鎌倉幕府」という語呂合わせは意味がなくなった。

仁徳天皇陵は大仙陵古墳だし、江戸時代の身分制度の士農工商は教科書では習わない。
日本初の貨幣は和同開珎だったが、今は富本銭という。
世界最古の人類はアウストラロピテクスだったが、今はサヘラントロプス・チャキデンシス。
四大工業地帯は一つ減って三大工業地帯になった。
京浜、中京、阪神になって、北九州は消えてしまった。
太陽系の惑星の数は9個だったが、8個に減った。冥王星は惑星から外された。
松尾芭蕉の奥の細道は、「おくのほそ道」になった。
なんで道だけ残ったのかは不明。
英語で自己紹介するときは「My neme is…」と習ったが、今は「I am…」というらしい。

息子に聞いたら、ペーハーとは言わずピーエイチと習ったとのこと。
Vはボルト、Aはアンペア、mはメートルという通例だから、phをピーエイチというのはちょっとなあ。
いろんなことが、変わっていく。
過去のことさえ、解釈が変わったり、新しい事実が発見されたりすると変わる。

そういえば、うちの父は「the」を」「テヘ」と習ったと言っていた。
教師も読み方が分からなかったのだろう。
戦前か、戦後すぐの話だったと思う。

前にも書いたが、卒業式の定番だった「仰げば尊し」の「今こそわかれめ」など、「分かれ目」だとずっと思っていた。
これが係り結びhttp://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/?eid=233087で「こそ〜め」になって、「別れむ」が「別れめ」に強調されているというのが本当。
今は別れよう、という意味だった。

もう歌われなくなって久しいから、この歌も消えてなくなる運命だろう。
でも、この歌詞で「係り結び」というものが実感できた。
もう47歳になっていたが…。

でも、高校の科目が増え、古典は習わな人が増えた。
入試で古典をなくす大学も多い。
しかし、古典は習うべきだと思う。
歴史も地理も経済も倫理も大事だが、それらの時間を削ってでも古典を必修にしたらいい。

話がそれた。

歌は世に連れ、世は歌につれというが、教科書も世に連れて変わっていく。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 08:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
BYOD
仕事に行っているところが、システム変更で個人認証のためにスマホを使うことになった。
ぼくは派遣会社に所属していて、そこから学校に行っているのだが、派遣会社はできればそれはやめてほしい、という意向。
でも、学校の要望のほうが強くて、結局はそうなってしまった。

仕事で私物を使うということで、社内ルールとしては微妙なところだろう。
そもそも電話を持っていない人や、ガラケーの人はどうするのかとか、仕事で私物を使うということになるので、その線引きはどうするのかとか、決めないといけないことがたくさんありそうだ。

ネットで調べてみても、BYOD(Bring Your Own Device 会社の業務で私物を使うこと)についてはルール作りが必要、と書いてある。
勤務先がスマホを貸与するということなら、それでOKなのだが…。

個人認証をするということは、電話番号を使うということだろう。
電話番号は個人に対してユニークだから、使いやすい。
SMSを使ってやるのだろうか。

個人認証はパソコンよりもスマホの方が圧倒的に楽だ。
そもそもパソコンはパーソナルとはいうものの、多人数でもログインできたりするからややこしい。

その点スマホには電話番号という固有の番号があるし、貸し借りはしないし、最近は生体認証も付いているから、パソコンよりもやりやすい。
銀行のアプリなど、生体認証のおかげで、スマホで使うほうが圧倒的に楽だ。

世の中そうなってくると、スマホを持ってない人はどうするのかと思う。
スマホを持っていないと、仕事ができないということも起こってくる。

法律で「成人はスマホを持つこと」ということにでもしないと、個人の確認などできない。
持っていても、高齢で認知症になると、使えない。

そういえば、大学の出席確認システムで、学生がスマホを持っていることが前提のものもあった。
勤めていた大学は導入しなかったが、あれはスマホが使えないときの救済措置はどうしていたのだろう。
まあ、今の大学生でスマホを持っていない人はほとんどいないとは思うが…。

マイナンバーカードは、それに変わるものになるかもしれないが、ハードルは高そうだ。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
Youtuber受難
国内最大のYouTuber事務所であるUUUMが、2023年5月期決算において。上場以来初の営業赤字へと転落したらしい。
Youtuberが食えないという話は、TiktokやInstagramのショート動画が流行りだして出てきたもの。
コロナの巣ごもりで、直前に増えたということの反動もあった。

