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2015.02.17 Tuesday
クロネコヤマト
ぼくはヤマト運輸の株主だ。
小倉社長の本を読んで、感激して株を買った。 残念ながら、小倉社長は亡くなってしまったが、ヤマト運輸のDNAは社員に生き続けているんだろう。 小倉社長がヤマト運輸のクロネコ宅急便を普及させるために、当時の郵政省や運輸省と戦ったのは有名な話。 一人で国家権力と戦い、そして勝った。 勝ったのは、クロネコヤマトの宅急便のお客さんたちが、たくさんいたからだ。 それは、小倉社長が本当にユーザーの立場に立って、安くて便利なものを、世の中のために作ろうとしたからだろう。 こないだ日経の記事を読んだが、この小倉社長が、社内の主だった人たちが集まった会議で、こういう質問をしたらしい。 「お客様が喜び、会社が損すること。営業開発部長として君はやる(実行する)かね?」 この営業部長は結局答えられなかったのだが、その時に社長はこう言った。 「お客様が喜び、会社が損すること。基本はやる(実行する)のです。そして、会社が損しない仕組みをつくるのが君(営業開発部長)の仕事です」 こういう人が上にいる会社は強い。 もちろん、それだけの力量があって、こういう事を言うという意味だが…。 単に会社が損しても、お客様が喜ぶことをやる、というのはキレイ事。 その後に、会社が損しない仕組みを作らないといけない。 それを考えて、実行出来る人が求められている。 まあ、100%やってしまってからだとシンドイから、やる前に考えないといけないが…。 でも、「お客様が喜ぶ」ということが需要であり、小倉社長はそれで世の中をよくしよう、と思っていた。 それは残された著作を読むとわかる。 松下幸之助や本田宗一郎、井深大といった日本の経営者の神様がいるが、みんなメーカーだった。 モノづくりの会社の人たち。 でも、小倉昌男は物流の会社だった。 物流を通じて、世の中のシステムを変えてしまった。 規制でがんじがらめの日本で、国民のために国と戦ったのが、クロネコのヤマト運輸。 こういう経営者がもっと出てくると、日本もよくなるんだろう。 小倉社長みたいな人が、本当に世の中を変えていく。 もっと生きてほしかったなあ。 |
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