考えたこと2

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母の晩年
以前書いたマクドナルドのシニアアルバイトの話。
Yahooニュースに「90歳、マクドナルドで働いて23年。日々のバス通勤と3時間半勤務が元気の源」という記事があった。

熊本の90歳の女性。
23年前に67歳で定年退職して、まだ働きたいと思い、娘にマクドナルドでクルーを募集していることを教えてもらい、翌年の7月に申し込んでそれから働いている。
マクドナルドのクルーには定年制度はなく、そのときから23年間働いているという。
クルーの中で最高齢らしい。

仕事は清掃クルーで、朝7時から10時半頃まで週5日働いている。
孫やひ孫くらいのクルーから声をかけてもらって、みんな優しく接してくれるという。
真面目に働いているからこそだろう。

地元メディアにも取り上げられ、テレビを見た人から声をかけられる機会も増えた。
目標は100歳まで頑張ることだ。

亡くなった母も、洋裁や手芸ができていれば、認知症にならずに済んだのではないかと思う。
パーキンソン症候群で右手が震えて、自ら諦めた。
毛糸玉と編み棒はずっと置いてあったが、いつかなくなった。

ぼくが大学生から社会人の頃は、家で洋裁を教えていた。
高校を出て洋裁の専門学校に行っていたから、得意だった。
採寸して、型紙を起こし、布を切って服を作るというところをやっていた。

ぼくがまだ小学校に通っていた頃は、茶色の大きな型紙用の紙が置いてあって、たしか1メートルくらいの使い込まれた竹の定規が置いてあった。
大学で下宿していた頃に、近所の人を集めて洋裁を教えている時期もあったなあ。
今なら専門学校に行ったのだから、働くという選択肢だろうと思うが、戦後すぐの時代だったから、花嫁修業といった感じだったのだろう。
母が働きたかったかどうかはわからない。
当時は職業婦人は今よりもかなり少なかった。

マクドナルドで90歳で働いている女性は、

「人が喜んでくださることに、生き甲斐を感じています。お客さんの喜んでくださる姿に毎日感謝の気持ちでいっぱいです。だからこそ私は、なるべく人に迷惑をかけないということをモットーにしています。この年ですから、転んでけがをしないように、病気にならないようにと気をつけています。通勤はバスに乗って、お店まで歩いて行っています。自分のことは自分でしたいんです。

若い人にはなるべくご迷惑にならないことを大切にしています。なぜなら、若い人たちも結婚して、子育てをして、自分の将来を安定させるために日々努力をしているはず。私も含めてどの世代も自分のために努力をしなければいけません。
もし私が、周囲に迷惑をかけるようになってしまったらやめるときかなと思います。私自身もその意識をもって仕事と向き合っていきたいですね」

と言っている。
母もパーキンソンにならなければ、もう少し充実した晩年が送れていただろうと思う。

それは今も残念だ。
| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) |