確かにギターのレッスン動画も更新がピタッと止まった感じがある。
ぼくがフォローしているギターの先生は10人程度いるが、だいたい月に4,5回の更新だ。
おそらく、実際のレッスンに生徒が戻ってきたので、そっちで食っているのだろう。
コロナの頃は少なくとも3日に1回は更新していた。

コロナ対策はロクでもないものだったが、Youtube上の趣味関連のコンテンツの増加は予想外に良いことだったと思う。
これらのコンテンツのおかげで、たくさんの人が救われた。
教室に行かなくても、ギターの弾き方がわかるからだ。

初心者向けから上級者まで、たくさんのチャンネルができた。
ライブや教室の仕事がなくなり、背に腹は代えられない、ということでできたのかもしれないが、その効果は大きかったと思う。

Youtubeでもショート動画をやっているが、短い分だけ広告料は安い。
15分から20分程度のコンテンツを見る人が減っているのだろう。

実際、15分程度の動画は見て得るものがあるが、30秒や1分のショート動画では時間の消費でしかないと思う。
ショート動画の元祖、Tiktokが発祥した中国では子どものスマホ閲覧時間が制限されたという。

今や世界に広がったTiktokだが、時間を浪費させるための中国の戦略かもしれない。

Youtubeはうまく使えばいいことがたくさんある。

もったいないことだと思う。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 10:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
アメリカのEV報道
アメリカでは日本以上にトヨタはEVに消極的だと悪者にされてきた。

その尻馬に乗って、日本のマスコミも日本のメーカーはEVに消極的という評価だった。
豊田元社長が退いたのも、そういう要因があったと思う。

しかし、ここに来てアメリカのマスコミの風潮もようやく変わってきた。
Seizo Trendというサイトに「ゴリ押し“EVシフト”が失敗しそうな裏事情、米紙が「悪者トヨタ」叩きをやめたワケ」という記事があった。

在米ジャーナリストの岩田 太郎という人が書いているのだが、民主党寄りのNYタイムズ紙がEVのゴリ押しからハイブリッドの再評価に立場を変えたということだから、本当なのだろう。

アメリカではEV販売は拡大しているのは事実だが、一方でEVの在庫が92日分もあるということだ。
一方でガソリン車の在庫は54日分しかない。
また、EV専業メーカーであるテスラは、7500ドルの補助金がついて、値下げも行って、販売台数は伸びたが、営業利益は3%減、営業利益は20%増にとどまったという状況。
この4〜6月期は生産過剰になっているらしい。
トヨタもEVであるbZ4Xの在庫が110日分に対して、HVやPHVの在庫は30日を切っている。
明らかに消費者はEVよりもHVやPHVを求めているのだ。

NYタイムズは2021年には「トヨタはクリーンカーをリードしてきたが、今やクリーンカーを遅らせようとしていると批判される」などとトヨタ批判を強めていたが、つい先日の記事では、

「トヨタは炭素排出量を(原料採掘から廃棄までの)ライフサイクルで見た場合に、EVよりもハイブリッド車がより多くの温暖化ガスを削減できると主張している。もちろんポジショントークの面もあるだろうが、トヨタとつながりのない専門家たちに話を聞いたところ、『トヨタの言い分は正確である』とのことだった」

とついに論調を変えた。
さらに、

「そうした専門家の1人であるハーバード大学ロースクールのアシュリー・ヌニェス上席研究員は4月26日に米下院のエネルギー・商業委員会の一部である環境・製造・重要鉱物小委員会で議会証言を行い、「EVの製造は内燃機関エンジン車より多くの炭素を排出する。EV新車はまず2万8000〜6万8000マイル(約4万5000〜11万キロメートル)を走行しなければ、内燃機関エンジン車に対する排出量削減の優位に立てない」と述べた。これは、あまり運転をしない人の10年分の走行距離に当たるという。」

という意見も出ている。
アメリカは間違いもするが、ちゃんと修正していこうとしている。

翻って、日本のマスコミや学術会議はどうなんだろう。
日本のマスコミはEVを神格化して崇めているし、役に立たない学術会議は何も言わない。
CO2を出さないクリーンなエネルギーである原発について、何もコメントしない。
もちろん、処理水の海外放出についてもだ。

