考えたこと2

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フェンダーのサブスク
アメリカではギターが爆売れしているらしい。
何度か書いているが、ギターメーカーのフェンダーがやっているギターのe-learningも好調なようだ。
Fender Playというサブスクリプションのオンラインレッスンサービス。
月額いくらかを出せば、使い放題というものだろう。

今年の5月に日本に上陸した。
コロナ禍も手伝って、アメリカでは多くの利用者を獲得したとのこと。

フェンダー社の調査によると、ギターを始めて1年以内に躓く人が多いことと、楽器屋の店員に男性が多く、女性が楽器屋で買いにくい、ということがあった。
これは日本でも同じだろう。
ぼくらでも、店員さんには声をかけにくい。
実際に楽器を触ってみたいと思っても、なんとなくはばかられる。

「楽器というリアルの商品と、デジタルの融合でLTV(顧客生涯価値)を高めた好例」と紹介されていた。

今は店に行かなくても、通販で買うことができる。
楽器屋さんでも、女性のギター専門の店員もいる。
実際、ギターを見ているのは男女半々くらいになった。

ギターの練習という意味では、コロナ禍以降、Youtubeがその役割を大きくしたと思う。
いろんなギター講師が、自分のチャンネルで教えている。
買ってすぐの人向けの、弦の張り方から、チューニングメーターの使い方、持ち方などの講座。
アコギ、エレキともに初級者から中級、上級者向けのコンテンツが山ほどある。
コロナ禍で対面レッスンができなくなったギター講師がたくさんいたことと、Youtubeで動画を作るための機器が安くなって、誰でも少しの機材さえあればできるようになったからだ。

フェンダーのサービスがなくても、Youtubeでいくらでも学べる。
実際、今の人たちは本当に恵まれていると思う。

ぼくらの頃はこの音、どうやって弾いているのだろう、ということが多かった。
でも、今はいろんな講師が実際に動画でやって見せて、こうやってやると教えてくれる時代。
それも無料でだ。
いい時代になった。

フェンダーの動画は4000種以上もあって、ジャンルも広い。
1つが3〜5分。
料金は2400円とのこと。

アメリカには日本のようなギター講師がただで教えてくれる動画は少ないのだろうか。
いずれにせよ、一時はギター人気は落ちたといわれていたが、また増えてきそうな感じだ。

楽器を弾くというのは、とても楽しいことだ。

ぜひ、日本でももっと広がってほしいと願う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
拓郎の引退
吉田拓郎がラストアルバムを出した。
彼ももう76歳。
いつの間にか、Abexに移籍していた。
昔は小室等らと作ったフォーライフレコードというレーベルだった。

「ah〜面白かった」というアルバム。
これも最後ということで、なんとなく買ってしまった。
昨日届いてDVDを見たが、年をとったとはいえ現役として活動していただけあって、年齢の割には若い。
それでも、ライブで声が出にくくなって、歌える間に辞めるという決断をした。

最後のアルバムは9曲。
今月アルバムを出した小田和正、山下達郎がすでに発表済みの曲を入れたアルバムを出したのに対して、吉田拓郎は小田和正とコラボした「雪」の1曲を除いてすべて新曲。
意地を見せたという感じ。

2003年に肺がん、2014年には咽頭がんで、大きな病気を2つも乗り越えて生きている。
大したものだ。
命のありがたみを感じたのだろう。

吉田拓郎は1970年にデビューした。
万博の年だったか…。

広島フォーク村から出てきた時は、反体制というイメージが強かった。
「古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう」というフレーズに、ぼくらは心を動かされた世代。
「イメージの詩」だ。
この頃はまだマイナーな存在だった。

ブレイクしたのは「結婚しようよ」だったと思う。
「ぼくの髪が肩まで伸びて君と同じになったら」という歌詞。
この頃は普通の男性も、髪を伸ばしていた。

でも、ぼくが吉田拓郎をよく聞いていたのは「結婚しようよ」までだ。
持っているアルバムはLPレコードの「人間なんて」の1枚。

フォークソングの流れから拓郎のファンになった人は、たいがいこのあたりでもう終わっているのではないかと思う。
その後歌謡曲(と言ったら怒られるかもしれないが)の世界に入って、聞くのをやめた。
やっぱり、拓郎といえばメッセージソングだった。

最後のアルバムの曲はやけに「愛」が出てくる。
大きな病気をして、それを感じた場面も多かったのだろう。
DVDでも「愛」の話をしていた。

70年当時は、売れたらファンから自己批判を迫られたりした。
コマーシャリズムに走るな、というようなことだ。
そんな時代を乗り越えて、今は76歳。

聞けば、やっぱり拓郎の曲だ。
この人はあんまり変わらなかったんだと思う。

同世代のミュージシャンとはあまり関わらなかった。
自分が古くなりたくないから、常に新しいものを追いかけようということらしい。
唯一の例外は今回思い出づくりのために一緒にやった、小田和正だった。
そういえば、南こうせつなどがよくやっている、思い出のフォークみたいな番組で見たことはない。

それでも、拓郎節は健在だった。

いい終わり方をしたと思う。

お疲れさま。



| hdsnght1957kgkt | 音楽 | 20:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
市会議員半減案
広島市の安芸高田市長が、市議会議員を半減する条例案を議会に出して、否決された。
こないだネットのニュースに出ていた。
勇気ある市長だと思う。

現在16名いる議員を半分の8人にするという案だ。
市長は提出する理由について、「居眠りをする、一般質問をしない、説明責任を果たさない、こんな議員はいらないという声を多く聞いている。抜本的な財政健全化の必要性や市民の評価に基づき、議員を16名に据え置く必要性と正当性がないという判断に至った」と言っている。

市長はメガバンク出身で、市長提案の副市長の人事が否決されたりして、市長と議会の溝が深まっていたらしい。

しかし、議員が多すぎる、という声はどこの自治体でも同じではないか。
安芸高田市のように、人口が減っているところは特にそうだろう。
現在の人口が27276名で65歳以上が11010名で4割が高齢者だ。
平成26年には30562名いたのだから、それから1割減。

人口が270万人のシカゴでは、議員は仕事が兼業で、10人くらいと聞いたことがある。
米国地方議会の議員数と年俸というページがあったが、ここには以下の記載があった。

「日本の地方議員の数とその報酬は、世界一多く高いと聞いていたが、何と、あのサンフランシスコ市議会ですら、以下の写真にあるように、わずか11人の議員しかいない。しかも年俸は当時わずか250万円程度、現在(2004年)でも450〜500万円とのことだ。さらに、私たちが3年前に現地視察したミネソタ州議会の場合でも州議会議員の年俸は日本円に換算し400万円ちょっとであった。」

サンフランシスコは人口が87万人。
安芸高田市に比べて約30倍の人口で、議員の数が約2/3。
どう考えても非効率だろう。

「米国における地方議会議員、とくに市町村議員は日中は議員活動以外を行い、夕方以降に議会活動をすることが一般的となっている。」

たしか、議員は副業でやっていて、別の仕事と兼務ということも聞いたことがある。
そういえば、シカゴの消防士のドラマで、消防士をやりながら市会議員、という場面もあったぞ。

