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2023.08.23 Wednesday
落語研究会
今日もリハビリのときに大学1回生の実習生が来ていた。
2人組の女性。 作業療法士を目指しているという。 理学療法士のY先生についてリハビリをやっているのだが、今日は痛い膝のチェック。 その後、足の運動と自転車漕ぎ15分。 自転車を漕いでいる間、話をする。 Y先生は27歳。 わりと話しやすい先生だ。 実習生が19歳というと、そんな頃もあったかなあと思わず口から出た。 あったでしょう、と言われ、ぼくは19の頃何を一生懸命していたのか?と聞かれた。 落語です、と答えると3人揃って落語?というリアクション。 今の若い人たちは落語など聞いたことがないのだろう。 ぼくの19歳の頃は、落語ブームで、どこの大学でも落語研究会があった、という話をした。 それ以上突っ込みようがなかったのか、そこで3人揃って「へー」と言って終わった。 きっと小話とか謎掛けとか言う言葉も通じないのだ。 今の時代、落語は滅びゆく運命なのかなと思った。 27歳のY先生ですら、テレビは朝起きてニュースを流して聞いているだけ、という。 実習生2人は全く見ない、という返事。 YoutubeやInstagram、Tiktokなどを見ているのだろう。 Y先生は仕事を初めて、患者に高齢者が多く、その人達は病院の中でもテレビを見るので、話題づくりのために朝のニュースを流しているいうことだった。 そういう努力は大事やで、と実習生2人に話したら、うなずいていた。 本当にそう思ったかどうかはわからないが…。 自分が一生懸命になったものがなくなっていくのは、やっぱり残念だ。 それを食い止めるために、桂文枝が繁昌亭などの定席を作ったのだが、これからの時代、難しいかもしれない。 歌を筆頭に、みんなで共有するということがどんどん失われていく。 流行歌というものがなくなって、レコード大賞も廃れた。 そして、自分だけの面白さなどがもてはやされる。 ショート動画の面白さなど、たしかにわかるのだが、あれは芸ではないように思う。 でも、時代には抗えない。 今の若手の落語家たちは、どんな問題意識を持っているんだろうか。 |
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