いずれEV化は進むだろうが、鉱物資源や電気を作る過程のことも考えると、まだまだ内燃機関の使い道は残っている。
長期的には鉱物資源の持続可能性を考えると、「内燃機関でCO2を出さない」ということも考えないといけないだろう。

やっぱりトヨタは妥当だったのだと思う。






| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
ジャニーズの罪
ジャニー喜多川の性犯罪の話でジャニーズ事務所の存続が揺れている。
性犯罪については、昔から言われていて、それをテレビ局が取り上げなかった。
BBCが取り上げ、仕方なく日本のテレビ局も取り上げざるを得なくなった。
結局日本のテレビ局は、自分たちの利益を最優先して、真実を隠してきたのだろう。

処理水の風評加害と同じことだ。
なんだか知らないが、科学を無視して自分たちの言いたいことを勝手に言っている。
日本の大手のマスコミはもうダメだろう。

でも、ぼくはジャニーズのもっと大きな罪があると思う。
ジャニーズ事務所が隠然たる力を持って、日本のテレビを見る層の音楽界に与えた損害だ。
なんでテレビに出てくる男性タレントがあんなに下手なのか。
韓国のBTSを見れば明らかだ。

かたやダンスはうまいし、英語も話せて、歌もうまい。
コーラスもきれいだ。
アメリカで賞も取った。

それに比べてジャニーズのタレントのひどいこと。
歌は下手だし、ダンスもそれほどキレがない。
英語も話せないし、海外進出など無理だろう。

そうしてきたのは、ジャニー喜多川の好みに合うタレントばかりを売り出したからではないか。
歌やダンスは関係ない。
そんな基準でやってきたからだろう。

ネット上の音楽では男性も歌がうまい。
それほど深くは知らないが、若い人は上手だ。
米津玄師やヒゲダンなど、すごいと思う。
アニソンなど、海外で評価されているが、日本のマスコミは取り上げない。
結局エンタメの向上などおかまいなしで、自分たちが楽に番組を作れればいいのだ。

テレビ局は政治に関しては下らないことでも大きく扱うのに、ジャニーズに関しては契約継続という。
普通の会社だったら、過去の経営者でも児童虐待で問題を起こせば、契約を切るだろう。
ましてや、過去に告発者もいて、虐待の事実を知っていたのに、見て見ぬふり。
本当に日本のテレビ局はガラパゴス化して、ダメになった。
もう日本のテレビはNHKも含め、報道という役割を放棄した。

ジャニーズ事務所は、自主的にテレビエンタメのレベルダウンを招いた罪で解散すべきだと思う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 07:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
今日から仕事
今日から仕事に復帰した。
一応、コルセットが外れるまでは車で通うことにした。
自費で近所の駐車場に止める。

実際に歩いてみると、平地はいいのだが階段がしんどい。
特に下り。
左の膝が痛いのもあるのだが、それを無視してもちょっとヨタヨタする。
何とか1週間程度でもう少しマシにしないといけない。

コルセットをつけていると、トイレが困る。
いちいちコルセットを外して用を足さないといけないので、個室でしないといけない。
なるべく早く外してほしいものだと思うが、なんとなくコルセットがないと不安なのも事実。
身体を支えてくれている、という感じだ。

腰のところが痛いのは、きっと骨にピンを打つ時に筋肉を切ったりしたからだろうと思う。
傷口のドレーン抜きからはだいぶ血が出ていたからなあ。
その部分の筋肉を戻さないといけない。

職場の人たちから、退院祝いのお菓子をもらって、恐縮した。
コルセットが取れたら、快気祝いを返さないといけない。

今朝は早速1人面談。
机に座って、話すだけなので仕事は問題ない。
ちゃんとできるかな、と思っていたが、さすがに15年の年季を積んだだけのことはあった。

毎朝起きて、自分の居場所があるところに行ける、というのは幸せなことだ。
そして、相談してくれる人がいて、「頑張ります」と言ってくれるというのはもっと幸せなことだ。

まだまだ相談は少ないが、後期の授業が始まるまでにもう少し体力をつけないといけない。

真面目に頑張ろう。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
海に消えた神々 今野敏
今野敏の3冊目。
最初はちょっとエンジンがかからないが、探偵が出てくるとエンジンがかかって一気に読める。