まあ、報酬はさておいても、人数を見直すのは急務だろうと思う。

尼崎の市会議員は42名もいる。
全員年俸は1000万以上だ。
半分にすると、2億1000万円が削減される計算。

市議会のインターネット中継を義務付けて、活動のありさまを市民に公開するべきだと思う。

それから、選挙で判断すればいいのだろう。
日本の地方自治は問題が多いと思う。

一番の問題は、当事者が問題を隠していることだ。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
poiq育成プロジェクト2
4月にソニーの会話するロボットpoiqの育成プロジェクトを申し込んだが、今回メールが来て、2次の抽選をするという。
ぼくは話し相手になるロボットというのは、認知症の予防に有効だと思っているので、ぜひとも参加したいところ。

コロナでうちの母の認知症はかなり進んだ。
ちょうどコロナの時期に足の骨を折って入院したからだ。
その間はほとんど会えなかった。

退院して今の施設に入ったが、そこもコロナで面会時間が制約された。
せっかく行っても、すぐに帰らないといけない。
そんなこんなで、だいぶ認知がひどくなった。

話さないと、声も出にくくなる。
ヘルパーさんが話しかけてはくれるのだが、忙しいから、そんなに話し相手になる時間もない。
施設内でずっと暮らしていると、刺激がなく、だんだんと脳が働かなくなるのだろう。

だから、AIが発達して、向こうから話しかけてくれるようになると、だいぶ状況は変わると思う。
顔色を見たり、表情から、適切な声掛けができて、話し相手になってくれるロボットがいれば、だいぶ良くなるはずだ。

たとえ、家族のことがわからなくなっても、話しかけてくれるのは大きい。
一日、話しているだけで、だいぶ認知症はマシになると思う。

poiqの育成プロジェクトに関われなくても、このプロジェクトがうまく行って、だいぶ話せるロボットができたら、それは買いだと思う。
今から慣れておこう。

ソニーに頑張ってほしい。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
山下達郎 Softly
山下達郎の新譜を買った。
初回限定盤でアコースティックのライブのCDも付いたもの。

ぼくが達郎を知ったのは友達の下宿。
Windy Ladyを聞いて、すごい人がいるなあと思った。
単身でアメリカに渡って、レコーディングをしてきた。

その後、80年代のレコードは出たら買っていた。
Spacy、For you、Go Ahead、Moon Glow、Melodies、Ride on Time…。
あの頃の達郎は別格だった。

LPを買うたびに、すごいと思った。
どうやってこんな曲が書けるのだろうとも思った。
でも、結果的には吉田美奈子とのコンビだったから、書けたのだろう。
吉田美奈子との曲作りが化学変化を起こしたのだ。
1+1が100になったという感じ。

何度か書いたが、達郎が竹内まりやと結婚して、それまでやっていた吉田美奈子とのコンビを解消して、聞く気がなくなった。
やっぱり達郎は吉田美奈子というパートナーがいて、初めて達郎だった。

彼ももう69歳。
年を取って、声に張りがなくなった。

今回アルバムを買ったのは、長いこと離れていたが、もうぼちぼち終わりが近づいたから、初期の達郎ファンとしての義理だった。
でも、聞いてとても残念だ。

やっぱり達郎は一人では魅力がない。
歌い方も変わった。
粘っこい歌い方で、まるで演歌のようだ。
あのポップミュージック好きの達郎でも、演歌に回帰するのか。
やはり日本人。

80年代の達郎サウンドはかけらもない。
彼自身、あの頃のアルバムが海外で評価されているのをどう思っているのだろうか。
同一人物が作った音楽とは思えない。

ただただ残念だ。



| hdsnght1957kgkt | 音楽 | 22:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
日本の農業
日本の農業に関わりたいという学生が来た。
若い人でそういうのは珍しい。

今の農業は後継者不足やずっと課題の大規模化など、問題が山積している。
個人的には、日本の農業は輸出産業になるべきだと思う。
日本の食べ物は美味しい。
日本食が人気なのだから、日本の食材も輸出の可能性が大きいはず。
常時輸出することが、食料自給率を上げることになり、それが食料安全保障にもつながる。

とはいえ、そんなことを今言っても仕方がない。
その学生は幼少期に祖父の畑を手伝ったりして、農業に興味を持ったという。
そして、食べることが好きで、食事を楽しんで食べることで共働きの両親の帰りを待っていたらしい。
だから、私は日本の農業の未来を明るいものにしたいという。
エライ学生だ。

日本で農業というと、やはり農協だ。
全農を始めとしていくつか受けた。
しっかりした学生だったから、最終面接まで行ったが、地元でない弱みで落ちた。

気の毒だったが、それから少し音信不通になった。
コロナ禍が続いていたから、自宅で頑張っていたのだ。

今度は地元の農協関連企業と農協と対抗している米関係の会社を受けた。
見事に2つとも内定し、こないだお礼に来てくれた。
そんなにお世話したわけではないが、律儀な学生だ。

ちゃんと日本の農業の問題点や課題を理解していた。
その上で農協関連に就職する。

ああいう学生が農業に関わるのなら、少しは日本の農業の将来も明るくなると思う。

頑張って欲しい。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
パスワードの長さと構成
尼崎市が一躍有名になった。
全市民のデーターをダウンロードしたUSBメモリを、委託社員が持って帰る途中で泥酔して、カバンごとなくなったという不祥事。

きっと、こんなことは日常的に行われているんだろう。
委託先の社員も、まさかそんなことになるとは思わなかったのだ。
ルール違反だから、それは罰されなければならない。

しかし、その記者会見で市の担当者がパスワードの桁数と構成を話したというのは、あまりにもリテラシーがなさすぎだ。
それも、その事件の記者会見(生中継)で言ったのだから、常識を疑う。
おそらく、まともな人材がいないのだろう。

それも、USBのファイルはパスワードで保護していたのか?という質問に回答するために言ってしまったのだから、情けない。
担当者にしたら、この桁数で、こういう構成でパスワードを設定しているから大丈夫、ということが言いたかったのだろう。
それでも、そんなことを言うのは「担当者がバカだ」ということを大声で叫んだようなものだ。

パスワードがどういう桁数で、どういう構成でセットされているか、というのがわかるだけでも、悪意を持って解読する人たちにとっては大きな情報だ。
桁数がわかっており、構成(大文字、小文字、数字、記号)の種類がわかれば、その組み合わせを順番にトライすれば解読できる。
桁数や構成がわからなければ、それぞれ場合の数が増えて解読が難しくなる。
これはITやセキュリティの問題ではなく、常識だろう。

尼崎市は人口が40万の阪神間の大きな市だ。
そこの公務員が、そんな常識もない。

こんな状態では、こないだ書いた「自治体DX」など出来るわけがない。
| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:50 | - | - |
日本の半導体産業
元富士通の人が日本の半導体が凋落した原因を語っていた。
今の若い人たちは知らないが、日本の半導体はほんの40年ほど前には世界を支える勢いだった。
世界シェアは、1988年の約50%から2019年には約10%まで落ちてしまった。

家電だって、世界中で有名だった。
今はアメリカ、台湾、中国あたりが強いのだが、それ以上の勢いだった。

現在、半導体不足と言われているが、当時より半導体の利用は増えていて、本当に惜しいと思う。
ぼくもなぜ日本の半導体がダメになったのか、知りたかった。

1960年代の初め頃、ソニーがトランジスタラジオを発売して、父が買ってきたのを思い出す。
思えばあのトランジスタが半導体の幕開けだった。
それまでは真空管を使っていたが、それが豆粒大のトランジスタに置き換わって、飛躍的に値段も下がり、信頼性も上がった。
当時のソニーのラジオは今のスマホを分厚くしたような大きさ。
ダイヤルで周波数を合わせると、ラジオ局の声が聞こえた。
自慢気にラジオを持って帰ってきた父を思い出す。

