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2022.02.21 Monday
スーツを着ること
ぼくはスーツを何着か持っているが、もう着ることはないだろうと思う。
このスーツというのは、上下揃えという意味。 ブレザーとスラックスはまだ現役だ。 うちの息子達はITのエンジニアをやっているが、スーツなど着ない。 入社時に作った1着だけだ。 まあ、年齢が上がれば、作る機会もあるかもしれないが、ぼくらの時代とは違っているだろう。 長男は会社の新入社員向けの紹介のページに出たことがあるが、その時はヘッドフォンを首にかけて、カジュアルな姿で写真を撮られていた。 スタイルはともかく、ヘッドフォンはびっくりしたものだ。 そんな時代だから、スーツ専門店が不調なのは無理もない。 昔は、OEMのプレゼンや海外でのプレゼンなどのイベントの時は、スーツで臨んだ。 そういう時代だった。 一度アメリカでプレゼンしたときに、今日はカジュアルデーだからとすまさそうに言われたこともあった。 あわてて、ネクタイだけ外した覚えがある。 あれは確か阪神大震災の年だったはず。 96年はまだそういう文化だった。 もちろん入社時はスーツ。 母が当時流行っていた三つ揃えを買ってくれた。 あのベストはほとんど着なかった。 入社時のスーツは太ってしまって、着られなくなって捨てた。 そういえば、1着だけメルボルンで買ったスーツは置いてある。 1986年だったか。 今なら着れるかもしれない。 最後にスーツを来たのは2年前くらいだったか。 オンラインになる前の冬だ。 ブレザーの人もいたが、何となくスーツで仕事に行っていた。 冬は今でもネクタイをしている。 就職支援という仕事柄、模擬面接などもあるので仕方ない。 リクルートスーツというものがある限りは、続くんだろう。 さすがにアパレルやサービス業以外の業界では、私服で面接というところはほとんどない。 私服でもOKというところはあるが、学生が迷って結局スーツで行くことが多い。 今はアメリカのテレビに出てくる弁護士でも、上下揃えのスーツを着ていることは少ないように思う。 法廷でもノータイだったりする。 それでも、節目のときにスーツを着るという文化はしばらくは続くと思う。 50年後はどうかと言われると、心もとないが…。 |
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