この探偵は刑事上がり。
警察の上からの権力に弱いところに嫌気がさして辞めた。
探偵には馴染みはないが、やはりハードボイルドの匂いがする。

物語は沖縄が舞台で、海底の遺跡の話だ。
そこに新聞社や政治家、沖縄の基地返還、大学などが絡む。

ムー大陸なども出てきて、ちょっと浮世離れした感じがある。
2002年の作品。2008年の文庫本だ。

例によって、ニヒルで自堕落でありながら、情にほだされてやる気になる、という探偵のパターン。
最後はちょっと尻切れトンボの感があるが、勢いで読んでしまう。

スキューバダイビングの装備や潜ったときの感覚など、やったことがないと書けないと思う。
当時は考古学が流行っていて、遺跡の発掘に関する捏造もあったりした時代。
そんな時代の風景も読み取れる。

まだバブルの残り香がある時代。

だからこそ、遺跡を題材にした作品が書けたのだろう。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
明日は退院
明日は10時に精算してめでたく退院となった。
こんなに長い入院は始めてだった。

今日8月分を精算したが、請求書に印刷されているバーコードを自動精算機に読ませ、クレジットカードを入れてOK。
明日も9月分の請求書をもらって、病棟を出たら精算して帰れる。

病院も本当に便利になったものだ。
外来の予約はもう病棟で済ませた。
2週間後に診てもらう予定。

それにしても、あんなにしんどかった脊柱菅狭窄症が嘘みたいになんともない。
そのために手術をしたのだから、当然といえば当然だが…。
あとは打ち込んだピンが骨と馴染むまでコルセットをするだけ。
一番暑い季節は入院していたので、まだマシだ。

毎日2キロは歩いたので、勤め先に通うのは大丈夫だと思う。
ただ、下着を着て、コルセットをして、どんな格好になるかちょっと不安だ。
ちょっとくらい変でも行かないと仕方ない。

病院食のおかげでお腹はへこんだから、なんとかなるか。
コルセットをしている間は、リバウンドしないようにしないと。

8月の15日に入院してほぼ1ヶ月。
長かったが、いい経験ができた。

いろんなところに迷惑をかけて生きている。

リハビリに励んで、頑張ろう。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
触発 今野敏
「スクープ」に続いて、今度は長編。

今野敏という作家、スキューバダイビングや空手の道場をやっているという。
まあ、2006年の本の著者紹介だから、今はどうかわからない。

この本は得意な警察の捜査が舞台。
爆弾の通報を受けた警官の葛藤が描かれる。
それに、自衛隊の2人が加わる。
彼らは軍事のプロとして、警視庁に出向する。
その一人、カンボジアで母を地雷でなくした爆弾のプロが主人公だ。
さらに、どういうわけか、大学の社会学の教室の教授、助教授が出てくる。

これらの人物が、一人の爆弾テロリストを相手にする。

警察の縄張り意識や、キャリア、ノンキャリアの意識など、読んでいて面白い。
途中から止められなくなり、一日で読了。

まだ、インターネットがモデムを介して、ネットスケープでやっていた時代が舞台。
無線LANなどまだ生まれていない。

爆弾を作る方、爆発を阻止する方、両方の気持ちを描く。
作ったことがあるのかと思わせる。
最後まで手に汗握る展開だ。

もっと前に読めばよかったと少し後悔。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 13:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
入院雑感
まだまだ残暑が厳しく、外は暑そうだ。
病院の中にいると、外の様子は全くわからない。
窓から外を眺めるだけだ。

いろんな人が病室にやってくる。
血圧、検温、酸素飽和濃度のチェックの看護師。
食事を持ってきてくれる人。
掃除しに来てくれる業者の人。
リハビリの理学療法士。
薬のことを管理する薬剤師。
部屋の手配などの事務の人。
病室からレントゲンなどの検査に連れて行ってくれる看護助手。
それと、医師の回診。

昔はそんなに分かれてなかったと思う。
今は細分化されて、縦割りになった。
そういえば、診療科も増えた。
どこで診てもらったらいいかを決める総合診療科というのもある。

2022年の医療費が46兆円で過去最高ということだ。
おそらく、今年も増えるのだろう。
ぼくにもその一端の責任がある。

若い人に申し訳ないと思う。
また働いて、恩返ししよう。
減らすためには、まずは健康でいることだ。
そして、働くこと。
ついで、保険証のマイナンバー化を進めないといけない。