ぼくが中学の時にはもうトランジスタラジオなどという言葉はなかった。
ラジオはトランジスタが当たり前だったからだ。
FM局が開局し、ステレオ放送が聞けるようになった。
電界効果トランジスタ(FET)というようなものも出てきた。
オーディオ業界は、ソニー、パナソニック、三菱電機、シャープ、東芝、日立、オンキョー、サンスイなど、高度成長と相まって本当に世界を席巻する勢いだった。

そして1970年代には、大型コンピューターの時代が始まり、1980年代には世界のIBMが日本の富士通やNEC、日立などを訴えた。
プログラムの著作権を使って、なりふり構わずやってきた。
それだけ危機感が大きかったということだ。

そのあたりから、どんどん不調になった。
もともと、アメリカやヨーロッパに追いつけ追い越せでやってきたしわ寄せも来たのだろう。
それでもまだ50%のシェアを持っていたのだ。

時代はパソコンになって、品質よりも値段が大事になった。
それまでの日本の半導体は35年保証の世界だったが、パソコンはもっと寿命が短く、10年も使わないからだ。
今ではそれがスマホになった。
台湾のTSMCは技術開発についてはスマホに照準を当てているとのこと。
日本の半導体産業は、その流れに乗り遅れたということだろう。

その原因はあくまで半導体は会社の一部門だったからだという。
決定権がなく、大きな投資ができなかった。
日本は2000年代になって半導体事業が総合電機から独立したが、欧米に比べて10年遅かった。
その間に設備投資も膨大になった。

資金力もなく、技術者も流出し、今や世界シェアも10%まで落ちた。

一つの原因は人事制度。
それが壁になって、優秀な人財を登用できなかった。
人材の流動性が低い日本は、トップの人財の処遇ができない。
高給が払えないからだ。

もう一度、半導体の強い日本に戻すためには、まずは人の流動性を上げないといけない。

手遅れかもしれないが…。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
自治体DX
自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)の話。
デジタルトランスフォーメーションだから、コンピューター関連だ。
自治体でコンピューターを活用して、業務を効率化しよう、ということになる。

いろんな自治体で掛け声はかかっているが、なかなか進まない。
コロナ禍の自治体の状況を見れば、すぐにわかるだろう。
手書きや、ファックス、電話というレガシーに頼った(というか、それでいいと思っていたらしい)仕事の進め方が今までやられていたのだから、自治体内部の仕事のやり方は推して知るべしだ。

行政のシステムは、自治体内部にわかる人がいないから、IT業者も敬遠しているという。
国はデジタル庁を発足させて、行政のDXにようやく手をつけた。
メガクラウドを構築して、自治体のシステムを移行するはずだ。
でも、自前でそういうことができない。
理解できる人もいない。
そういう状態では、IT企業も怖くて手を出せない、ということらしい。

ITの大手も技術者が足りないし、その下請けも技術者不足。
だから、いくら旗を振られても…、ということだろう。

技術者の養成をもっとやっておくべきだったのだ。
といっても後の祭りだ。
このあたりが日本の産業の敗退の結果論なのだろう。

各自治体にITの専門家がいれば、できることとできないこと、お金がどれくらいかかるか、各プロジェクトの優先順位などの重要案件の判断ができる。
それが無理でも、ある程度説明したらわかる。
でも、そういう人すらいないのだろう。

効率化が進まないのは、効率化を進めれば仕事のやり方が変わるし、人数が減るからだ。
その減った人数をITに回せばよかったのだが、仕事が変わるのを拒否するので、それも無理だった。
こんな組織でITが進むわけがない。

だからこそ、保健所で電話をかけ、FAXでデーターを連絡するといった非効率な仕事が残っている。
20年ほど遅れているのだ。

そして、公務員試験ではITリテラシーなど一切問われない。
何十年も同じ試験をやっている。

いったい、どうやって自治体のDXを進めるのだろうか。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
クジラの肉
小学校の給食でよく出たのがクジラの肉。
生姜と醤油で味がついていた。
月に何度かは出ていたと思う。

うちの父はクジラに偏見があって「クジラの肉なんか出すのか」と言っていた。
当然、ぼくは何の偏見もなかったから、結構好きだった。
柔らかく煮てあったし、美味しかった。

昭和40年前後の給食はまだパンだったから、いつもパンとマーガリンがついていた。
パンとクジラの肉というのも変な取り合わせだったが、それが当然だった。

まだ捕鯨が禁止されていなかったのだろう。
クジラは戦後の日本にとっては、貴重なタンパク源だった。

この歳になると、時々しょうもないことを思い出す。
人間、暇になったらそういうものなのだろう。
今は月曜から土曜まで働いてはいるが、精神的には楽だ。
だから、そういうことも思い出すのかもしれない。

時々居酒屋などでクジラのメニューがあったりするが、ぼくの知っているあのクジラではない。
クジラも高級品になった。

給食で食べたクジラが懐かしい。

もう一度食べたいと思う。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
進化系統樹
Newsweekの記事に出ていた。
進化系統樹の大部分に誤りの可能性があるらしい。

進化系統樹というのは、たしか生物の教科書に載っていた。
どの生物がどこから分岐して進化してきたかということを表している。
でも、それは遺伝子の調査とは相容れないものもあるらしい。

遺伝子での調査が可能になる前は、骨格が近いものを同類としてきた。
普通のやり方だろう。

ところが、遺伝子を調べられるようになって、分子生物学というのが出てきた。
遺伝子配列の近いものが、進化の過程が近いということだ。
そういう分類の手法でみると、実は骨格上近いと考えられてきた生物が、系統樹の違う枝に属しているというような例が出てきている。
分子生物学的に見たほうが、地理的な分布との矛盾も少ないらしい。

この分類法で見ると、ネズミの仲間とされていたハネジネズミやマナティーは象と同じ系統になる。
結果的にはネズミみたいな形だが、違う進化の過程を辿った。

新しい解析技術が開発されると、それまで正しいと思われていたことを覆す。
そういうことは歴史上も繰り返されてきた。

天体望遠鏡ができて、天動説が地動説に変わった。
今まで当然のごとく太陽が動いていると思っていたら、逆だったということだ。
それが受け入れられるまで300年かかった。
これには、教会が絡んできたからだろう。

人類学が人類の起源を研究していたが、これも細胞の中のミトコンドリアを調べることで、アフリカが起源であることがわかった。
遺伝子から科学的に推論することで、これも決着がついた。

今回の進化系統樹は、分子生物学が正しいとわかっているので、もっと早く修正されると思うが…。

それでも、先人が積み上げてきた実績をそう簡単に覆せないのかもしれない。
この辺が人間のややこしいところだ。

純粋なアカデミズムは理系でも難しいのだ。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
くもわ
以前、割合の「くもわ」のことを書いたが、今日初めて実際にそれを使う学生に会った。

「くもわ」は割合を教えるときに使う図で、円の上半分が「く」で下半分をさらに半分にして、片方ずつに「も」と「わ」が入る。
「く」は比べる数、「も」は元になる数、「わ」は割合のことだ。

