![]() |
2024.04.22 Monday
人はいずれ死ぬるのだ
鬼平犯科帳の同心の一人、久保田源八が言った。
「人はいずれ死ぬるのだ 人は生まれて、わかっていることはこの一事のみだ あとのことは明日が日のこともわからん。」 池波正太郎の哲学だろう。 というか、誰にとってもこれ以上の真実はない。 そういうことを忘れて、大方の人は生きている。 ぼくも、母の死を経て、だいぶ考えるようになった。 それでも、毎日の生活ではそんなことは忘れている。 それはそうだろう。 そんなことを四六時中考えていたら、生きていくことが大変になる。 だから、忘れながら生きていくのだろう。 なんとも虚無的なことだ。 それは時間というものを認識している、人間だけの思いなんだろうか。 |
![]() |