今日は日曜日で病院は静かだ。
昔と違って、面会が少ない。
でも、高齢者も携帯を持っているので、話はできる。
空気感染というのに、まだマスクをしているのは解せないが…。

今日はリハビリが休みなので、朝から1キロ廊下を歩いてきた。

今年は知らぬ間に夏休みも終わってしまった。

残り少ない人生、どうやって時間を過ごしていこうか。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 18:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
最後の電話代
母の電話代の最後の請求が来た。
口座を締めてしまったので、NTTからコンビニ払いの請求書を送ってもらった。

母はもう1年ほど自分で電話をかけることもしなかった。
ぼくが行った時に、おばさんにかけて、変わって話す程度。
サ高住にいたときは、何度も電話をかけてきた。
それは面倒だったが、そうやって話を聞くことが結局は親孝行だったのだと思う。

その電話が唯一役に立ったのは、実家の売却の時だ。
コロナだったので、司法書士に電話をかけてもらって、売る意志の確認をした。
本当にギリギリのところだったと思う。
おかげで、相続時にややこしいことをせずに済んだ。

もううちの息子達は固定電話をひかない。
あれは昭和の遺物だったと言われる日も近いと思う。
毎月基本料金を払って、固定電話をひくということだけは、母のためにやろうと思った。

お金を持って死ぬこともできない。
自分のために使うとしたら、それは外せないだろう。
電話をつける時には立ち会った。
ぼくの気休めだったかもしれない。

今日病院に、最後のコンビニ払いの請求書を持ってきてもらった。

今から払いに行く。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 14:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
スクープ 今野敏
これも実家から持って帰った本。
今野敏という作家は、2時間ドラマの警察モノで知ったが、ずっと前から書いていた人らしい。
拳法モノやSFなども書いていたと解説にあった。

これは2009年の作品。
字が大きくて、老眼には楽だ。
藤沢周平の地の文が多いものと比べると、やはり会話が多くてイメージ的には半分くらいの量。
1センチ位ある本だが、半日で読み終わった。

スクープという題名でわかるように、記者が主人公。
はぐれもののテレビの「ニュースイレブン」という11時の番組の記者だ。
上司の言うことはほとんど聞かず、会議には遅れる問題記者だが、スクープはモノにする。

連作短編集だ。
主人公の記者が解決する事件が7作。
いずれもスピード感があって心地よい。

単にマスコミの記者としてスクープを追っているのではなく、当事者の気持ちになって追いかける、という感じ。
物珍しいから、受けるから、という記者根性ではない。
そこが好ましい。

でも、そういう素振りは全く見せず、世の中をシニカルに生きているというポーズだ。

こんな記者が多ければ、世の中もう少し良くなると思う。

今野敏もまだまだたくさんあるぞ。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 18:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
学術会議は役立たず
何度か書いた話題だが、もう一度書く。
ツイッターに出ていたが、日本学術会議の役割は主に4つある。

・政府・社会に対して日本の科学者の意見を直接提言
・市民社会との対話を通じて科学への理解を深める
・地域社会の学術振興や学協会の機能強化に貢献
・日本を代表するアカデミーとして国際学術交流を推進

これを見るに、日本学術会議は今回の処理水の放出について、果たすべき役割があったのではないか。
世界の国々が認め、IAEAが立ち会っている処理水の放出に関して、風評加害を食い止めるのが「日本の科学者の仕事」ではないのか。
今回の放出に関して、日本学術会議からはなんのコメントもない。
国連が報告書を出したときすら、なんの意見もなかった。

彼らが唯一放射能や原発について最近出しているのは2015年の「高レベル放射性廃棄物の処分に関する政策提言−国民的合意形成に向けた暫定保管」というやつだけだ。

これはこれで必要だったのかもしれないが、放射能の科学をもっと啓蒙して、マスコミや一部のホラ吹きの「専門家」たちの言いたい放題であった時に、科学的な視点でコメントできたのではないか。
それによって、不要な自主避難をもっと少なくすることもできたのではないか。
そうすることが科学を学んだ者の義務だと思う。
本当に役に立たない会議体だ。