つまり、比べる数を元になる数で割ると、割合が計算できる。
また、比べる数を割合で割ると、元になる数が計算できる。
さらに、元になる数に割合をかけると、比べる数が計算できる。
ぼくらの頃はそんな図はなかったが、今はそれが「割合」の代名詞になっていた。

表を見て、増加率を計算させる問題がある。
ある町の人口の表がでていて、1990年から2年おきに2000年まで出ている。
1990年の人口が80万人、2000年の人口が100万人。
1990年の人口をXとおくと、2000年の人口はどう表せるか?というような問題だ。

Xが出てくると、もうダメだ、という感覚になったようだ。
何かトラウマがあるのだろう。

どう説明しようかと思っていたら、これは「くもわ」でやるんですね?と言われた。
そうそう、「くもわ」でやったらいい、と糸口を見出す。
1990年の人口を元になる数にしたら、比べる数は2000年の人口だから、割合はいくらになるか?ということだ、と教える。

なるほど、とそこからは早かった。
比べる数を元になる数で割ったら割合が出る、というのは「くもわ」の円でわかる。
計算して、1.25とかいう数字が出る。
それにXをつけて1.25Xとしたら、答えになる。

前にも書いたが、そういうふうに考えて、答えを出している。
ダイレクトに、比べる数を元になる数で割ったものが割合というものだ、ということがわかっていない。
そこを飛ばして、「くもわ」の絵で理解する。

とにかく、問題ができるようになる、ということではそれでOKなのだろう。

しかし、それは割合という概念をちゃんと理解したことになっているのだろうか。

なんだかやってることがおかしい。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
感染症危機管理庁
岸田首相が感染症危機管理庁を作るらしい。
作ってくれるのはいいが、ちゃんと今回のコロナの対応を検証してから作ってはどうかと思う。
今回のレビューをして、どこがまともで、どこがやりすぎだったのか、どんな専門家がどんな間違いを犯したのか、そういうことをはっきりさせることが第一だ。

今回のコロナ対応で、一番不足していたのは正しく海外と比較して、日本の感染度合いを判断することだろう。
日本はもっとも死者が少ないのに、いまだにコロナはエボラ出血熱並みの対応。
すでに諸外国が感染者の発表をやめて、普通の病気のレベルにしている。
外国人の受け入れも、もっと条件が緩い。

だいたい、医師会長がもうインフルエンザと同等の感染症5類にするべきだと言っているのに、まだ用心することが必要だという。
頭がオカシイのではないか。

大リーグでもフレンチオープンでも、観客席は満員でマスクなどしていない。
それでも、どうということはないのに、一体日本はどうしたのか。

経済を好転するためにも、外国人の受け入れをフリーで行い、打撃を受けたホテルや観光業、航空などをもとに戻さないといけない。
ポストコロナなどと言っているが、ポストコロナはコロナ前と同じだと思う。

ちゃんとどこでどう間違ったのか、それを明らかにするために、まともな有識者を集めて検証すべきだ。

今のままの対応をする省庁など不要だぞ。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 01:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
衆院の区割り
一票の格差の問題で、衆議院の区割りの変更案が出たが、今回の変更で1票の格差が最大で1.999倍になるという。
なんだか納得のいかない変更だ。

民主主義の意図は、一票の格差を認めていないはず。
みんな平等に一票なのだと思う。
まあ、それでもいろいろ事情はあるだろうから、ちょっとは格差も認めましょう、ということなら構わないが、2倍はダメでそれを下回ったらいい、というのはオカシイ。

本来は一人一票が原則のはず。
2倍は違憲というのは最高裁の判断であって、法の精神ではないと思う。
あくまで一人一票が理想のはずだ。

2倍以下で選ぶということは、人口が少ない選挙区に重みがつくということ。
地方は年寄りが多く、格差がつくところが多いから、結局年寄りにおもねった政治になる。
結局シルバー民主主義なのだ。

改変するのなら、一人1票を実現しようとするべきなのだと思う。
1.999などにこだわるのではなく、あくまで1票の重みは同等というのがスジだ。

日本はこれから少子高齢化で、地方の整理をしないといけない。
地方は人をなるべく1箇所に集めないと、住民サービスができなくなる。
そして空いた土地はなにか有効利用しないといけない。
それを推し進めるためにも、一人一票は実現しないといけないのだと思う。

地方の切り捨てという人もいるが、切り捨てなければならないところもあるのが事実。

それを無理に生かしていると、どうしようもないことになるのは明らかだと思うが…。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
社会保険料
ツイッターで見たのだが、「年収200万円だと国所得税が2.7万円、住民税が6万円に対して、社会保険料は労働者負担が28万円で同額かそれ以上を会社も払うから実質負担は56万円。残った手取りの160万円を全て消費しても消費税13万円強で社保の4分の1以下。これ驚くほど知られてない」ということだ。

年収200万で社会保険料が28万円か。
1割以上になる。
所得税と住民税を入れても、8.7万円。
消費税が高い、と反対しているサラリーマンは多いが、年収200万ならその倍以上が社会保険料で取られている。
しかも、それは個人負担分のみの話で、会社負担分も入れると56万円が支払われている。

つまり、会社負担分も入れると228万円で、56万円の社会保険料を割ると25%という割合になる。

税金・社会保証教育というサイトには、収入ごとの所得税、住民税、厚生年金、健康保険が出ていた。
ここで、年収350万円のときの年間の天引き額をみると、所得税が6.9万円、住民税が14.6万円、社会保険料(厚生年金と健康保険料)が50.7万円になる。(企業負担分も入れると100万を超える)
手取りが277万円になり、全部を消費したとして、10%の消費税で28万円。
やはり社会保険料が消費税の倍近い。

厚労省はこれらのデーターをあまり宣伝しない。
今の人口ピラミッド、少子高齢化を考えると、どう考えても不公平だからだ。
支えられる人がどんどん増えて、支える人が減るのだから、当たり前なのだ。

維新の会だけがベーシックインカム(BI)の導入を言っているが、それ以外の野党は高齢者の票が欲しいから、誰もこのような世代間格差について言わない。
消費税、消費税という掛け声だけで、社会保険料というワードは禁句みたいになっている。

この夏に参議院選挙があるが、ここでも消費税の税率しか言わないだろう。

若い人たちの手取りを増やさないと、結婚もできないし、少子化も止まらない。
そんな当たり前のことが実現できない社会は、滅んでいく。

シルバー民主主義を脱しないと、どうにもならないぞ。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
アホの坂田
ぼくが中学校の頃だったから、昭和44年くらい。
西暦で言うと1969年くらいだった。
コメディNO1という漫才コンビを深夜放送で知った。
前田五郎と坂田利夫の2人組。

前田は去年亡くなった。
坂田はまだ生きている。

このコンビが出したレコード(この当時はまだレコード盤の時代)が「アホの坂田」。
今から考えると、よく出したなあと思う。
その当時は坂田利夫はアホで売っていたから、何とも思わなかった。

坂田というのはけっこうある名字だろう。
調べると、249位と書いてあった。
とにかく、「アホ アホ アホの坂田」という出だしと、サビの「アホの坂田 アホの坂田 アホの坂田 アホの坂田 アホの坂田」という連呼の歌詞だ。
男女の合唱団がバックで歌っている。

