考えたこと2

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パリ白熱教室
1ヶ月ほど前から、金曜日にEテレで「パリ白熱教室」というのをやっている。

先生はピケティ氏。
経済界では今ひっぱりだこの有名人になった。
こないだ日本にも来て、東大で講義をしたりした。

まだ40代で若い。
実際、数十名の学生を相手に講義をするのだが、若々しい姿。
白いカッターシャツで、ノータイでスライドを示しながら話す。

ピケティはパリ経済学校の教授で、フランスの経済学の中心。
以前やっていたマイケル・サンデルのハーバード白熱教室とは違って、小さい教室で授業する。
フランスらしい。

ピケティはウォール街のデモを起こした原因の1つになった、格差のことを指摘した。
アメリカでは、たった1%の富裕層が25%の富を持っているという。
そんなことが明らかになって、「我々は99%だ」というデモが起こった。
ウォール街は金融資産で儲ける富裕層の象徴だからだ。

それにしても、ピケティは若い。
時に頭の上で手を組んで、考えたこんだりする仕草はいかにも初々しい。

フランスは革命を起こした国であり、自由・平等・博愛を国旗に表している。
だから、格差には敏感だ。(といって、フランスに格差がないわけではないが)
ピケティは、どちらかというとフランスの左派の考えを持っているのではないか。

ドイツ以外のヨーロッパの先進国は、いずれも低成長の時代に入っていて、若者たちが苦しい傾向がある。
イタリアやスペインは大変だ。もちろん、ギリシアはもっと大変だが…。
だからこそ、富を再配分するシステムを作り、ちょっと古いが「頑張ったら報われる」という社会を作らないといけない、という考えだと思う。

昨日の最終授業では、世界のGDPの10%の資産が、隠れ資産になっている、という。
これらは主に世界の所得上位層のものであり、タックスヘイブン(税金を取らない地域)に隠されているとのこと。
この隠れ資産を表に出してちゃんと課税しないと、格差は広がるばかり、ということだった。

これらを各国の過去300年の税務データーを集め、数字で説明している。

「21世紀の資本」という本はアマゾンで5940円。
728ページもある。
それでも、売れているらしい。

これでピケティ教授はどれくらいの富を得るんだろうか。

格差の問題よりも、それにちょっと興味がある。



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