今からでも遅くはないから、建設的なコメントを出すべきだと思う。

それもできないのなら、やはり学術会議は役立たずだ。
国の予算など使う必要はない。

解散すべきだ。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 19:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
風の果て 藤沢周平
上下2冊の時代小説。
藤沢周平の得意な、お家騒動というか、上層部の派閥争いの小説。
この本は母が中古で買ったものだと思う。
定価は420円だが、裏表紙に鉛筆で300円と書いてあった。

この当時の文庫はだいたい8.5ポイントの字で印刷されている。
今のものは9.25ポイントだそうだ。
今ならもっと分厚くなっていただろう。
ちょっとページが茶色に変色しているが、読み出すと気にならない。

出だしは、主人公の現在から始まる。
そこからすぐ、子供時代に戻り、同じ道場に通う5人組の話になる。
ところどころで、今と過去が入れ子になっている。
なぜわかるかというと、名前が変わるからだ。

5人の中で主人公は正義感の強い、隼太という少年。
江戸時代には次男、三男は婿に出るか、厄介者になるしかなかった。
隼太は婿に出て、藩の要職まで上りつめる。
その縦糸と、5人の仲間がどうなっていくかという横糸がこの物語を作っている。

藤沢周平の筆力はすごい。
まるで江戸時代に武士として仕事をしていたようだ。
それも架空の藩だ。

結局栄華を極めても、ある意味若い頃の夢を捨てて、虚しさが去来する。

もう老境になった身には、染みる小説だった。



| hdsnght1957kgkt | | 10:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
エレベーターのボタン
外国人が日本に来て、便利だと思ったことの1つに、エレベーターで間違った階のボタンを押してしまったら、2度押しで消せる、ということを挙げていた。
これはぼくも大学で勤めた時に始めて知った。
2004年のことだ。

一緒に仕事していた人が、設備に詳しい人で、ぼくが間違った階のボタンを押したら、こうやって消してください、と2回ボタンを押して消した。
眼の前で消えたので、びっくりして、そうなのかと思った。

ただ、全てのエレベーターがそれに対応しているわけではない。
間違って押した時に、2度押ししても消えない所もあった。

この病院のエレベーターはどうかと思ってやってみたら、ちゃんとダブルクリックで消えた。
建物はわりと新しいから、新しいエレベーターは対応しているのかもしれない。

そういう実験をやってみられるのは、一人でエレベーターに乗った時。
周りに人がいると、何となくできない。
わざと行きたくない階のボタンを押すのも気が引ける。
いったいどれくらいの人がこの事実を知っているんだろうか。

この病棟のエレベーターは最新のボタンだ。
コロナ対応で、近くまで指を近づけると反応する。
非接触になっているのだ。

最初に飛沫感染と言っていたので、こういうものもできた。
今は空気感染だから、やってもあまり意味がない。

病院仕様のエレベーターということだろうか。
ボタン一つ一つに感熱センサーか何か付いているのだろうか。

コストアップはコロナの補助金が出たのだろうか…。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 14:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
無所属の時間
ずっと入院していると、実社会から隔離されたような状態になる。
これを山本七平が「無所属の時間」という本に書いていたのを思い出した。

どんな本だったかと思って調べると、アマゾンでは中古の文庫で送料350円、本は1円という値段。
びっくりしたのは古本屋で3万円を超える値段がついているところもあった。
電子書籍化されているので、それなら432円だ。

でも、もう絶版になって手に入らないのかと思ったら、いろいろ新装版が出ていて、やはりいい本は残るんだと思った。

たしか、山本七平は戦後大病を患って、その時に考えたことを書いたのが「無所属の時間」というエッセイだったと思う。
記憶違いかもしれないが…。

山本の場合は、半分死人として扱われた、というようなことだったと思うが、定かではない。

コロナもあって、誰かが来るのは何回かの回診と食事を持ってきてる時。
あとはリハビリの先生と運動しながら話す程度。

ぼくはインドア派だからまだいいが、誰かと話していないと生きた気がしないというような人は辛いだろう。
こうやってパソコン相手に、書いていると気持ちt落ち着く。
つくづく便利な時代になったものだと思う。

テレビは一応あるが、朝ドラの時しかつけない。
地上波とBS1しか見られないから、見るものがないからだ。

そうすると、いろんなことを思い出す。
学校のこと、家族のこと、友人のこと…。
どうしても、失敗したことを思い出すことが多い。
うまく行ったことなどは、思い出さない。