詳しい歌詞は覚えていないが、あの「アホの坂田」の連呼は今の関西の65歳以上なら、誰でも知っているのではないか。
キダタローの作品のなかでも、非常に印象的な曲。

この頃はSNSもなく、面白ければ誰が迷惑しようとどうでもよかった時代。
と言い切ってしまうと語弊があるが、とにかくさして問題にならなかったのは事実。
発売中止にもならなかったし、だいぶ長いことラジオで聞いた。

坂田姓の人はいろいろと文句があったと思う。
実際、そういう投書などもあったのではないか。
でも、それらを吹き飛ばすほどの坂田のアホさ加減と景気のいい曲だった。

今ならすぐにツイッターあたりで炎上するだろう。
まあ、そういう題名の曲を出そうという人もいない。

いかに世の中が寛容で平和だったかを表す曲として、後世に残してもいい曲だと思う。

もしも、坂田が佐藤や田中であっても、世に出ていたと思う。

それほど日本は寛容な国だったのだ。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:47 | - | - |
early summer 2022
小田和正の新譜CD。
予約していたのが届いた。

全部で9曲だが、半分以上は既発表の曲だ。
メンバーを変えて録音している。
1曲めの「風を待って」では大橋卓弥、熊木杏里、Juju、根本要、松たか子、水野良樹、矢井田瞳、和田唱という、クリスマスの約束でおなじみのミュージシャンがコーラスで共演している。

もうあまり創作意欲は残っていないようだ。
さすがに74歳となると、しんどいのだろう。
コロナもあったし…。

小田はあまりコンピューターでの曲作りは好きではないと思っていたが、年を取って人付き合いがだんだんと限定されてきたのか、主要なところ以外はプログラミングされている。
アレンジ自体は自分だが、プログラミングは別の人がやっている。

驚いたのはピアノやキーボードも弾いていないこと。
リードボーカルだけが小田ということだ。
2人組のオフコースの頃はギター、キーボード、何声かのコーラスを自分一人でやっていたのになあ。

よく聞くと、声に力がないのは仕方ないのだろう。
でも、これだけハイトーンで歌えるのは立派だ。
本人が一番よくわかっているんだろうが…。

so far so goodという曲では、ハーモニカで小田の名前がクレジットされている。
どこで吹いているのか、よくわからないのだが…。
ミュージシャンとしての意地だったのかもしれない。

 嬉しいこと 悔しいこと 繰り返しながら
 相変わらずの毎日 そんな自分だけど

 誰れかを 幸せに出来るとしたら
 きっと それが いちばん 幸せなこと

 小さな夢と 不安を抱えて
 自分が思う道を 歩いている

 たとえ 選んだその道が 間違っていても
 無駄な時間が 流れるわけじゃない

こういう歌詞が自然に書けるようになったのだろう。
これが74歳の境地なのか。

もうツアーが始まっている。
だいたい週に2日。
福島、新潟、愛知、大阪、北海道、宮城、香川、東京、沖縄、広島、愛媛、福岡、神奈川、愛知、埼玉、そしてホームグラウンドの神奈川で11月9日のラスト。

身体や声が持つのだろうかと心配になる。

今回のツアーのラストはきっと「この日のこと」という曲だ。

 ずっと woo ずっと 君のことが 気になってた
 いつの日か会いたいと 遠くから思っていた

大きなスクリーンにこの歌詞が出て、みんなで歌って、女性ファンは泣くのだろう。

年末にツアーの中継録画がきっと流れる。
その時を楽しみにしよう。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
名古屋の地方公務員
日経によると、名古屋市は今年度から地方公務員試験の内容を変えるということらしい。
記事にはこう書いてあった。

「地方公務員の採用方法を見直す動きが広がっている。試験内容の見直しや入庁時期の分散などを通じ、受験しやすい環境を整える。民間企業の採用意欲は根強く、公務員試験の倍率は国、地方ともに低下基調にある。自治体は採用の門戸を広げ、優秀な人材の確保を目指す。
名古屋市は2022年度の採用試験(23年4月入庁)から、事務職に新たな採用枠を導入した。従来の採用枠と異なり、筆記試験で歴史や数学の知識に関する設問を廃し、時事問題などを通じて社会への関心を問う内容を取り入れる。「公務員を考えてこなかった方にも挑戦してほしい」(名古屋市人事委員会事務局)」

こういう風にして、割合や分数がわからない人たちが増えていく。
優秀な人材の確保のために、筆記試験で数学の知識に関する問題を廃するという。
これで本当にいいのだろうか。

私立大の文系の大学入試で、数学を必須で課するところはほぼゼロになった。
それに習って公務員よ、おまえもか、という感じだ。

今の公務員試験でも、かなり苦しい学生でも筆記は通過するのだから、いまさら廃しても仕方ないと思うのだが…。
数十年変わらない試験で、傾向と対策で公務員受験のスクールは食っている。
判断推理とか数的処理とかいう名前はついているが、それをパターン化して解けるようにしている。
判断も推理もあったものではない。

今回のコロナの「専門家」たちの言動でもわかったが、彼らの頭の中には統計や割合などは入っていない。
定性的なことばかりで、他国の分析等も全くない。
岸田も同じだ。

そういう公務員をまだ増やそうと思っている、ということだ。

まあ、一番問題なのは、節操なく数学を大学入試から廃止した文系の私学なのだが…。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
ベース・ボーカル
昨日はスタジオでバンドの練習をしたが、今回はベースを弾きながら、だいぶ歌えるようになった。
Youtubeは教育コンテンツとして、本当に役に立つ。
「ベースを弾きながら歌う」という検索をYoutubeでして、ヒットした動画を見たのだ。

ベースを弾きながら歌っている人が説明していたが、その中で役に立ったのはベースラインをシンプルにする、というものだった。
もともと、ギターのベースラインを考えて、それをベースで弾くという感じだったが、それを改めた。

ベースラインを単一のビートにして、ギターのストロークのようにして弾く、というやり方だ。
ほぼルート音だけのベースになる。
でも、これならギターを弾くように弾けるから、だいぶ楽になる。

コードの構成音以外の音を弾こうと思うと、途端に歌うのが難しくなる。
特にそのコードから次のコードに移るときに、経過音を入れようとするのが難しいのだ。
そうなると、どうしてもメロディー以外の音を頭で考えないといけない。
それが歌うことをジャマする。

というわけで、今回の練習ではだいぶ歌えた。
前回のカラオケの練習も効果を発揮して、コーラスもだいぶさまになってきた。

こういうのが、バンドで音楽をやる楽しさだと思う。

3万ちょっとで買ったベースも、だいぶ板についてきた。
ただ、2時間立って練習するのがしんどい。

バンドの人達はやっぱり体力がある。
ほとんど立ちっぱなしで、2時間とか演奏している。

若くないと無理だろうなあ。

でも、楽しくなってきたぞ。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 08:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
SNSの後始末
こないだ亡くなった友人の誕生日のお知らせが来た。
Facebookをやっていたのだ。
家族は気づいているのだろうか。
気づいていても、パスワードがわからないのだろうか。

SNSで繋がっている元の会社の人たちは、ほぼ亡くなったことを知っていると思う。
それ以外の学校時代の友人やその他の人たちはどうなんだろうか。
コロナだったから、家族葬で葬儀されて、後でお知らせが来た。
ぼくはずっと年賀状をやり取りしていたから、お知らせが届いたのだろう。