タラレバのこともある。
もしこうしていたらとか、こうすればよかったとか。
ネガティブに引っ張られる。

まだぼくは退院したら仕事があるから、マシだ。
これが、もう仕事を離れてからの入院だったら、もっとしんどいだろうと思う。

ということで、やっぱり手術をしてよかったと思う。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 14:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
LAUNDRY-GATEの想い出
ちょっと退屈な時間が増えたので、もう一度ユーミンの曲をいろいろ聞いた。
前回のベスト20には入れなかったのだが、やっぱり気になる曲がある。
それが「LAUNDRY-GATEの想い出」だ。
1978年のアルバム「紅雀」に入っている。

この曲はまずアレンジがいい。
松任谷正隆と結婚して最初のアルバム。
だから、彼も気合が入っていたのだろう。

イントロのエレピとブラスはダークなイメージで盛り上げて、歌に入るところで明るく変わる。
暗い曲かな、と思って聞き始めると、イントロで裏切られる。
細かく刻まれるハイハットやドラムの音はゲートがかかった感じ。
80年代の先取りだろうか。

この曲の歌詞は学生時代のユーミンの友達の歌とのこと。
元の米軍立川基地の中に洗濯の工場があり、その門がLAUNDRY-GATE。
2駅続くほどの基地の大きさだ。

歌では、この友達に男の扱いやピザの作り方を習ったり、ジミヘンのレコードを借りて、返さなかったなど、想い出が歌われる。

間奏はまたダークなブルースギターのソロに続いて、うって変わって明るいコーラスがかかったピアノ。
凝った音作りだ。

歌の中では、友達は基地のアメリカ人で、見送る約束に寝過ごして、結局会えずに彼女は滑走路から飛んでいってしまった。

「16の誕生日 私にくれた 苦い口紅つけてきたのに…」

そしてまた暗い感じのブルースギターのソロで締める。

この「ジミヘンのレコード」というフレーズがぼくには響く。
あの時代、あの雰囲気、そういう時代を過ごしていた、ということだ。

ユーミンの声でないと、この曲はダメだと思う。

やっぱりこの曲はいい。


| hdsnght1957kgkt | 音楽 | 17:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
退院予定
先週末に話したときには、「今週の水曜あたり」と言っていた退院が、今日の話で「来週の前半あたり」に伸びた。
やはり打ち込んだピンの安定が心配だということだ。
まあ、年も取っているし、仕方ない。
頑張って今週いっぱい過ごそう。

ぼくは過去にも何度か入院したことがある。
一度は、尿路結石の粉砕手術。
水の入ったバルーンを当てて、音波を当てるやつ。
1週間くらい入院したかな…。
これは30年くらい前だったか。

もう一度は脳梗塞で、2週間。
2008年だった。
このときは24時間点滴で、安静にするというやつ。

30年前に入院したときは、たしか病院がにぎやかだったと思う。
誰かがお見舞いに来たり、大部屋の中で話が弾んだりした。
2008年は、そんな感じはなかったか。
入院する人が高齢化したのかもしれない。

今の病院はコロナ対応で、見舞いは原則家族のみ。
それも1回1時間という時間制限がある。
そんなにうるさくないが、それでも気を使う。
もちろん院内はマスク着用だ。

病室はほとんど無言。
ときたま、話し声が聞こえる時もあるが、ほとんど小声。
カーテンを開けて、みんなで車座になるというような風景はない。
父の手術のときには東京の病院に行ったが、そのときは6人部屋で和気あいあいとしていた。

日本は高齢化しているというのがよくわかる。
リハビリで廊下を歩くのだが、ほとんど患者には会わない。
みんなひっそりとベッドにいる。

ぼくの階の病室利用率は7割くらいだった。
病棟によるんだろうが…。

コロナの影響も大きい。
人と話すとうつるという感じの人もいる。
実際、免疫が低下している人も多いだろうし。

家族が面会するディルームは、ほとんどいつもガラガラだ。

今さら言っても仕方ないが、これって良いことなんだろうかと思う。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 17:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
消えた女 藤沢周平
藤沢周平の時代小説。
彫師伊之助のシリーズの1作め。
手違いで2作めを先に読んでしまった。