彼のタイムラインを見たら、何人か誕生日おめでとう、というメッセージがあった。
Facebookが自動的にメッセージを送信するのだから、知らなくても仕方がない。
彼は亡くなりました、というメッセージを送るのも憚られた。
見ず知らずの人から聞いてもなあ、と思う。
家族がわかっていて、残しているという可能性もある。

SNSは始めるのは簡単でも、終わるのは難しい。
ちゃんと意識がある間に、終わっておくことが必要だ。
SNSのアカウントも終活しないといけない。

Facebook、Twitter、Instagramなどは、ぼくはほとんど見ているだけだから、アカウント削除はすぐできる。
ややこしいのはGoogleだ。
検索エンジンだけではなく、Gmail、カレンダー、ドライブなどを使っている。
意識がある間に、アカウントを削除するか、遺言が必要だろう。

それとも、信頼できる誰かに、アカウントのパスワードを伝えておいて、削除してもらうことが必要だ。
2段階認証とかもあるので、ややこしいと思うが…。
本人確認が厳しくなればなるほど、亡くなった後の削除は難しくなる。

でも、亡くなった人の誕生日を伝えられてもなあ…。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
優先順位
官房長官が「できる限りの節電を」というお願いを出した。
それも今年の夏のことだ。

今から発電所を作らないといけない、とかいう事情があるのならわかる。
まだピークが2ヶ月先で、今から停電が予想されるのなら、まずは発電量を上げるのが常識だろう。
電力消費が多いのは工場などの生産設備。
それらを優先的に止める。

工場で電気を止めるということがどういうことか、官房長官はわかっているのだろうか。
3交代でやっている工場など、止める前から仕掛をできるだけ減らし、計画を立てて停電することになる。
単にその時間だけ止まるということではないのだ。
当たり前に動くということが、どれだけ大事なことか…。

止まっている原発を動かすとか、カーボンニュートラルのために止めると言っている石炭火力の発電を増やすとか、日本には選択肢がある。
それらを全て無視して、節電をお願いする、というのは頭がおかしいのではないか。

エネルギーコストはロシアの影響で価格が高騰している。
CO2を出さないということなら、原発だってある。
無駄に止めているとしか思えない。
動かすためには何が必要なのか、という議論はないのだろうか。

国内のリソースをすべて使って、その上での節電要求ならわかる。
優先順位を決めて、対策を実施するのが政治の役割だろう。

彼らには何が大事で、どういう説明が必要なのか、考えることさえできないのだ。

情けないことだと思う。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
インスタネィティブ
今の大学4回生と話をしていて、新入生とは話が通じないということを聞いた。

自分たちはメインの通信手段はLineだが、彼らはもうLineではないという。
え、それなら何?と聞いたら、もちろんLineは使うがそれはパブリックな通信であって、プライベートはインスタグラムだという。
つまり、インスタネィティブだ。
世代の差を感じたらしい。

3年違いで、そんなに違うのか?と思ったが、新入生勧誘の話し合いで出たらしいから、ある程度の信憑性はあるのだろう。
ぼくらはメインの通信手段はメールだ。
Lineでないとダメという人や、グループを作ってまとめて発信というような場合はLineを使うが、できたらメールが一番ありがたい。

でも、2010年以降、Lineが増えた。
特に学生との連絡をするのなら、Lineが一番早いと当時のゼミの担当の先生たちは言っていた。
そこから10年ちょっとでLineからインスタグラムに変わった。

今は就活でもLineが使われる時代。
人事が内定者のグループLineを作って、リテンションに努めたりしている。

学校の就職課でもLineを使うところが増えた。
でもこれは法人アカウントで、メンバーになった人たちにメッセージを伝えるためのものだ。

冒頭の学生は、結局新入生の勧誘をインスタを使ってやったら、非常に効果があったとのこと。
今までのLineではダメだったのだ。

世の移り変わりは早い。

「行く川のながれは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。」

デジタルになっても、同じことだ。

人間の本質は変わらないのだが…。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:42 | - | - |
弘田三枝子 その3
昭和32年生まれのぼくにとっては、弘田三枝子といえば「人形の家」だ。
当時のぼくにとっては、音楽はまずラジオの深夜放送からだった。
そこでやっていたベストテンで長いこと上位だった。

あのマイナー系の歌はいまだにすごく耳に残っているが、やっぱり「VACATION」の方が彼女らしい。
ヴァケーションの綴りはすぐに覚えられた。
子供の頃から洋楽が好きで、進駐軍(今では死語に近くなった)で歌っていたらしい。

だいぶ前に2枚ほどCDを買った。
1枚は洋楽を日本語にしたものがメインで、もう1枚はJ-POPを歌ったもの。
洋楽ポップスでは「砂に消えた涙」が好きだ。
明るく失恋を歌う。
一人で2声のコーラスをやっている。

日本の曲では「渚のうわさ」だ。
筒美京平らしいメロディ。
サビで彼女らしいシャウトっぽい歌になるように作っている。

検索してみると、何度か記事を書いていた。
同じことの繰り返しだ。

なぜ、今回も書いたかというと、新聞に「弘田三枝子・プレミアム」というアルバムが紹介されていたからだ。
三回忌を迎えて、CD6枚と特典DVDの7枚組で発売される。

大滝詠一や山下達郎、桑田佳祐などが彼女を敬愛しているらしい。
サザンの「チャコの海岸物」に出てくる「ミーコ」は弘田三枝子のことだった。
そうだったのか。

吉田俊宏という人によると、「カリフォルニアの青い空」を英語でしみじみ歌っているらしい。
これは聞いてみたい。
日本では一発屋のアルバート・ハモンド。
あの曲は大好きだった。

さすがに、1万9800円は高いが、コアなファンにとっては欲しいのだろう。

MP3ダウンロードで1曲だけ聞こうかな…。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
文系の就職
就活に向いていない学生が一定数いる。
どういう学生かというと、人と接することそのものが苦手だったり、自意識が強すぎて自分をポジティブにとらえられなかったりする学生だ。

そういう人でも理系であれば、まだ専門性でカバーできる。
コミュニケーションは大事だが、それを補う専門性があればいいのだ。

でも、日本では文系は専門性は問われない。
全学部、全学科で求人される。
だから、新卒での就活では専門をいくら勉強しても、それだけではいけない。

古い人に聞くと、昔は文系でも、どこそこの会社に入ろうと思ったら、経済学部で何点以上取らないといけない、というようなことが言われていたらしい。
もちろん、まだインターネットの求人がなかった頃だ。
当時は企業の人事が大学に足を運んで、そこに求人を出したり、個人的に知っている先生に頼んだりして人を調達していた時期。
そういう時代は、文系でも専門性が問われた。

インターネット求人が始まって、「全学部・全学科」の求人になってからは、文系新卒の学生はある意味大変になった。
当然、勉強に対するモチベーションは下がる方向だ。
純粋に学問を楽しむ場合は別として、将来役に立つということでは、ほとんど意味がない。

日本の会社は総合職という形で人を取って、十把一絡げでマナーなどを教育して、配属し、そこでオンザジョブでトレーニングして、何年かで適性を見極めるというような方法を取っている。
それは終身雇用が前提だ。
長く会社にいるからこそ、そういう方法がとれる。
具体的に、この仕事をやってもらいたい、という場合は今は中途の経験者で埋めているのが実情だろう。

しかし、終身雇用はもう限界だろう。
ITの発達で人は少なくてもよくなり、それでも中高年を解雇できないので、働かない中高年が増えた。
民間企業で希望退職を募るところが増えているのはその影響だと思う。

公務員などその最たるものだろう。
ITをずっと拒否してきたが、さすがにコロナで諸外国に対して遅れていることがあからさまになった。
今どき、保健所が人力で電話をかけ、それをFaxし、厚労省でエクセルに打ち込むというような考えられない非効率な仕事をしていた。
菅元首相がデジタル庁を作ったのも当然だ。

だからこそ、文系の真面目で、人づきあいが苦手な学生は受難の時代。
相談をしていても、この学生はきっと専門的なことをやらせたら、いい仕事をするだろう、と思うことも多い。
今日も一人そういう学生が来た。
相談を終える時に、いろいろつらいこともあるだろうけど、頑張ってなと声をかけた。

そういう学生が、就活で潰れていくのを見るのはつらい。

一日でも早く、そういう学生たちが救われる日が来ることを祈る。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
コロナ詐欺
今になってコロナの持続化給付金の詐欺が出てきた。
1件は家族ぐるみの詐欺で、960回以上の不正な申請をして、9億6千万円分受給に関わったというもの。
首謀者は海外逃亡しているとのこと。

もう1件は東京国税局の職員が大学生200人に嘘の申請をさせて、2億円を不正に受給したというもの。
こちらは国税局が関わっているだけに深刻だ。

当時は困っている人を早く助けようということで、行政の手続きのスピードアップなどが言われていたから、こういうこともやりやすかったのだろう。
しかし、960回という回数や国税局の職員が絡んでいるということに驚く。

当然、やったほうが悪いのだが…。
コロナで使ったお金は全部で77兆円らしいから、9億や2億は10万分の1程度。
今も景気よくPCR検査だのなんだのやっているが、あれにもお金がかかっていて、それで儲ける人もいる。
オミクロン以降、本当に必要な検査なのだろうか。
国費の無駄遣いではないのだろうか。

前にも書いたが、今のコロナはエボラ出血熱と同じような扱い。
エボラ出血熱は致死率が50%以上の感染症だ。
「専門家」と称する人たちは、この状態がおかしいと思わないのだろうか。

世界ではもう入国はワクチンを接種していたらフリーだというし、大谷の大リーグの試合を見ても、フレンチオープンの試合を見ても、誰もマスクをしていない。
それを大きな声で指摘するマスコミもいなければ、政党もいない。

岸内閣の支持率はどんどん上がっているらしいから、国民は認めているのだろう。

早くこんな馬鹿なことは止めたほうがいいとずっと思っているのだが、国民の思いは逆なのか…。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
シナボン3
シナボンが大阪駅のルクアにできた。
長いこと関西で常設店がなかったが、あのシナモンロールが食べたいという人が多かったのだろう。

シナボンはアメリカの空港の味だ。
シカゴだったお思うが、仕事をして、空港で時間があった。
駐在員の人が付き合ってくれて、もう一人が思い出せない。
もう20年以上前だ。

あのとき、シナモンの匂いに誘われて入った店がシナボン。
一つ食べたらかなりのカロリーになるが、もともとシナモンの香りが好きで、すぐに平らげた記憶がある。
駐在のSさんは呆れていたように思う。

帰ってからも、探していたが、関西には店がなかった。
それがこないだルクアにできたと、ツイッターで知った。

買ってきて食べた。
美味しかったが、ちょっと物足りない。
本場のシナボンはもっとネットリしていたと思うが、日本のシナボンはちょっとあっさりしている。
年代の違いか、国の違いかはわからない。

でも、やっぱり美味しい。
関西の店を維持するために、時々買いに行かないといけない。

シナボンを食べると、あの空港の店を今でも思い出すことができるのだ。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
目の前の仕事
4月に就職して、早々に転職を考えているという相談を受けた。
今の仕事は、将来の役に立たないという。
やっぱり憧れの業界にトライしたいということだ。

オンラインで相談したり、メールのやり取りをしたり、対面での面接練習もやった。
でも、何となく熱意が伝わらない。
同じ業界とはいえ、本当にやりたい仕事ではなかったからだ。

それなら、今焦って転職するよりも、1年我慢して頑張ってやってみたらどうかと話した。
その業界に転職するのはいいが、そこでもやりたい仕事ではないということで、今と同じようにすぐに転職を考え始めるかもしれない。
そうやって、また転職ばかり考えて仕事に身が入らないのなら、またやめてしまう。

結局、短い期間で何度も転職してしまって「仕事が続かないやつ」と見られてしまう。
たった2ヶ月しか仕事していないし、まだ研修で本来の仕事はしていない。
まだ結論を出すのは早い。

せっかく始めた仕事だから、もう少し頑張ってみよう。

キャリアはまず目の前の仕事を一生懸命することから始まる。
積極的にチャンスをつかみにいくのは大事だが、時期がある。

それも考えてみよう。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
小学校の問題
小学校の人の状況について、見る機会があった。
おなじみの中沢氏のブログから。

15年前の小学校の人の状況はこんな感じらしい。

管理職 2名
担任 15名(15学級)
特別支援 3名
音楽 1名
算数少人数 1名(教務兼ねる)
養護教諭 1名
栄養教諭 1名
計 24名

同じ学校の現在の人員は、

管理職 2名
担任 11名(11学級)
特別支援 7名
音楽 1名
英語 1名
図工 1名
理科 1名
家庭科 1名
算数少人数 1名(教務兼ねる)
養護教諭 1名
栄養教諭 1名
補助教員(アルバイト) 10名
事務職員 1名
事務補助 3名
計 42名

ということだ。

ぼくらの頃は40人以上のクラスが当たり前だったが、今は子どもが激減して35人以下。
全体のクラス数が15年で15クラスから11クラスに減っている。
おまけに、教科担任が英語を含んで数名増え、一番大きいのは補助教員が10名もいること。
事務職員と事務補助の人も増えている。
ぼくはずっと事務を増やすべきと言ってきたが、すでに事務はいたのだ。
マトモな事務がいないということか。

記事によると、経験15年の女性教諭が、手取り19万で担任をやっている。
手取り19万で担任の仕事をさせるということ自体が問題だという。

それは、若手の教員に担任が任せられないということの裏返し。
管理職の校長が若手を育成する術を知らないからだ。
先生同士のいじめの事件を見ても、教育委員会のいじめ対応を見ても、一部の学校が機能不全に陥っているのは明らかだ。

別の記事で、体育会出身の新任教員が1週間で来なくなった話も書いている。
教員のなり手が不足しているのも関係しているのだろう。

教員自体は本当はやりがいのあるいい仕事なのだろう。
給与もそれなりに優遇されている(もちろんそんなに高いわけではないが)。
ぼくらが小学校、中学校の頃、親も含めて、先生はそれなりに尊敬されていたと思う。
でも、50年ほど経って世の中も教育の世界も変わってしまった。
みんなが先生になりたくない社会というのは、どうなんだろう。

実際に教員をやっていた中沢氏の言うことは説得力がある。

「ようするに人材難なのだが、そもそも人材を育てるという発想がない業界なので、頭数は揃っても、慢性的に人材不足なのである。(自治体によっては頭数も揃えられないのは周知のとおりである)」