昭和58年の初版だから、1983年。
今から40年前。
さすがに時代小説だけあって、全く古さは感じない。
当然といえば、当然だが、いろんな機器を使わず、人間の目と耳と足とカンを頼りに物語が進むのは心地よい。

版木彫り職人をしながら、どこかに消えた昔の親分の娘を探す、という物語。
主人公の伊之助は、家庭を失った孤独な男。
自分のルールを持って、ブレないところが魅力で、乾いた存在。
でも、ウェットなところもあって、そこが一層人間らしい。

藤沢周平の新趣向の捕物帖だと背表紙に書いてある。
だいたい、お家騒動とか、派閥争いとか、人情ものとか、そんな舞台が多いような印象だが、この捕物帳は新しい藤沢周平(と言ってももう亡くなっているが)の挑戦だったらしい。

池波正太郎の鬼平犯科帳などとは違って、孤独で重い感じの小説。
それでも、楽しめる。

最後まで読んで、よかったなあ、という読後感が残る。

母の本棚から持ってきた本。
まだまだある。



| hdsnght1957kgkt | | 13:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
塩抜きダイエット
こないだ、執刀医の先生が初めて診にきた。
どうもコルセットを採寸してから、入院して痩せたようで、コルセットがちょっと緩くなったのを見て、タオルを巻くなどして調整してくださいと言って帰った。

安定するまで、頑張ってくださいと言っていた。
やはりコルセットは大事なのだ。

その後リハビリに行って、自転車漕ぎをしながら、Y先生の話を聞いた。
Y先生は今は64Kgだが、この春には72Kgあったらしい。
ダイエットを試してみようと、まずは毎日体重をつけ、食べるもののカロリー計算をした。
基礎代謝とスマホの歩数などから消費カロリーと、摂取カロリーをつけて、毎日やった。
そうすると、計算通りに摂取カロリーが少ないときは体重が減るし、多いと増えるということがわかったという。

それと、塩抜きダイエットもやったとのこと。
塩の中のナトリウムが水分を身体に固定する働きがあるから、それを摂らないと身体の水分が減って痩せるらしい。
ただ、これは短期しかできない。
3日以上やると、身体に悪いとのこと。
身体のむくみが取れて、スッキリするらしい。

食べるものは果物とヨーグルト。
その代わりいくら食べてもいい。
これをやると、本当に身体のむくみが取れて、スッキリして肌もきれいになるとのこと。
ふーん、そんなのがあるのか。

なかなか面白そうだ。

退院したら一度試してみようかと思う。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 09:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
今日から9月
今日は9月1日。
今年は病院で迎えた。
一年の2/3が過ぎたことになる。

あと4ヶ月で今年も終わるのか。
しかし、今年の夏は暑い。
と言っても、この2週間ほどは入院で暑さを感じる場面はなかったが…。

2016年の9月1日に、それまで毎年9月1日に書いてきたことをまとめていた。

どういうわけか、9月1日は区切りの感じがある。
2017年以降の9月1日の記事を見てみると、

2017.9.1 一万人の第九 練習3回目
そういえば、17年から1万人の第九に応募した。
この年は最初の年で、気合が入っていたように思う。

2018.9.2 高校野球のマーケット
高校野球が商業化して、学校の宣伝に使われ始めたという記事。
知らない学校が増えた。

2019.9.1 エンジン技術者
この頃から、EV熱が高まってきた。
ドイツのコンチネンタルが、エンジン技術者を配転してソフトウェアの技術者にする、というニュース。
まだやっているのだろうか。

2020.9.1 9月になれば
20年にも過去の記事をまとめていた。
すっかり忘れていた。

2021.9.1 もう9月
ユーミンの「九月には帰らない」のことを書いている。
この歌はこう暑いとしっくりこないが、もう少し涼しくなると心にしみる歌だ。
「くがつ」という響きがいい、という考察。なかなかいい。

2022.9.1 有機LED
今書いているこのパソコンに買い替えて、有機LEDにしたことを書いている。
有機LEDはまだ見にくいという失敗談。

このブログ、いつまで続けられるのだろうか。
これで6099個目の記事。

途中からキャリアの仕事を始めて、エントリーシートや履歴書の添削をすることが増え、そのためには自分でも文章を書く練習をしようと思って続けてきた。
その効果はあったように思う。

とりあえず、仕事を続けている間は頑張ろう。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 13:54 | comments(0) | trackbacks(0) |