「校長は何人退職しようが療養休暇に入ろうが、ペナルティはない。まともな民間企業なら、自分の部署の人間が何人もいなくなれば、管理職はそれなりの処遇になるであろう。ひとり採用するにもそれなりの経費はかかっているのだから。」

こんな状態に誰がしたのか…。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
パリのカフェテラス
RIKAママというブロガーの記事を呼んだ。
パリのカフェのテラスから〜 フランスって、ホントはこんなところです」というブログ。

日本で10年、フランスで17年仕事をして、現在はフリーでフランス人との間に娘が一人。
「フランスって、どうしようもない・・と、日々感じながら、どこかに魅力も感じつつ生活している日本人女性」と紹介されている。

フランスは、ぼくが人生で唯一、出張で3ヶ月ほど過ごした外国だ。
もう三十数年前。
同じように、「フランスって、どうしようもない…」と思ったことは多い。
一方で、妙にウェットな気質があって、そこは通じるものがある。

記事の題名は、「フランスマスク義務化全面撤廃に見るフランスと日本を足して2で割るとちょうどいいところ」というものだ。

フランスは人口100万人あたりの死者数が2250人程度、日本は240人だからほぼ10倍。
欧州でも悲惨な部類だったと思う。
その現状が以下の記載。
昨日書いたフレンチオープンの会場の風景と同じだ。

「フランスは5月16日から、これまでかろうじて残されていた公共交通機関でのマスク着用義務化が撤廃されました。これまでも、すでに、あんなにすったもんだして適用したワクチンパスも3月半ばの時点で、あっさり廃止になり、それと同時期に屋外はもとより、屋内でのマスクの義務化も撤廃され、街中でマスクをしている人はほとんどいなくなっていました。」

日本に一時帰国して感じたことも書いている。

「先月、日本に一時帰国していた私は、話には聞いていたものの、日本の人々の徹底したマスク率に驚かされました。レストランなどでも食べ物を口に運ぶたびにマスクをずらして食事している人もいて、レストラン側も人数制限、時間制限などを設けているお店もあって、びっくりしました。これをフランス人が見たら、私以上に仰天するに違いありません。また、近所の通りを歩いていて、全く人がいないので、「ここはさすがにいいでしょ・・」と思って、マスクを外したら、横道のどこからか人が歩いてきて、思いっきり怖い顔で睨まれたのには、ゲンナリしました。これが同調圧力というもの、一般市民のマスク警察なのか・・と日本のマスク事情を肌で感じた思いでした。

そもそも日本はマスク着用は義務化されているわけでもないのに、このマスク率。この同調圧力の威力の凄まじさ。しかし、フランスにも同調圧力がないわけではありません。けれどそれは、日本とは真逆で、マスクをしている人に対して、「いつまでもマスクなんかしてるなよ!」という反対のもの。しかも、睨まれるだけでなく、はっきり、言われることもあります。マスク着用が義務付けられた当初には、これに反発して、マスク着用を注意したバスの運転手を殴り殺されるという暴力事件も起こりました。」

なるほど、これでは足して2で割るというのもわかる。

フランスと日本の違いは、RIKAママが書いているように、日本では「義務化されていない」ということだ。
全てが「お願い」ベースで行われ、国民が「自主的に」やっているということ。
フランスは法治国家だから、国が義務化しないといけないし、解除も義務化を撤廃すればいい。

しかし、日本は「専門家」が「マスクをしたほうがいい」ということで事が運ぶ。
マスコミもコロナの恐怖を煽って、いつの間にかみんなマスクをするようになる。
当初から子どもたちのマスク着用には疑問もあったが、これもいつの間にかなし崩しでマスクをするようになった。
文科省もマスクをしなくていい、とは言わない。
必ずしもする必要はない、というような言い方だ。
そういうふうにして、いつの間にか義務化もしていないのに、みんなマスクをしている。

しかし、厳密には義務化していないから、解除もできない。
岸田もヨーロッパに行って実際に見てきたから、マスクを外す方向で声明を出すのかと思ったら、厚労省のトップページにまず書いてあるのが「基本的感染対策としてマスク着用の位置づけは変更しない」。
外部で会話をほとんど行わない、という時に限って、マスクの着用は必要ないということだ。
そして、それ以外の場合は「着用を推奨する」だけ。
義務付けなどないのだ。

義務付けをしなくても、同調圧力でみんなしている。
ぼくもその一人。
さすがに、通勤時に外を歩くときは外しているが…。

いったい、いつになったら外せるのだろうか。
義務付けはないから、外しても問題はないのだが、電車とか施設内では義務付けているところもあるし、それは利用する以上、従うしかない。
感染したら罪、みたいな雰囲気がある間はダメなんだろう。
やっぱり5類に格下げするしかないのだ。
今やコロナが2類(実際には2類以上でエボラ出血熱と同じような扱い)相当だと誰も思っていないはず。
「専門家」は違うかもしれないが…。

やっぱり日本は変な国だ。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
GIGAスクール構想
GIGAスクール構想とは、小中学校に一人1台のコンピューター端末とネットワークを整備するという計画のこと。
コロナで前倒してほぼ完成したらしい。

そのせいか、小学校と関わっている人たちから「端末をの活用法が教えてほしい」という依頼が多いと聞いた。
また、SNSを使ったイジメなども話題になった。

GIGAスクール構想の一番の問題点は、「端末を導入して何をしたかったのか、考えてなかった」ということだ。
民間企業ではそんなことはあり得ないと思うが、全国の小中学校で、どう活用するか、ということが問題になっているのだ。
うちの自治体でも、フリースクールを競争入札した業者が、どう使ったらいいか教えてくれ、と教育委員会から言われて困っているという声を聞いた。

コンピューターをネットワークにつなぐのだから、セキュリティの知識も必要だし、OSのアップデートなどもあり、配って終わりというわけではない。
そういう体制を作ってから、配るのが今の常識だ。。

下手をすると、地域に一人ネットワークの管理者を置かないといけない。
そういう手配はされているのだろうか。
残念ながら文科省のリーフレットにはそのような記載はない。
日本の教育へのICTの活用はOECD諸国でも最下位、ということと、コロナで対面授業ができないということで、あわててやったということらしい。

どうして、こういうことが起こるのだろうか。
入れてから、使い方を考えようなど、本末転倒も甚だしい。

元小学校教員の中沢氏のブログには下記のような記載がある。

「端末だけ与えて、教員で管理しているから、逆に業務が増えている。子供のトラブルもしかり。親からもタブレットでYouTubeばかり見ていてどうにかしてほしいという相談を受けた教員もいる。ここで、それは家庭のしつけが・・・と考えてしまうのは現場がわかっていない人の感覚である。(教員でも家庭のしつけの責任に帰してしまう人がまれにいるが、そういう人は現在の教職には向いていない。)

また、タブレットいじめ自殺で有名になった東京都町田市の小学校では、IDは児童の所属学級と出席番号を組み合わせたもので、パスワードは123456789にしていたという点が叩かれているが、IDパスワードの管理は担任にとってかなり負担だ。ほとんど教委は組織的に管理する手段を考えていない。(学級担任でないなどの理由で余裕のある教員もいることはいるが、そういう教員は仕事を任せられないからこそ余裕があるのである。)」

こんなことがまかり通る国は日本だけではないか。

ITオンチの国だ。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:42 | comments(0) | trackbacks(0) |